【鳥の目・虫の目で見る】不正利用の意識・実態調査データ | ①女性の方が不正利用不安を抱える②パスワード変更の大切さは知っているけれど出来ていない
(この記事は2,522文字で約5分で読めます)
▷鳥の目・虫の目分析とは
人の視点のあり方の「虫の目」、「鳥の目」、「魚の目」から引用しています。
というのもネットに掲載している記事のデータは、その記事が伝えたい結論になるようにデータが加工されたりしていることがあります。
その場合、大きな本質を理解することなく誤解した認識になることが多くあります。
私はこれまでマーケティングの仕事をしていて、データの見方はかなり指導されながら学んできました。
そして今FIntech(金融xIT)の分野でマーケティングしている事より、記事で掲載しているデータを鳥の目(高い視点)→虫の目(低い視点)と視点を変えながら分析しようと思います。
▷調査概要
参考記事:https://dime.jp/genre/1260146/
調査期間:2021年8月2日(月)~8月4日(水)
調査方法:インターネット調査
調査対象:
A.スクリーニング対象 10,000人(人口構成比で回収)から除外職種該当者を除いた9,415人
B.男女20~50代キャッシュレス決済利用者 各100サンプル 計800サンプル
C.クレジットカード不正利用トラブル経験者 200サンプル
※各グラフのn数の対象となる群は、上記のABCとして記している。
※本リリース上のスコアの構成比(%)は、小数第2位以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならない場合もある。
出典元:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.
▷キャッシュレス決済者のうち15.8%が不正利用トラブル経験者
▷(鳥の目)女性は男性よりも多く不正利用の不安を持つ
キャッシュレス決済サービスが提供するセキュリティサービスの不安についてのデータです。
多くの記事では以下のような性別と年代のクロスが切られたデータが掲載されていました。男性x20代など各セグメントでの虫の目で見た傾向は分かるかと思います。
ただそもそもの男性と女性という性別(鳥の目)ではどうなっているかは分かりません。
なので、このデータをもとに人口比率でWBし性別での傾向を算出してみました。※令和3年5月全国:年齢(5歳階級),男女別人口」データを参照
性別で『とても不安』のスコアは変わりませんが、『やや不安』のスコアは大きく異なりました。つまり、男性よりも女性の方が不正利用を不安と思う人が多いということになります。
なぜ女性の方が多く不安に思うのかは今回のデータや過去の調査データからは出ていませんでした。
仮説ではありますが、理由の1つはそもそもの話で、女性の方が男性よりも現実主義であることは知られていてつまりは現実的で危機意識が高い、そこから来ているのではないかと思っています。
▷(鳥の目)パスワードの変更の大切さは広く認知されている
キャッシュレス決済利用者の不正利用に対する対処法認知と実際の行動(認知と行動のギャップの差順)についてのデータ。
記事では以下のようなデータが出ていました。この並びは知っていることの行っていることのギャップ順で並んでいて、こちらも目線で言うと虫の目的な細部を見る見方。
これもまた鳥の目でデータを見るべく、知っていることの高い順に並べてみる。
IDやパスワードは推測されやすいものにしない、複数のサービスで同じID・パスワードを使用しない、定期的にパスワードは変更するというIDやパスワードをケアすることが不正利用防止に大切ということは広く認知されていることが分かる。
そのうえで、次の章でこの2つを虫の目で見比べてみる。
▷(虫の目)パスワードの変更の大切さは知っているけれどできていない
色々な見方はあるが今回は認知未実施率を算出して、大切さを知っているけれど出来ていないというような消費者の困りごとを虫の目で見てみる。
※認知未実施率=(行っている-知っている)/知っている
定期的なパスワード変更や同一パスワードの使いまわしは、知っているけれど出来ていないことがわかる。会員規約を読むことも同じ。
つまり、知っているけれど出来ていないということは、①やりたいけれど何かしらの制約でできていないのか、もしくは②やる気がないから出来ていないのかどちらかと推測される。
ここに関しては別で調査データは出ていないですが、自分の経験で言うと②やる気がないから出来ていないからではないかと思う。
時にやらなきゃなと思いつつ、面倒だったり、これをやって確実に不正が防げるわけではないからやらなくていいかなと思ってしまう。
▷まとめ
・キャッシュレス決済者のうち15.8%が不正利用トラブル経験者
・女性の方は男性よりも多く不正利用の不安を持つ
・パスワードの変更の大切さは広く認知されている。
・しかしパスワードの変更の大切さは知っているけれどできていない
今回は虫の目のデータと解説が多かったことから一部データを抽出して鳥の目で見たうえで虫の目で見て重要な部分を見落とさないように分析した。
調査データはどの視点で見るか、どこを切り取るかによって結論が変わるから要注意。
私は21年の7月からFIntech業界に転職し、その業界のマーケターとして誰よりもお客様に寄り添う人間にならなければいけないと思っています。
お金の関する調査データは官民関わらず日々多く出ているので今後も鳥の目・虫の目視点で分析していきます。
記事読まれ方は最後にハートボタンをポチっと頂けるとうれしいです。
━━━━━━━━━━━━━━
【もうすぐ100イイネ】
ブランドマーケティングの教科書
━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━
【Fintech】オススメ本
━━━━━━━━━━━━━━
#マーケティング #ブランディング #ムーブメント #クラウドファンディング #2021年の推しnote #テクニック #ビジネス #ビジネス書 #毎日note #note #スキしてみて #note毎日更新 #スキ #プレゼン #note大学 #スキありがとう #note大学 #note大学新入生 #note術 #fintech #ビジネス書 #金融 #読書 #決算 #リサーチ #分析
サポート頂いたお金は全てにんにく注射に使われます。にんにく注射でnote記事を書く活力を注入します!