見出し画像

そもそも論理とは?

「論理的に考えましょう」、「論理思考が大切です」などと言われていますが、論理とはそもそもなんでしょうか?

なんとなく理解している方は多くいらっしゃると思います。
しかし、なんとなくではなく、論理はこうだ!と理解している必要があります。
明確に理解していると、あらゆる場面で議論のずれを察知することができます。

論理の基礎は3つのみ

基本は3つしかなく、古代ギリシャ時代、プラトンの弟子であるアリストテレスが大昔に既に考え出したものです。

  1. 同一律

  2. 矛盾律

  3. 排中律

律は、法律や律令などの漢字でも見られるように、「決まり・ルール」という意味です。
当時を思い浮かべてみてください。
天体や自然の仕組みを解き明かそうと、日々議論してたことでしょう。
その中で、議論がずれないように、スムーズに進むように論理というものが考え出されたのではないでしょうか。

簡単にいうと、論じるための理(ことわり、法則)です。
「論」と「理」の文字を分けてそれぞれ辞書で調べるとよくわかると思います。

「論理」と「理論」は異なります。
論理は方法そのもので、理論はその論理という方法で組み立てられた主張です。

基本の3つをそれぞれ見ていきましょう。

同一律

「Aは、Aである。」
これだけです。

当たり前のルールで話しましょう、考えましょうということ。
「犬は犬」、「猫は猫」、「私の彼氏AはA」。

Aのことを話しているのに、Aではないことを話し始めたら収集がつきません。
馬のことを話しているのに、それは鹿だと言う人を馬鹿と呼びます。

Aのことを話していて、Bに話が変わり、さらにCに変わっていく。
まずはAのことを考えましょうということです。

矛盾律

「Aは、Bである」
ことと
「Aは、Bではない」
この2つは同時に成り立たない状態を、矛盾といいます。

「犬は、動物である。」

「犬は、動物ではない。」
は、同時に成り立たちません。

「私の彼氏は、山田太郎です。」
「私の彼氏は、山田太郎ではありません。」

「山田太郎は、私の彼氏です。」
「山田太郎は、私の彼氏ではありません。」

矛盾しちゃってるので、どっちかにして話しましょう、考えましょうということです。
同時には成り立たないことを瞬時に理解できれば、「あっ、矛盾しているな!」と気がつきます。

排中律

ここがちょっと難しいのですが、日本人が無意識で得意な分野です。

「Aは、Bである」
ことと、
「Aは、Bではない」
ことの、中間やそれ以外は扱わないということです。
中間やそれ以外は、実際には存在することがあります。
存在しないということではなく、扱わないようなルールで話しましょう、考えましょう、ということです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
論理は方法そのものことです。
その方法で組み立てた主張が理論となります。



いいなと思ったら応援しよう!