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JPCA 若手医師部門 病院総合医チーム 2年間の振り返りと今後の期待

はじめまして。私は京都大学大学院 医学研究科 医療経済学分野の長野広之と申します。2018~2020年にこの日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部門 病院総合医チームの2代目リーダーをしていました。この記事ではその2年間の振り返りとこのチームへの今後の期待を述べていこうと思います。

私がこのチームのリーダーになってからまず行ったのは「チームのMission&Visionの設定」でした。Missionは「果たすべき使命、存在意義、目的」、Visionは「目指す理想の姿」です。これらを設定することによりチームとして何を目指しているのか、どこに向かおうとしているのかがはっきりすると考えたからです。「このチームって何をするの?」と聞かれた時もMission&Visionがはっきりしていれば明確に説明することができます。

企業などでもMissionやVisionを設定されている所は少なくありません。例えばキリングループのMissionは「自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します」であり、Visionは「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」です。

我々もチーム内で議論を重ねMission&Visionを「病院総合医(病院での総合診療)の価値を社会に発信し、これを志す若手の道標になる」に決めました。チームの皆さんには方向性に迷ったとき、何をすればいいかわからなくなった時にこのMission&Visionに立ち戻ってほしいと思います。

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その後2年間で行ったチームとしての活動は以下の通りです。

・2018.9.16:日本プライマリ・ケア連合学会 秋季生涯教育セミナー「生涯学習をUpdateしよう!」

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・2019.2.10 若手医師のための家庭医療学冬期セミナー「病院総合医に必読!論文ToP5」

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・2019.4.25 「日経メディカル座談会 日本の総合診療を確立するために学会に求められること若手医師が描くPC連合学会と病総診学会の明日」

・2019.5.17 第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会「高齢者心不全ってどうする病院総合医が教えます!明日から使えるエビデンス集」

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・2019.7.16 第2回若手病院総合医カンファレンス「病院総合医×心不全 〜心不全パンデミック時代の病院総合医の役割〜」

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・2019.12 日本プライマリ・ケア連合学会学会誌 プライマリ・ケア「病院総合医チームPresents 実践!使える論文My Top 5」連載開始

・2020.2.8 若手医師のための家庭医療学冬期セミナー「糖尿病でプロコン!〜病院総合医が議論します〜」

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先代森川暢先生がリーダーをされていた時はこのチームを病院総合医の若手が集えるプラットホームとして整備してくださりましたが、この2年間はその整備されたチームで自分たちのやりたいことが徐々にできてきたように思います。チームとしての活動を考える上で参考にしていたのが当学会の病院総合委員会が提唱している病院総合医のCompetencyでした。これは総合診療医の6つのCompetencyに上乗せするものになります。

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今後の病院総合医チームには病院総合診療医学会 若手医師部会との交流やチームの幅広さを生かした多施設での共同研究などを期待しています。私はあと半年ほどで若手医師部会を引退しますが、病院総合医委員会には所属していますので、是非そちらともコラボしながら若手ならではの行動力を活かして更なる発展を期待しています。

※当記事の内容は、所属する学会や組織としての意見ではなく投稿者個人の意見です。
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(文責:長野広之 京都大学大学院医学研究科 医療経済学分野)

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