贈与とは何か?~3冊の本から学ぶ~
こんにちは!
この記事は本を読んだ後の頭の整理ですが、これら本の購入を検討されている方やタイトルに興味のある方にも参考になると思うので、目次だけでも目を通して判断頂けるとよいかなと思っています!
▷目的
贈与の歴史を学ぶことで、今後ギフト文化において変わるもの・変わらないものを把握する
▷参考図書
▷▷贈与論/マルセス・モース 著
贈与についての本を調べるとマルセス・モースの名前を多く見かけたので購入。
ちなみに複数の本を読んだ結果、贈与に関してはマルセス・モースさんの理論から派生した内容が多いことが分かりました。
▷▷贈与の歴史学/桜井英治 著
贈与の日本の歴史について多く語られていた著書。贈与論は海外の贈与の文化歴史のみなので、日本における贈与の歴史を補完するにはオススメ。
▷▷世界は贈与でできている/近内悠太 著
贈与についての本は古い本が多かったので最近人気の本を購入。マルセス・モースとは異なる論点で贈与について語っていて、事例もとても面白く読みやすい本。
▷まとめ
※上記3つの本には歴史が多く書かれていますが、今回は歴史のまとめというよりも学ぶ目的を踏まえたまとめをしています。
▷▷贈与とは何か
辞書で調べると贈与とは以下のように記載されています。
本にも同様のことが書かれていますがそれ以外のところだと以下。
モノの価値にプラスアルファされた情緒価値
誰かから贈られた瞬間にモノを「モノでないものに変換」させる創造的行為
「お金で買うことのできないもの、もしくはその移動」とも定義ができる
贈与には感情だけでなく、道徳・倫理の面も存在する
なお、贈与には人と人とのつながりをつくる・維持する効果がある
▷▷贈与の行為に発生する3つの義務
贈与に関連する3つの義務とその義務が発生する理由
贈与:自分が富を所有している証となり、それができないと権威を守りつづけられない。
受領:贈り物を拒むということはお返しをすることを恐れていることを表している。お返しをするまでには「やられた」状態になることを恐れている
返礼:お返しをしなかったり、同じ価値のものをお返しできないことは面子を失う。
▷▷昨今の贈与の価値観の変化
献血を困っている誰かへの贈与とみなす場合、献血はコスパが悪いと考えられ始めている
1994年と2001年の20代の献血する人の数は半減
その理由は、献血と言う贈与の行為に対する直接的なレスポンスが分からないから。
つまり自分の贈与の行為のどれくらいの人に役に立っているかが分からないものは若い世代には受け入れられないものとなっている
見返りを求めるものを贈与と呼ぶかは論点だが。
▷考察
贈与の文化で変わらないもの
贈与の文化
贈与としての金銭・モノなどのやり取りの流通量は変わる可能性もある
①贈与②受領③返礼の義務
贈与の文化で変わるもの
贈与として使われるものや贈与する方法
これまでは商品だったが、最近はモノではなくギフトカードになっている
贈与の方法も直接渡す&郵送から、ネットを介した贈与
『贈与』『受領・返礼』という行為に求められる要素
『贈与』する立場の場合、まず受け取ってもらいやすいことが重要になる。そのうえで相手がどのようなレスポンスを返すかが見えること、レスポンスされやすいことが重要となるのではないか。
例えば、贈与した後SNSで自分にメンションをして感謝を投稿してもらえることは贈与しがいがあるもの。
『受領・返礼』する立場も、相手にレスポンスしやすい・伝わりやすいものが求められるのではないか。
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