手紙
わたしは手紙が大好きだ。
誕生日に何が欲しいかと聞かれたら、
手紙!と答えるぐらい手紙を愛している。
みんなが本当に欲しいものを貰ったときと同じぐらい、
わたしは手紙を貰ったときが一番嬉しい。
しかし、手紙!と言ったら、百発百中、
「いや、そういうんじゃなくて。」
と言われる。
どういうのだ。
まぁ、このやりとりが面倒くさいので
もう手紙なんて答えることはなくなった。
わたしは頂戴するだけではなく、書いて渡すのも同じぐらい好きなので
よく手紙を渡していた。
しかし、わたしたちが歳を重ねるとともに
電子機器が進化して手紙文化が廃ってきたように思う。
大人になってからも書く機会があるはずの
手紙や年賀状を書く機会がほとんどなくなった。
自分のことを棚に上げて
「全然みんな手紙くれなくなった」
と口を尖らせていたわたしも
手紙なんかもらっても邪魔なだけか、
ラインでいいか、
と思ってしまっていたのだ。
今日『成瀬は天下を取りにいく』(著:宮島未奈)の第二弾
『成瀬は信じた道をいく』(著:宮島未奈)
を購入し、読了した。
この記事で熱弁しているように、この成瀬シリーズにドハマりしている。
『成瀬は天下を取りにいく』を購入したときに
続きの本が置いてあることを確認していたので、同じ本屋に向かった。
言わずもがな、今回の作品も最高だった。
この本を読み終えたとき
noteで熱弁するのではなく、ファンレターを書くことを決意した。
高校の選択授業で(授業名はいつまで経っても思い出せない)
「好きな作家さんにファンレターを書こう!」という授業があった。
思い返せば、自分の好きな本を1分程度でまとめてみんなに発表したり、
自分で小説を書いたりなんかもして
文章を書く難しさに頭を抱えつつも、かなり楽しんでいたような気がする。
そのときは『君の膵臓をたべたい』(著:住野よる)で有名な
住野よる氏にファンレターを書いた。
ちなみに一番好きな作品は『よるのばけもの』(著:住野よる)だ。
しんどいときに読むと心が救われる。
いつも布団から出られないときに、ダンゴムシになりながら読んでいる。
その授業以来ファンレターなんぞ書いていないので、久しぶりにペンと便箋で愛を語った。
先日、わたしのnoteを面白い!読みやすい!と言ってくれた方たち、ありがとう。
とびきり嬉しかった。
わたしみたいなちっぽけな人間の記事を数人の方々に読んでもらえるだけでも嬉しいのに、
自分の書いた作品が一冊の本となって、世の中
の本好きに発信される作家さんはどれほど嬉しいのだろう。
想像するだけでワクワクする。
宮島未奈氏について調べていると、
サイン本やら缶バッチが置いている書店もある模様。
抑え込んでいる収集癖が復活しそうなので、出来るだけ目にしたくない情報だ。
さて、肝心のファンレターの送り先が書いていない。
どうしたものか。
Xやら何やらかんやらで調べていると、
宮島未奈さんがいろいろメモを残しているサイトを発見。
そこには「お問い合わせ」のページが。
手紙文化の衰退を身をもって実感した瞬間であった。
出版社に直接送るという手法もあるが、ここは郷に入っては郷に従え。
携帯をポチポチして、手紙に書いた内容をそのまま送信した。
手紙文化が廃れていることは悲しいが、
その分手軽にやりとりできるというメリットがある。
ファンレターを書こうと思わない人も、
携帯でポチポチなら送ろうとするかもしれない。
宮島氏に感想を伝える人がひとりでも増えるのであれば
携帯でのメッセージも悪くない。
文明の進化を前向きにとらえることができた日だった。
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