しあわせ❤️
真面目という言葉は皆さんがご存知の通り良い意味で一般的に褒め言葉として使われる。
しかし現代の真面目という言葉の用法では、頭が固い、もっと力抜けよ的なニュアンスが孕んでいる。軽い侮辱語にも成り得てしまうのだ。
数年前にあるライブの会議をしているのこと
ぼく
「その企画するんやったらもっとタイトルでフってもーた方がわかりやすいんちゃう?」
芸人A
「いやーそれやとフリすぎてうけへんのちゃうか」
芸人B「そもそもライブの構成が・・・」
ライブの成功のため白熱した意見交換の中
芸人C「ふぅーー。みんな真面目やなぁ」
みんな「・・・」
全く会議に参加してなかった芸人Cが初めて喋った言葉がそれだった。彼は天才芸人かのような気だるい話し方で全員を刺した。(ヤスダイッペイではないよ😝めちゃくちゃ言いそうだけどね😝)
ぼくと芸人AとBはその言葉にイラついたが、そんなことでキレると小さい人間と思われたくないというこれもまた小さい牽制のし合いが始まりかけた時、救世主が現れた。
そう、ぼくである。
そしてぼくは言い放った
「お前殺すぞ」
おもしろ返しでも気の利いた例えでもなく、直接的な「殺すぞ」を選択した。頭の回転とかではなく細胞が反応したのだ。その場はめちゃくちゃ重い空気になった。ぼくはというと、もちろんめちゃくちゃ決まった!!!!とかは思えず、ひどい焦りからマクドのトレイの紙の上に付いたナゲットの限定味のタルタルソースを何事も無かったかのように指ですくって舐めまわした。どれだけ焦っていても限定ソースを真面目に考えたマクドはちゃんとタルタルの味をさせてきた。
その後芸人Cが「バイトやぁ・・・」と言いその場を立ち去った後も真面目に会議を続けた結果、後日行われたライブは割と成功を収めた。そのライブの最高の成果は、会議で何もしなかったくせに悪態をついてだいぶ前から予定合わせようと言っていたのにも関わらずライブよりもバイトで自分の稼ぎ6000円を取った才能ゼロおもんな芸人がひとりだけなんの準備もできず後ろの方で黙っていてスベることすらできなかったことだった。
終演後
芸人C「・・・」
ぼく
「おつかれーーー!!!!!いやーたのしかったわー!!!!どしたん?浮かん顔して?まさかスベれもせんかったこと真面目に悩んでるん??ってかさぁーー芸人って真面目ちゃう方がおもろいんやんなぁ?あれ?真面目ちゃうのになんでひと言もふざけれんかったん?なぁおい不真面目芸人!あ!舞台上でひと言も喋れんやつは芸人ちゃうか!ごめんごめん!ただの不真面目なおもんないやつか!ナゲット食べる?でもお前はソースつけんなよ?真面目なマクドに失礼やからなぁ!!!!!ボケェ!!!!!!」
とは心が傷むので言えず、ぼくは打ち上げも行かず気温-2℃の中、味園ビルから尼崎まで36キロぐらいの速度でブチ飛ばし国道2号線を1時間かけて帰りました。家に着き、凍えた指でスマホを開くと彼の楽しそうに打ち上げをする写真がツイッターにあがっていました。
真面目に書いて損したわ!!!
腹立ってきた!!!!
サブカル好きなおんな死ねやボケ!!!
安心せぇ!!!売れても金あってもおんなおってもわしは一生不幸な思考や!!!