[サンクゼール]新規上場目論見書まとめ~時価総額・売上推移・ビジネスモデル~
▷はじめに
2022年12月21日に株式会社サンクゼールが上場しました。サンクゼールは、食のSPAを展開する食品製造販売事業を行っている企業です。
社名を見てピンと来ていない人が多いかと思いますが、久世福商店と言えばわかる人もいるのではないでしょうか。
全国のこだわり食材をつかった商品が多数売られているお店で、百貨店やショッピングモールに店を構えています。
代表商品は風味豊かな万能だしで、私も何度か商品を購入しましたが出汁の風味と香りがとても良かったことを覚えています。
今回は株式会社サンクゼールの上場における目論見書の要約を、誰でも3分で読める内容でまとめていきます。
この記事は以下の方にオススメです。
なお、今回の要約の元資料は以下です。
・新規上場申請のための有価証券報告書はこちら
・事業計画及び成長可能性
に関する事項
はこちら
それではまとめていきます。
▷時価総額・調達資金・資金使途
想定価格1,550円、発行株式数8,840,000株で算出すると時価総額は約137億円。ちなみにこの記事を書いている時点で株価は2,927円で時価総額で言うと約2倍となっています。
▷株主の状況
所有株式数TOP10は以下。同社は一族経営で、久世家が株式の半数以上を保有しています。
▷ビジネスモデル
同社は食のSPAモデルの事業を説明しており、商品の開発・生産・販売まで一気通貫で行っている。
▷市場規模
同社が参入する市場規模やTAMは明記されていないですが、加工食品の国内食糧支出額と食品ECの市場規模が上昇傾向であることが説明されています。
▷業績
各事業の売上推移を見ていると、直近5年事業成長を支えてきたものは、FC事業(久世福商店など)と直営事業。
上場年の2022年の売上は14,014百万円でYoYが33.1%ですが、それ以前を見ると10%未満と低い。各事業の21年との差を比較した時に、売上成長をけん引している事業は、FC・直営:ホールセール。
FCに関しての売上成長要因は以下と記載あります。
店舗数 x 店舗単価が売上で換算されることを加味し、店舗数が90->94店舗の拡大で4.4%成長しかしていないことから店舗での単価が上がったと考えられます。店舗単価上昇の要因が、顧客数・顧客単価両方の上昇となっていますがどのようなアクションを起こした結果は不明。
ちなみにこの年はそれまで売上成長していなかったホールセールも大きく成長しています。成長要因は大容量商品の開発でした。
ここから自身のメーカーでのマーケティング経験からの考察ですが、大容量商品は上市時はリピートユーザーの購入促進になり売上が上がります。ただし大容量商品開発戦略は目先の売上を求めた戦略で頭打ちになりやすく、23年以降も続けて大容量商品開発に注力するのか、はたまた新商品を開発するのかで今後の売上が大きく変わります。
とまとめが長くなりましたが、業績の実績と見込みのサマリーは目論見書・ 事業計画及び成長可能性に関する事項より以下をまとめています。
売上・営業利益・経常利益
営業利益率・経常利益率
売上YoY
▷さいごに
以上、いかがでしたでしょうか?
今回はサンクゼールについて記載しましたが、以降は2023年に上場した企業及び2022年に上場した企業の要約noteを作成していきます。
そして、みなさんにお願いです...!!!
企業のファイナンスの分析が得意なかたや、まとめがうまい記事を教えてください!
目論見書の要約だけでなく、分析に磨きをかけていきたいと思っておりファイナンス分析に長けている方から学んでいきたいと思っております。。
その他にも、まとめてほしい企業やまとめの観点など、リクエストあればぜひコメントください!
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