キャンプと僕

思えば2019年の夏からキャンプにハマり、今年の夏でもうすぐキャンプ歴2年となろうとしている。


キャンプはここ近年で爆発的に広がった代表的な流行の一つであることは間違いない。


アニメ「ゆるキャン」が流行り出す前にYouTubeやInstagramで紹介されているお洒落キャンパーのスタイルに目移りしながらもコツコツと必要最低限のキャンプギアを購入し、キャンプをできるまでになるのにはお金も時間もかかった自分にとって、正直「あぁ、最近キャンプ流行ってるよね。」で片されてしまうのは少し歯痒い自分がいる。

キャンプが趣味だと公言すると決まって「キャンプってBBQと何が違うの?」「キャンプって何が楽しいの?」この2大の質問が豪速球で飛んでくる。


もちろん少し前まで自分もその内の一人だった。
キャンプを2ヶ月に1回ほど行くようになって、みんなが聞きたがるわかりやすい楽しい体験とは何か?と考えてみると、実はなかなか文章に起こして伝えるのは難しい。


そもそもめんどくさいことが嫌い!スマホ命!外で寝れない!人には向いていないと思う。


難しいとは言ったものの、キャンプ最高!と思える要素3つをあげるとしたら①キャンプ飯②非日常③ハプニングだと思う。

①のキャンプ飯は普段レストランや居酒屋、家で出てくるメニューをいかに限られた環境で「料理」するか。という点にキャンプの醍醐味が詰まっている。


もちろんメニューは事前に決めておき、レシピや食材をある程度用意しておかなければならないのだが、青空の下で時間をかけて作る料理には、出来上がった時の異常な達成感が込み上げてくるのだ。もちろんこの感覚は一緒に作る人がいればいるほど倍増する。


最初は肉や野菜を焼いていただけのキャンプ飯が、いかに「キャンプっぽくないキャンプ飯を作るか」に切り替わっていくことが楽しみ方の一つである。

②の非日常は、圧倒的に時間を忘れられるという点である。
もちろん自然に触れられることにも非日常を大いに感じられるが、ここで主張したいのは時間の感じ方だ。


海・山・川、公園、ロケーションは様々だが0から作り上げる自分たちだけの空間は誰にも邪魔されず完成していく。一見ただ建てたように見えるテントの位置やギアの配置には恐らくキャンパーそれぞれの考えや思いがあって決められている。


お気に入りの眺め、調理する時の動線、煙が来ないための風向き、トイレへの距離、挙げたらキリがないがそういったことを考えながら作っている時は頭の中は目の前のことでいっぱいになる。普段ひとつのことにのめり込める時間はそう多くない現実社会で、この時は大人を捨て、子供みたいな感覚で向き合えるのだ。


時計を見ながら行動する日常とはおさらばし、空腹、眠気など体の求めることに素直に従い、自分のペースでキャンプをこなしていくのである。
キャンプにおいて気づいたらこんな時間など茶飯事なのだ。

最後に③のハプニングについて。
ハプニングといっても大小あって、例えを挙げていくと、忘れ物をしてしまい、作りたかったものが作れないことや、大雪が降ってテントが壊れてしまったことなどなど。


しかし後日印象に残っている楽しかったことは?と考えると、ハプニングが起きた時のエピソードが出てくるもの。


あの時こうしたからうまくいったとか、もう少しこうだったら命が危なかったとか、一緒に体験したハプニングは忘れられない思い出になりやすいものなのかもしれない。


現に例に挙げたハプニングは筆者経験済みである。
なにより気の知れた仲間と行くのだから楽しいことは間違いないが
今でも必ず一回に一つはハプニングはつきものである。

新しくキャンプを始めようとする人は、きっとうまくいかないことや、思っていたものと違ったことが今後起きてしまうだろう。
しかし、それを共有できる仲間がいればソロでもカップルでもグループでもきっとキャンプを楽しんでいくことができるだろう。


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