茨木県の動物愛護センターに見学に行って来ました
会社概要
JPB株式会社 代表取締役の張本和貴です。
このJPB Readers Boardでは、社内の新しい取り組みやペット業界の問題点、社内戦略などを公開することでJPB社内だけではなく、これから獣医さん、看護師を目指す学生さんや今悩みがある方の成長のヒントになればと思い投稿しております。
茨木県の動物愛護センターを見学してきました
今後JPB株式会社では、動物業界における様々な問題を解決していきたいと思っています。
犬の社会科問題、ブリーダー規制、動愛法、野犬問題、防災問題。
本当の意味でのペットとの共生が私の夢でもあります。
人生をかけてもかなえたいと思うほど、私は動物に囲まれ助けられてきました。
動物がいなかったら今の私は形成されていないといっても過言でもありません。
7月にはNPO法人(予定)を設立し、夢をかなえたいと考えています。
そして今日は野犬の社会化プロジェクトとして茨木県の愛護センターに視察に行って来ました。
過去と現状
茨木県というより、日本全体では、約30年前程から、俗にいうドリームボックスという箱の中で大量の殺処分が行われてきました。
これがすべて悪かというと、様々な葛藤があったと思います。
今より情報が簡単に拡散や取得できなかった時代。
里親探しも掲示板などで行っていた時代です。
人に危害を与える野犬や、農作物を荒らしてしまう野犬を国の予算内で保護し飼育しなければならなかった時代。
今よりも動物に対して税金を使うということに嫌悪感を抱いていた時代でもあるので、さぞかし保健所の獣医師(ドリームボックスの施用者)は辛かっただろうなと感じます。
それが数年前から、殺処分0条例が施工され、令和にはいってからは殺処分0を維持しているそうです。
殺処分0条例とは、なるべく0に近づけるために皆で努力しようね。という条例で、0にしなければならないという条例ではないにもかかわらず、達成し続けている県職員さんにはいろんな苦労があるのでしょう。
施設の現状
野犬が捕獲されると、一次収容所として愛護センターに行き、現在では私たちのような大きいボランティア団体というより、個人のボランティアさんが引き取り里親を探していくようです。
1次収容所の限界頭数が約200に対して、年間で犬1000頭、猫1000頭の保護動物が入ってくるそうです。
現在ボランティア団体さんが増えてきて、インターネットやSNSの普及により譲渡率が上がってきている一方、仕組化が全くできていないので、ボランティア団体さんが多頭飼育崩壊を起こすケースもほかの場所ではあるそうです。
見学した感想(獣医師目線)
最初はどんな狂犬がいるのかとドキドキしていきましたが、私は可能性を感じたというのが結論です。
様々な犬を診察、往診、狂犬病注射と行ってきましたが、茨木県の愛護センターの子たちはみんないい目をしていました。
まだまだ人間が怖いけど、もしかしたら人間を信じていいかもしれない。
そんな印象を得ました。
近年問題になっている、異犬種間のブリーディングもすべてが悪いものだとは思いませんが、もっと人間が救える、守れる命がこんなにも身近にあるということを再確認した日でもありました。
我々が行うNPO法人では、野犬保護犬を保護し、社会化のトレーニングを行った後に譲渡し、トレーニングや夜間診療、医療連携、老犬ホームと本当の意味での、人間、動物の為の仕組みを作っていきたいと考えています。
行政の仕事も複雑化してきており、
動物管理⇒動物愛護⇒動物福祉と時代と主に求められているニーズに変化してきています。
その仕組みづくりを我々獣医師が率先して行っていく事によって、我々人間と動物の業界の未来に多くの笑顔があふれるだろうと信じて突き進んでいきます。
NPO設立の際はまた告知の方をさせていただきます!
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