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聖隷浜松病院 内科,総合診療,病院総合診療 専門医プログラム

聖隷浜松病院は静岡県浜松市にある750床の高度急性期病院です.

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浜松市は静岡県西部にある政令指定都市で,新幹線で東京駅から1時間半,名古屋駅から30分,新大阪駅から1時間半と,三大都市圏へのアクセスの良い場所で,温暖な気候で雪はほとんど降りません.

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浜松市HPより転載

当院では,内科総合診療の2つの基本領域の専門研修およびサブスペシャルティ領域の病院総合診療専門医の研修を受けることができます.また,新専門医制度に属さない後期研修も可能です.

当科の研修の強みとして以下の点があります.

高度急性期病院で総合医に求められる診療能力の獲得
チームマネジメント能力の獲得
・多様なセッティングでの研修で地域包括ケアで活きる視野の広さを獲得
・豊富な教育機会を通じて教育能力に加え自身の成長が加速
学術活動への指導が充実
・勤務体制や各種補助など学び働きやすい環境
・各自のニーズに応じたキャリア形成のサポート

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noteで日々の研修の様子や実績を掲載していますので、ぜひご覧ください!

スケジュール,ローテーション例

週間スケジュール例 ※現在は土曜日は終日休みで入院診療は当番制です

内科プログラムローテーション例

総合診療プログラムローテーション例

プログラムや連携施設,待遇などの詳細は当院のリクルートサイトを参照ください.

臨床

・入院

総合診療内科で扱う疾患としては,感染症老年医学をはじめ,膠原病,血液,神経,皮膚疾患などが多いですが,その他の内科領域の疾患も幅広く経験することができます.

虚弱高齢者,多疾患併存状態,誤嚥性肺炎,診断がついていないものの入院が必要な病状,心理社会的な複雑性,非内科系の疾患だが内科的な入院管理が必要,といった,領域別専門診療科の診療の狭間に入ってしまう患者さんの診療を担います.

指導医,専攻医,研修医で構成される小チームに分かれ,チーム体制で診療を行っています.

毎日朝夕のカンファレンスで科内全体で症例を共有し,方針についてディスカッションします.
充実した領域別専門診療科と連携して院内で急性期診療を完結させることができます.
毎週病棟の多職種カンファレンスを開催し,他職種と情報共有・連携して診療・ケアの質向上,退院支援を行い,院外の医療・介護施設や福祉とも連携して患者中心の医療の実践,ケア移行を行います.

専攻医は主治医としての診療能力を磨き,ニーズに応じて柔軟に対応できる力を身に着けるとともに,診療チームのリーダーとしてチームマネジメントや他の診療科,他職種,院外の関係機関との連携を担う能力を鍛えていきます.

・外来

外来では,様々な症状や受診理由の患者さんの診療にあたり,他の医療機関や院内の他診療科からの精査目的の紹介救急外来からの引き継ぎなども多くあります.臨床推論や外来での治療を含むマネジメント,かかりつけ医との連携を行います.
担当指導医にリアルタイムに相談ができる体制で,予習や振り返りも行っています.

入院診療からの継続も含めてかかりつけの患者さんも多く,継続的な診療が実践できます.他科ローテート中も週1回の外来研修を継続できます.

・内科救急当直

夜間や休日の時間外救急診療を内科全科の救急当直体制の一員として担当します.
最初は副当直ですが,学年が上がると内科当直の責任者である主当直として研修医を指導しながら診療を行います.

・多様なセッティングでの研修,総合診療の経験

連携施設での研修も含めて,各領域別内科,救急・集中治療,リハビリ,緩和といった専門領域,また医療過疎地や大学病院を含む多様なセッティングの急性期病院,亜急性期・慢性期病院,診療所,訪問診療,施設嘱託医といった異なるセッティングでの診療を経験できます.
それぞれの視点を持って地域包括ケアに従事できる総合診療医の養成を目指しています.

教育

当院は教育病院として各学年16名の臨床研修医に加え他施設からの短期研修,浜松医大をはじめ全国の大学からの臨床実習を受け入れています.

