リーグ戦最終節回顧【前編】
こんにちは、森本夕楓です。
結果から言うと、初のプロリーグは昇級でした…!!
9位/34人中 75.3pt
なんと昇級ボーダー…!
対戦相手は
秋場みなみp +129.8pt/3位
成田理良p +21.9pt/11位
冨田智寛p ▲5.6pt/14位
わたし +84.4pt/6位
めちゃくちゃ私3人から狙われる卓じゃん…
と、卓組が発表された時に思いました。
秋場さんは昇級ボーダーのだいぶ上にいますが、
連盟の下位リーグは+200ptを達成するとの2段階昇級できるので、それを目指して大きく腕を振ってきそう。
「無難に4戦消化して一緒に昇級しよう🎶」の仲間ではなさそうです。
成田さん、冨田さんは自身がしっかりプラスしつつ、私か秋場さんより上で終えることができれば昇級できるかもしれない位置。
失うもののない2人も昇級だけを狙って大きく腕を振ってきそう。
特に成田さんとは昇級ボーダーを挟んで約60pt差。
トップラスでも決められようものなら一気に首筋が寒くなる、そんな点差です。
今日もやっぱりやりにくい!
1戦目
東一局にツモ・チートイ・ドラドラで2000-4000
東二局にツモ・ハイテイ・タンヤオ・一盃口で2000-3900
とても幸先の良いスタートを切ったのですが、その後じりじりと削られます……
南二局 4本場 供託4000点
本場と供託がとても大きく、みんなアガりにくる状況です。
この勝負所を制したのは成田さん。
序盤の大量リードはどこへやら、トップ目の座を明け渡すことに……
オーラス 2本場 ドラ西
上家 冨田さん 31,400点
わたし 32,600点
下家(親)成田さん 35,600点
対面 秋場さん 20,400点
そうして迎えたオーラス。
脇から2600以上出アガり、成田さんから1000点以上の直撃、500-1000以上のツモアガりでトップを再逆転できる状況ですが、
ここで最優先に考えていたのは「自分が浮いたままこの半荘を終わらせる」こと。
自分が沈みになったり連荘で素点を稼がれたりするのは、成田さんが当面のライバルである自分にとってかなり具合が悪い……
自分が浮きならそこまで差が縮まることはないので、
ここでは、トップにこだわらず成田さんに加点させないことをテーマにしました。
対面の秋場さんが白ポン・中ポンで動いてきました。
自分の手牌には南がトイツで、すでに發も見えていたハズなので、
役牌×4・ホンイツや三元役絡みの跳満は否定されるのですが、役役・ホンイツ・ドラドラであったり役役・ホンイツ・トイトイのハネマンはあり得る局面です。
秋場さんにハネマンをツモられた場合、沈みにはなるものの親かぶりで成田さんと同点2着となります。
自分のポイントは減らすものの(△2.6pt)、成田さんとの差は広がらずに1半荘消化できるなら、ハネマンツモられもそこまで悪い結果ではないのかな……?
ただ秋場さんはリードしている立場。
役役・ホンイツといったマンガンクラスがあれば、
・どこから出ても3着浮上(オーラス開始時の半荘スコア△21.6ptが△5.3ptになる)
・ツモでも冨田さんを沈められる(同じく、△21.6ptが△9.1pt)
ドラ無しでも価値あるアガりになるケースが多く、
何が何でもハネマン!との構えではないのかも。
……いろいろと書きましたが、つまるところ
①秋場さんへの放銃はぜったいダメ!(ラス落ち濃厚、最悪一人沈みのラスまである)
②秋場さんにツモられるのは許容範囲
③あわよくばアガって終わりたい
④トップで終われれば最高!
ということで、2枚目の南をポン。
1000点ですがテンパイを入れました。
結果はそのまま流局し、私と秋場さんの2人テンパイで終局したのですが、このテンパイ料により、
冨田さんに沈みを押し付け、成田さんとも同点のトップになることが出来ました。
・自分のポイントを伸ばしつつ
・冨田さんとの差を広げ
・成田さんとの差を維持できた
という、準・最高の結果でした!
打っている最中はあまり考えていなかったのですが
流局までテンパイを維持できたことは結果的にとても大きかったです。
もし自分がテンパイを維持できず秋場さんの1人テンパイで終わったとすると
上家 冨田さん 30,400点
わたし 31,600点
下家(親)成田さん 34,600点
対面 秋場さん 23,400点
となり、順位点を含めたこの半荘のスコアは
冨田さん + 1.4pt
わたし + 4.6pt
成田さん +12.6pt
秋場さん △18.6pt
になります。
2人テンパイで終わった実際のスコアは
冨田さん △ 4.1pt
わたし +10.1pt
成田さん +10.1pt
秋場さん △16.1pt
だったので、
わたしがテンパイしたことによる影響は
冨田さん △5.5pt
わたし +5.5pt
成田さん △2.5pt
秋場さん +2.5pt
これだけあったことになります。
対冨田さんは11pt差
対成田さんは8pt差が生まれました。
自分のテンパイ維持がマンガン・ハネマンクラスの価値になっていたとは……!
さらにさらに、
・自身の最終手番後で
・親の成田さんがノーテン濃厚なときに
・秋場さんや冨田さんからアガり牌が打ち出された
こんな場合は見逃しをかけた方が良さそうです。
・秋場さんから1000は1600の出アガリ
⇒素点1.6Pの加点にしかならない
・冨田さんから1000は1600の出アガリ
⇒素点1.6ptと順位点1.0pt※で計2.6ptの加点にしかならない
※3人浮きが2人浮きになり2着の順位点が1.0pt増える
⇒加えて、冨田さんがテンパイしている可能性が高まり
もし成田さんの1人ノーテンで流局すればわたしが単独トップに替わる(成田さんと14.0pt詰まる)
これは打ってる最中はまったく考えていませんでした……
もしアガリ牌が出ていたらアガっていたかも……
これだけ競っているオーラスだとテンパイ・ノーテンの差が順位点に与える影響は大きく、
考えなければならないこともいろいろとあるんですね。
実はこれ、オーラスの攻防を常勤先の同僚に話していたときに指摘されたことです。
次は打っている最中に自分で気づけるようになりたい!
2半荘目でもそんな場面があったので、それについても書いていこうと思います
……が、1戦目から長文になってしまったので続きは明日!
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日本プロ麻雀連盟40期前期
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