おすすめの本~「レジデントノート増刊 新版 入院患者管理パーフェクト」
当チームのOBの官澤洋平先生、また担当理事である病院総合医委員会の石丸裕康先生が編集された「レジデントノート増刊 新版 入院患者管理パーフェクト」が出版されました!
大好評の「入院患者管理パーフェクト」が新版に。病棟での仕事術から入院患者に生じる“主疾患以外”のあらゆる問題への対応まで、幅広く解説!入院から退院のその日まで、病棟診療の勘所がバッチリわかる1冊!
こちら、当チームのOB・OG、また現メンバーが多数執筆に関わっています!病院総合医としての腕の見せ所がとてもコンパクトにまとまっています。
総論1.入院患者の診療の進め方【石丸裕康】をはじめ、一部がこちらから立ち読みできます!総論1では入院診療のプロセスを航空機運航に例え、3つのフェーズ(入院初期・中期・後期)において、注意すべきポイントやコツがわかりやすく紹介されています。少しかいつまんでご紹介いたします!
本の構成
総論
第1章 研修医の病棟での仕事術
第2章 研修医で身につけたい基礎体力
第3章 病棟でよく出合う症候・疾患マネジメント
第4章 超高齢社会の複雑な問題と向き合う力
総論
先ほど紹介した入院患者の診療の進め方に加え、官澤先生の「自分自身のための研修への道標」では、主に研修医のためにローテーション前の目標設定や研修中の振り返りについて紹介されています。
第1章 研修医の病棟での仕事術
タイムマネジメントやプロブレムリストの立て方、指示簿などの仕事の進め方から医師としてのプロフェッショナリズム、メンターの見つけ方、生涯学習まで、長い医師人生で役立つノウハウが幅広く紹介されています。
第2章 研修医で身につけたい基礎体力
感染症診療、輸液、栄養、血糖管理、POCUS(Point-of-care ultrasound)、入院関連の合併症(VTE・潰瘍・リフィーディング症候群・アルコール離脱)の予防など、診療科関わらず基本として身に着けておくと一生役立つ考え方が述べられています。
第3章 病棟でよく出合う症候・疾患マネジメント
発熱、頻脈・不整脈などのバイタル異常から便秘やせん妄、血液検査異常、排尿障害、皮膚トラブル、転倒時の対応・予防など、幅広く紹介されております。私も一部執筆させていただいていますが、「患者さんと向き合うこと、研修生活が楽しくなるメッセージを添えていただくように」と依頼を受け、執筆者の皆が限られた紙面で、要点・勘所を伝えています!
第4章 超高齢社会の複雑な問題と向き合う力
この章では退院支援や慢性疾患の捉え方、誤嚥性肺炎やリハビリテーション、ポリファーマシー、アドバンス・ケア・プランニングや看取り、在宅の可能性を見据えた退院支援等、今の日本の病棟診療では避けては通れない問題についての解決策が紹介されています。
いかがでしょうか?病棟診療に関わり始めた初期研修医から既に病棟診療に携わっている先生、また指導する立場の先生方にとっても、必携の一冊になるのではないでしょうか?是非ご覧になっていただければと思います!
メンバー募集
当チーム(日本プライマリ・ケア連合学会 専門医部会 若手医師部門 病院総合医チーム)は日本プライマリ・ケア連合学会の学会員で
家庭医療/総合診療専門医取得後5年目以内
または
家庭医療/総合診療プログラムにはいっていない卒後3年目以降10年目以内
の医師で構成されています。
このような本の執筆をはじめ、勉強会の企画、研究など興味がある方は是非一緒に活動しましょう!
文責:合田建 神戸大学医学部附属病院 総合内科
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