研修医全員が2年間のうち5か月当科をローテートするため,彼らに病棟診療,内科診療の原則を教えることは当科の重要な役割の1つです.

各段階に異なる年次の学習者が在籍する強みを生かして,全員が学習者であるのみならず教育者にもなる屋根瓦式教育ピア・ラーニングの体制を構築しています.

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専攻医も,チーム体制の診療の中でのベッドサイド教育,レクチャーや勉強会などのoff the job教育で,研修医や学生の教育を担います.
教えることを通して診療の質が向上し成長が促進します

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当院では研修医のEBM教育に力を入れており,スタッフや専攻医がEBM学習会で講師を務めます.

日々の生涯学習も重視しています.

毎日昼に開催している勉強会では,曜日ごとにMKSAP(米国内科学会ACPの生涯学習教材)勉強会,最新論文からの知識アップデートなど,専攻医を含めた科内スタッフの知識標準化を目的とした学びを行っています.

また,UpToDateや各種電子教科書,書籍,論文といった充実した生涯学習ツールへのアクセスが可能で,学会や各種勉強会への参加に対する補助も充実しています.

学術活動

学術活動も積極的に行っており,当科で経験した症例に関する学会発表や論文執筆の指導が受けられます.

希望者は当院のデータを用いて臨床研究を行うこともできます.
研究経験豊富なMPH(公衆衛生学修士)やPhD(医学博士)の取得者が複数名在籍しており,市中病院としては臨床研究や論文執筆の指導体制が充実しています.

浜松医科大学には聖隷福祉事業団の寄付講座があり,専門研修と並行して社会人大学院生となって医学博士(PhD)の学位取得を目指すプログラムもあります.
静岡社会健康医学大学院大学に専門研修と並行して通学し公衆衛生学修士(MPH)取得を目指している専攻医もいます.

指導体制

現在,ベテランから若手まで6名の指導医が在籍しています.

大学医局からの派遣はなく,初期研修から当院で勤務しているたたき上げの医師,様々な病院での経験を経てきた医師,キャリアの最初から総合診療医として働いてきた医師,領域別内科の専門医を取得した医師,他科から転向した医師,など多様な経歴の指導医が集まっています.

感染症,膠原病,医学教育,臨床研究,EBM,学会活動などスペシャルインタレストも多様で,子育て中の医師も多く,キャリア形成,働き方などの面で参考になる部分もあるのではないかと思います.

その他(働く環境など)

臨床医以外のキャリアや家庭などプライベートとの兼ね合いに応じた働き方の相談ができます.

スタッフ医師には子育て中の医師も多いですが,行事や急な発熱などでの休みも取りやすいようカバーし合える体制です.
産休・育休を取得する医師もいます.

土日祝は休みで,オンコール体制を取っているためON/OFFが明確で当番日以外は夜間や休日の時間外呼び出しは原則ありません.

各種補助や福利厚生が充実しています.
住居手当,保育所,学会・勉強会参加費補助,UpToDateや医学雑誌・電子書籍の施設契約 など

臨床医以外のキャリアとして,学会活動も行っています.

研修修了後のキャリア

研修修了後には多様なキャリアがあります.

〇総合診療内科のスタッフになり次のキャリアアップを目指す
・総合内科専門医や病院総合診療専門医のサブスペシャルティ研修
・社会人大学院でのMPH(公衆衛生学修士)やPhD(医学博士)の取得
 (浜松医大の博士課程への奨学金あり)
・医学教育専門家の取得
・ICD(インフェクションコントロールドクター)の取得

〇院内外の領域別内科のサブスペシャルティ研修に進む

〇院外の病院総合診療専門医や新家庭医療専門医の研修に進む

お問い合わせ,SNSなど

研修プログラムの詳細や見学,実習の申し込みはこちらから

メールで直接お問い合わせ頂くことも可能です(seihama.soshin@gmail.com)

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(文責:本田優希 聖隷浜松病院)

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