WWDC で盛り上がった「try! Swift」と僕
6月に Apple が開催した WWDC 2018 の「What's New in Swift」というセッションの中で、コミュニティ主催の技術カンファレンス「try! Swift」が紹介されました。
try! Swift とは
おもに iPhone アプリ開発で使われているプログラミング言語「Swift」に関する国際カンファレンスで、2016年に東京で初めて開催されました。それ以降ニューヨークやバンガロール(インド)でも開催され、ほとんどのスピーカーは海外から招待されます。
僕はこれまで国内外で開催されたすべての try! Swift に参加していて、2017年から運営として参加しています。(初めからではなかった)
そして WWDC 2018 で紹介されたように、6月8日に WWDC 会場のとなりで 「try! Swift San Jose」(アメリカ合衆国・サンノゼ)を開催しました。Swift を作った Chris Lattner さんや Apple の Swift チーム、その他多くのエンジニアにも参加していただき、僕はその運営として参加してきました。
1〜2年で急に環境が変わりすぎた
2年前の僕は神戸で引きこもっていて、東京へ行くことはほとんどなく海外へ行ったことは一度もありませんでした。それがいつのまにか海外の有名エンジニアの前でステージに上がるような展開になっていました。
その過程がいつか誰かの役に立てればうれしいので、少し振り返っておきます。
2016年3月、東京で初めて try! Swift に参加した
神戸から夜行列車で参加しました。参加しようと考えたきっかけは忘れましたが、インターネットでしか見たことがなかった東京や海外の有名エンジニアに会うことができて楽しかったことは覚えています。
そこで刺激を受けて、英語でブログを書いたりオープンソースソフトウェア活動をはじめたりしました。
英語で書いたら読んでもらえると考えた
英語で try! Swift の感想を書きました。英語で書いた理由は単純で、英語なら海外から来ていた主催者やスピーカーに読んでもらえると考えました。すると主催者にはきっちり読んでもらえました。会場で直接会うことはできなかったのですが、そのあとに交流がはじまりました。
世界で誰もやってなさそうなことを試した
オープンソースソフトウェア活動では趣味でいろいろ試しました。世界でもあまり触れられていなかった「Swift Package Manager」のソースコードをいじって遊んでいるうちにバグを直したり、機能追加のリクエストを送るようになりました。また Swift を使う必要がなさそうなことも Swift で試して遊んでいました。そして英語でブログに書いていました。(難しいのではなく注目されてなかった)
2016年9月、ニューヨークのミートアップで登壇した
英語での活動が評価されて、2016年9月にニューヨークのミートアップで話すことになりました。ニューヨークでの try! Swift に参加したついでの話だったのですが、当時の自分はそのような発想がまったくなかったので驚きました。
それまで海外へ一度も行ったことはなく英語でプレゼンしたこともありませんでしたが、断るのがもったいなかったのでとりあえず引き受けました。
(つづく?)