宮城の酒蔵バスツアー@東北・美酒と食のテロワージュ
11/21(土)、「女唎き酒師・早坂久美さんと行く!仙台牛の寿司&ローストビーフで贅沢尽くし 地酒とのマリアージュランチ」の日帰りバスツアーに参加しました。
青空が広がる最高の旅日和となったこの日。JR仙台駅東口バスターミナルから大型バスで登米に向けて出発!
車内では、行程についての説明後、「宮城県の酒造MAP」などの配布資料を見ながら、早坂久美さんの日本酒レクチャーが始まりました。
「宮城県の蔵は800石から900石の生産量が多いです。1石は180ℓ、一升瓶で100本ですね。」といった、日本酒初心者にも分かりやすく、そして沢山の蔵と繋がりがある早坂さんならではの小話は「なるほど!」の連続です。メモメモ。
10時半、石越醸造に到着。代表の佐藤宏さん(写真)他、スタッフの皆さんに出迎えていただき、蔵に入ります。創業100周年を迎える石越醸造の特徴は、「地元産のお米」と「深井戸水源からの地下水」。仕込み水は、おかわりをする人もいたほど、まろやかでおいしい!
今年の仕込みは既に始まっており、木の階段を慎重に登って仕込みタンクの中を覗き込むとフツフツ発酵している様子が見えました。今年はお米の出来がよいとのことで、おいしい日本酒ができること、間違いないですね!
蔵見学の後は試飲タイム。8種類くらいあったような・・・。さすがにすきっ腹で全部は飲めず、3種類いただき、ほろ酔い状態に。
その後、瓶詰工場にバスで移動し、一連の製造工程を学びました。仕込みが始まって繁忙期に入り、しかもお休みの土曜日というのに、たくさんのスタッフの方にご対応いただき、感謝です!
そして、いよいよ、ツアーで一番楽しみにしていた仙台牛のランチの時間がやってきました。
会場は割烹「若鮨」です。仙台牛の生産量の約4割は登米市で、若鮨では24年前に登米産和牛をメニューに取り入れたそう。超高級ブランド牛肉である仙台牛は、仙台に暮らしていても堪能できるチャンスはなかなかありません。しかも、生食で提供できるお店は県内で3店しかないとのこと。
この日は、もも肉のお刺身、にぎり3種(生・炙り・ローストビーフ)、ローストビーフ丼という、まさに牛尽くしの贅沢メニューで、それぞれのお料理に合わせて、澤乃泉の5種類の日本酒を楽しみました。昼から結構な量を。。。
にぎり3種は、早坂さんから「無言で集中して味わってください」との助言があったとおり、筆舌に尽くし難い美味しさ。やー、これだけ食べに、若鮨さんに行ってもいいほど感動しました!
また、ランチでは、若手畜産農家の上野まどかさんと三塚浩之さんが合流し、仙台牛の特徴や飼育方法などについてプレゼンいただきました。穀倉地帯である登米は、牛の餌になる稲わらが豊富で、牛糞は堆肥として田んぼに撒かれるという地域循環がなされているとのこと。
牛は愛情たっぷりで育てられていて、「東京に遊びに行っても、2日目には子牛の様子が気になって帰りたくなるんです。」と話す上野さんの笑顔が印象的でした。
ツアーの最後は、「伊豆沼農産」の直売マーケットでお買い物タイムです。看板商品の「伊達の純粋赤豚」やハム・ソーセージなどの加工品の他、地元の新鮮な野菜や果物もあります。
また、伊豆沼農産は伊豆沼のすぐ近くにあり、ちょうどマガンや白鳥などの渡り鳥がやってくるシーズンのため、この日も沼では渡り鳥の姿を見ることができました(上の写真の「白鳥のエサ」にもご注目ください)。
広報担当の佐藤裕美さんによると、観察シーズンは2月頃までとのことなので、皆さんも是非、この冬に行ってみてください。ヤギもいますよ。
2021年4月からのNHK朝の連続ドラマ小説『おかえりモネ』の舞台の1つとなる登米は、これからますます注目の地域になりそうです。
なかなか個人では行けない酒蔵見学や生産者さんとの交流は、ツアーならではの醍醐味です。そして、早坂さん曰く「最強のペアリングは、蔵のあるところで採れる食材に合わせること」を最高の形で体験できるマリアージュツアー。どうぞ皆様もご参加ください!
*今後のツアー情報はこちらから https://www.tohoku-bishu-shoku-tourism.jp/
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