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【歯列矯正】方法とクリニック選びました

というわけで、歯列矯正をしようかなという方向で、かなり心が動いたわけですが、最初はね、マウスピースでやろうかなって思ってたんです。昔はちょっと胡散臭みも感じてたけど、インビザラインが出て来てから、もう結構な年月が流れたし、それなりにみんな支障もなくやってそうだし、目立たないのは嬉しいし、ワイヤーより痛みが少ないって書いてあるのも見るし、何より普通に歯磨きができるのがいいよなと思って。これ以上虫歯増やしたくないから。

で、色々検索したり矯正アカウント見たりして、「矯正のカウンセリングは5、6箇所いけ!」みたいなことを見て「ふむふむ」とか思ったりして。

でもやっぱり、「マウスピースはやめとけ」みたいな人もよく見るし、昔からがっつり矯正やってますみたいな矯正歯科さんは、ワイヤーが第一選択肢になるんですよね。マウスピースをやっていないところもある。だからと言って「マウスピースだけやってます」みたいなところは怪しすぎる。だからクリニックのWebサイトとレビューを見て、「マウスピースをやっているか」「マウスピースに対してどのような考えを持ってそうか」みたいな感じで探しました。理想としては「矯正を専門にやっていて、見た目だけでなく噛み合わせの方をきちんと重視していて、しかもマウスピースもやっていて、ワイヤーと同じくらい力を入れていて、そんな人がマウスピースも確かな治療だと思っている」みたいな雰囲気のところがあればなーなんて思っていたのです。

そしたら、「矯正治療に何度か失敗していて、ようやく納得のいくクリニックを見つけた」みたいなアカウントがあって、そのアカウント自体は私の求めている情報とはちょっと違ったんですけど、その方のツイート(頑なな呼称)を引用していたクリニックの先生で「なんかちょっと良さそう」って思ったところがありました。

何というか、ちょっと私の「歯を失いたくない」(非抜歯矯正という意味じゃなくて)「今後もちゃんと噛みたい」という思いをわかってくれそうというか、ちゃんと、審美じゃなくて「治療」としての矯正をやってくれそうな雰囲気。ウェブサイトも微妙にしょぼくて無駄にお金儲けしてなさそうな雰囲気。(でも今見たら違うから記憶違いかリニューアルされてる)そしてすごく近くではないけど、十分通いやすい場所にある。

ただ、SNSに熱心で、ウェブサイトですごくこだわったことを書いているクリニックって、本当にいい場合もあるけど、「ただのクセツヨ」みたいな、言ってること書いてることは立派だが、行ってみたらめちゃ普通、あるいはタチ悪いみたいなパターンもあるので油断はできません。でも「矯正アカウント」ガチ勢みたいな方たちが、カウンセリング候補として割と名前をあげているので、そんなに変なクリニックではなさそう。

しかしやっぱり矯正の専門性が高そうなクリニックって、マウスピースはやってないんですよね。そのクリニックもやってなかった。でも「痛みが少なく」「歯周組織に優しい」矯正装置らしい。痛みに怯え、歯根吸収に怯える私の期待に応える装置じゃん。なので、まだマウスピースに心惹かれつつも、とりあえずカウンセリングに行ってみることにしました。

予約の電話をかけたら、「この日がいいとか具体的な希望あると予約取りづらいけど、いつでもいいならこの日が空いてる」みたいな感じで、割とすぐに予約が取れました。よかった。予約取れないのも困るけど、予約ガラ空きだったら怖いもんね。

行ってみたら、割と駅近で通いやすいけど、そんなに新しくも大きくもないビルに入っていて、内装にはそんなにお金をかけていないが、検査機器、デジタル化周りなど必要な設備にはお金をかけている、みたいな雰囲気。信頼できそう。待合室も距離を空けた一人がけの椅子が同じ方向を向いているし、患者さんも(矯正してるからってのが大きいだろうけど)マスクしてる人が多い。着いたらまず手洗いしてと言われるし、感染対策意識も高い。診察台も複数あって、衛生士さんとか働いてる方の人数もそこそこ、繁盛してそうです。

そして、朧げな記憶だけど何枚かのレントゲンと何枚かの写真を撮ってもらって、「ちょっと口が閉じにくそうではある」「下の歯は並びそうだけど、上の歯はもしかしたら抜歯が必要かもしれない」「でもちょっと削って並べることもできるかもしれない」とかいう説明を聞きました。

正直上の歯の方が現状でも並んでるから余裕かと思ってたから意外な回答。「口閉じにくそう」については、確かに昔は閉じにくかったんだけど、以前矯正を意識し始めた時に、「ズレて噛み合ってる」って気が付いてからは、普段は歯を噛み合わせない(それが正解)意識をすることで、割と普通に楽に閉じられるようになったつもりでいたんだけど、プロが見れば「閉じにくそう」に見えちゃうのか。なんかちょっと悔しい。でも言われてみれば、私、下唇がめちゃくちゃ乾燥しやすい…って思ってたんだけど、もしかして下唇が前歯に当たるせいで本来は口の中側を向いているべき、粘膜に近い部分がちょっとめくれる形になって外気に晒されて、それで乾燥しているのかも?という気がしてきました。

