フィールドレコーディングの歩き方
生活の中で、目を閉じ、耳をすまして、周りの音を感じる時間を持ったのは、いつぶりだろうか?
都会の中で、いろんな音がある。
人にとって、感じ方は、多種多様。
心地よい音もあれば、不快なものもある。
音だけで、想像できてしまう場面もあるだろう。
そんな不思議なものが、今も生まれ続けているのが、
この音の世界である。自然の中だけではない。
都会の中にも、心地よい音を発掘したことがあったのを
きっかけに、このフィールドレコーディングの世界と向き合ってゆくことになった。
その時間、その場所で、発掘される不思議な音たち。
音が場をつくるのか、場が音をつくるのか。
まだまた都会には、多くの隠れた音が隠れている。
音楽を外で楽しんでいるあなた、たまには、
イヤホンを外して、周りの音を感じながら、想いにふけるのもいいんじゃないか?
はじめは、スマートフォンの録音機能から始められる。
スマートフォンやICレコーダーで手軽に残すことができる。はじめは、雑音を録音して、何になるのかと疑問になるだろう。続けてくるうちに、自分が残したい音が見えてくると思う。
もう少し、しっかり録音したくなってくると、聞きながら録音をしたくなってくる。
レコーダにイヤホンやヘッドホンを接続して、プレビューしながら、録音することにより、自分のいる空間の音を理解しながら記録することができる。
なお、同じ場所で、記録された音声を再生してみるときれいに録音できていると、臨場感で錯覚してしまうくらい再現度が高くなる。
音声だけでなく、その場のその空間の空気感や物体のイメージが具体的できるからだと思われる。
例として、地下の電車のホームで録音して、その音声をその場で再生してみると、臨場感を再現することができる。
理想的な録音は、違う場所で音声を再生して、臨場感を残せる音声を録音できるのが良い思っている。
空気感をいかに音声にのせられるかが、ポイントになってくるが、これが録音沼にハマるきっかけになることがある。
浜辺にいるような音声、コンサートホールにいるような音声、ライブ会場のような臨場感。
この空気感を残して、伝えることができれば、録音冥利に尽きる。と思う世界に憧れてしまう。