☆学びたい学問も、就きたい職業もこの社会には無かった。

俺の学びたい学問は、大学の学部には無かった。

俺自身の興味は、日本における百合作品の起源(主に大正時代の乙女小説)やエロゲー黄金期など、自分の好きなジャンルの「史学」を自分の中で整理したいという欲求しか、学問に関わるものがない。

これらはギリギリ文学部に内包されるのだろうか。しかし、前者は兎も角、後者は年代が90年代以降のため、当時を知っている人間もまだ生きており、学問的広がりが薄いのではないかという指摘がある。

というか、そもそも両者を大学の講義で教えるようなことは殆どないし、それ系のブログでも読んで自分で考えを深める方が良いだろう。

大学には、「趣味系」の学問は少ない。

教育学部は先生になる所だし、工学部はメーカーの技術系総合職になる所だし、薬学部は薬剤師になる所だ。

理学部だって、建前上は「社会の役に立つ」ように研究テーマを寄せないといけないはずだ。

一応大学に税金が投入されている以上、「社会の役に立つ」ことを学生に学ばせるという条件が付いて回るのだろう。

文系ならそういった学問があるのだろうか?

だが、文学部は「文学」として社会から認められた「メインカルチャー」を扱う所だろう。俺は、人並み以上にその手の作品の読書はするが、個人的興味を優先するなら、ライトノベルとかノベルゲームの研究がしたい。

しかし、このような「サブカルチャー」は大学の研究テーマや学習内容としては、中々存在しないだろう。

経済学部やら法学部やらは、一応社会に出て役に立つ知識を学ぶのだろうから、これは趣味系ではないだろう。

国際関係学部に至っては興味すらない。俺は日本の「サブカルチャー」に誇りを持っているからな。海外にあまり興味がない。

というか、俺は母語でアニメや漫画やゲームが楽しめることに対して「誇り」を持っている。海外のオタクは本当に可哀想だよな。「偽物」の翻訳版しか楽しめなくて笑

俺はこの国が好きだから、この国と共に滅びたいんだよ。医者を目指す理由もその一つだ。俺はこの国と共に没落していこうと思う。やる気のある奴は「外資」へ行ってくれ。

すまん、話が逸れたな。

理系でも文系でも駄目ならじゃあ芸術系か?となるだろう。が、芸大だって「芸術」と社会で認められる作品が学習・研究の対象だろ?

俺は美少女ゲームの「判子絵」だって芸術の一種だと思うが、そんなのが芸大で学ぶテーマになることはないだろう。もっと、古典的なものだったり、一般社会で評価されそうな作品を学ぶはずだ。

結局、「美」なり「作品」を追求する機関であったとしても、根底にあるのは「社会や他人から認められているか」なのだ。馬鹿馬鹿しいよ。

それに芸大は学費も高いからな。コスパの男である俺は、興味もないことのために高額な学費を払うのは勿体無いよ笑

という訳で、俺は現代社会にある大学の学部に対して、「ここに入りたい」という気持ちがない。純粋に俺が興味があることについて学べたり研究出来たりということがないからな。

俺の興味は社会が認めるジャンルには無いのだろう。

そんな訳だから、就きたい職業もなかった。

というか、中高、浪人生自体、なんの仕事に就きたいかとか考えたこともなかったな。

親の教育課金により、受験勉強だけはやっていたが、それによって何を学べる学部に行きたいとか、どこの大学に行きたいとか、そんなことは考えたこともなかった。

結局俺は、職に溢れない為に、手に職系の勉強をしようと思い機電系の学科へ、少しでも学費を抑える為に国立の大学へ進学することになった。事情があり(これ書くと身バレに繋がりそうなので)、自分の受験学力とは大きくかけ離れた所に行くことになってしまったが。

まあ、就職の段になったら大学名とか関係ないからなぁ。仮に関係あるにしても、大学受験の頃の感覚の「偏差値1や2の違い」みたいな細かい差でランク付けされないというか。凄く大雑把なランク分けで評価される気がする。

それに工学系は大学名より、学科(専攻)は何か?や院に行っているか?や面接で話せるエピソードがあるか?みたいなのが就活では重要だろう。ぶっちゃけ、「大きな会社で正社員として働く」のが目的だったら、大学名なんてそんなに要らない。

また話が逸れたな。

兎に角、俺はやりたい学問がなく、正社員になれればそれで良いやというモチベーションだったので、陰キャでも就職がしやすいというインターネットでの助言に従い機電系に進学した。

だから別に工学は「やりたいこと」ではない。ついでに言うと医学も「やりたいこと」ではない。

医学部には、就職が出来なかったから、ハローワークだと思って毎日通っている。工学部に居る間に気が変わり、この国で「正社員」として働きたくなくなり、それから6年間逃げる為ってのもあるが。

工学も医学も、結局社会で「働く為」の学問なんだよな。俺はもう働きたくない。だから本質的な興味がないのだろうな。

おっと、あおいさん。じゃあ「理学」は?

あおいさんみたいな無駄に頭が良くて世捨て人系の人、理学系のアカデミアに人生捧げる人柱としてもってこいじゃないですか!という読者からの声が聞こえてくる。

しかし、理学部も実際は「一般ピーポー」が多いよ。理学部は「変わり者の天国」という訳では、ない。

普通の価値観で、卒業後は普通に就活して、外見もまともで、そんな人間ばっかりだ。

「俺は物理と心中するんだァァァァァァァ」って毎日叫んで髪ボサボサな男なんてフィクション作品には居ても現実には何処にも居ない。

だから、理学部数学科や物理科に行っておけば良かったのにってのは後悔にならないんだよな。

俺はどんな進路を取れば良かったのだろう。

俺の「やりたいこと」が社会の中に無いのが一番の問題なんだよな。

唯一の救いは、俺の「やりたいこと」は趣味の中には存在することだ。やはり、大学とか就職とか仕事とか、そういう「表の世界」のことはコスパ良く選び、裏の趣味の世界では自分が心からやりたいことをやる。それが一番賢いのかな?

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