そして私からも「この歯は抜歯予定で、矯正後のインプラントを考えている」とか、「歯を何本か抜いて戻してる」とか、色々お伝えした上で相談に乗ってもらいました。

そういうことも考えた上での矯正をしてくれそうな雰囲気と、それから歯を失い始める最初の一本の平均年齢(ドンピシャ)や、歯を失い始めるとドミノ的にどんどん失ってしまうみたいな話を聞いて、あまりにも現状身につまされる話だったこともあって、次のステップ、お高い精密検査まで予約を入れてしまいました。

「5、6箇所カウンセリング行け」になるほどなるほどって思ったはずなのに、「もうここでいいかもしれない」みたいな気持ちになってしまった。最初に所属した場所、最初にいいと思った人や場所に、すごく愛着を持ってしまうというヒヨコのような習性を持っています。

で、精密検査に行って、写真とかCTとか3Dのスキャン(現代のテクノロジーめちゃすごい)とか色々撮ってもらって、唾液の検査までしてもらって、後日説明を聞きに行きました。

いろんなデータが出てそうな雰囲気の割には、「すごく細かく説明してもらった!」という感じはあんまりないんだけど、「あなたの歯並びは『叢生』です」「奥の2本の抜いて戻している歯はやっぱり動かさない方がいいかもしれないし、そもそも骨とくっついて動かないかもしれない」、「これ以上歯を抜くのもあんまりどうかなと思う」「どうしてももうちょっと引っ込めたいとなったらちょっと削る。そこは相談しながら」ということで、「完璧ではないけど噛み合わせを改善する」「歯磨き指導とかあって、何だかんだで装置がつくのは2ヶ月後くらいかもしれないけど抜歯する歯の上の奥は噛み合わせがないと歯が伸びてきちゃうので、そこはなるべく早めに装置つけて固定しましょう」みたいな路線で提案してもらって、すごく納得、むしろそうしてほしいって感じだったので、もうそこに決めてしまいました。

決め手は
・痛みと負荷が少ない(そして多分動きも早い)装置
・個別の歯の事情をきちんと配慮してくれてる
・まず歯みがき指導(別料金)をしてくれて、チェックに合格しないと矯正を始めてもらえない
・8020を目的として、審美ではなく噛み合わせをよくするための矯正をしている。
(噛み合わせのために必要ならちょっと歯を傾ける場合があるとまで同意書に書いてる)
・歯科衛生士さんやその他の皆さんも、とても感じが良いし「何をしてるかちゃんとわかってる」「いい意味で意識高そう」みたいな雰囲気の頼り甲斐を感じる

という感じです。

何となく、有名どころの矯正歯科でも、審美で有名みたいな部分も大きそうで、私のこの「抜いて戻した歯がある」みたいなことを、きちんと慎重に考えてもらえるかという不安はあったんですよね。考えてみたらマウスピースは何らかのプログラム的なアレでナニカするだろうし(何もわかってない)、全体にマウスピースを被せるわけだから、「何本かだけ特別扱い」みたいなことは難しいかもしれないですよね。

20年くらい経って、世の中も色々進んでるし私の記憶も薄れてるからというのも大きいと思うけど、前回行った、そこそこ有名どころの矯正歯科よりも、ちゃんと検査&説明してもらった感覚というか、安心感がありました。調べ始めた段階では、矯正しようかなーどうかなー痛いかなーマウスピースがいいかなーワイヤーやだなーやだなーこわいなーこわいなー(お馴染み稲川さん)みたいな気持ちだったのに、最初のカウンセリングに行ってから、なんだか「え!やりたい!!!!早くやりたい!もうやりたい!」みたいな気持ちになってしまった。だから良いクリニックなんじゃないかなぁと思って。最後は完全なるお気持ち判断。一個だけ不安があるとすれば、学会には所属しておられるものの日本の「専門医」とか「認定医」とかの肩書を持っていないところなのですが、それ以外の矯正分野の経歴は、素人目にはかなりしっかりしていそうなので、もしかして「取ってないだけ」みたいなことかなと思って、いつも買い物の時に発揮している「買うべき理由」を捻り出す能力を使って「ここの矯正歯科で矯正した方がいい」の方向に自分を説得できました。

そして、とりあえず「やはり矯正することになったので、一旦定期検診オナシャス!」とかかりつけ歯科に行った時に、「良さそなところはマウスピースやってなかったんでワイヤーにしました。虫歯の心配してたけど、ちゃんと歯磨き指導してくれて、チェックに合格しないと矯正始めてくれないっていうんで、いいかなと思って」と言ったら「え!めちゃめちゃいいじゃないですか!!!」と驚きながら褒めてくれたので(私をではない)さらに自信を持ちました。

そんなわけで治療が終わる(またはある程度進む)まで、こっぱずかしいからクリニック関係者さんになるべく見つからないように、Twitter(頑なな呼称)にはこのnoteは流さないようにします。まあ見つかったら仕方ないけど。

次回、歯みがき指導&チェック!果たして何回で合格できるのか!噛みングスーン!

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