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北海道地震 震災レポ。5回目 電力復旧

震災翌日、朝方起きてみるが、まだ電力は復旧していなかった。
ガスは使える。しかし湯沸かし器の電源が入らないため、冷水シャワーを浴びる。
体がすこぶる汗臭く汗でベタベタだった僕は、冷水が逆に心地よく思えた。
・・が、真冬じゃなくて助かった・・・と心底思う。

大きめな余震が数度、体感できる余震が数え切れないほど。
1度ガラケーの緊急地震速報がけたたましく鳴るほどの余震もあった。

この日も朝からラジオをつけっぱなしにする。
公共放送は、落ち着きはらっている上に全国向けの被害状況説明・政府の対応しか放送していないため、こういう時に聴くと、心底気が滅入る。
※何も無い日常の時は、この落ち着きが割と好きで作業中に聴いたりしてます。

これを読んでいる方が、もしも被災された場合は、地域の放送局を聴くようにしよう。
公共放送を貶めたいわけじゃない。
ただ、公共放送は「全国」へ情報を伝えるのが役目。
そして、被災中に被災地に「必要」なのは、「地域」の情報だ。


HBCラジオをつけると、聞き慣れた声に、普段ほどではないものの、のんきな雰囲気で地域の停電情報を伝えていた。
途中、音楽のコーナーなどもあったり。
地方のラジオ局には、精神的にずいぶんと助けられた。

全道の学校は相変わらず休校。
パソコンも何も使えないので、仕事の心配をしながらも、僕もお休み。

隣の区画(開いているコンビニがある区画)は、近くに大きな大学病院があるため、比較的電力復旧が早く、前日の段階で電気は来ていたが、
僕の住む区画は見事なまでの住宅地なので、後回し状態。

結局、この日の夕方になるまで停電が続いた。


ポッと近所の街灯が灯った。
僕はもしか・・・と思い、火災に備え落としていたブレーカーを上げる。


ついに電気がついた!


さて!仕事しよう!嫁さんとバンザイした。

絵が描ける!占いができる!


・・・・・・プロバイダ基地局が停電のため停止中。復旧は未定デス。
結果、ネットワーク復旧までに5日ほど要した。
僕と嫁さんの仕事は、ネットが無いと成り立たない。


が、しかし、電気が来たからこそ、今こそ文明の利器の出番。
ネットワークが復旧するまでの数日間、嫁さんのスマホのテザリングサービスを使わせてもらい、クライアントに定期的に報告。
運良く、まだ依頼内容の詰めの段階だったので、事なきを得た。
スマホの充電ができるって素晴らしい。

普段、色々な技術に助けられ、なんでもできる気でいるが、いざとなったら、本当に何もできなくなるんだな。というのが、今回の教訓。


ありがたいは有り難い。非常に尊い物の上に生活が成り立っている。


色々な大切な物が壊れた。
そして、それを買いなおすのもすぐにはできない状況だが、
ほんの数十時間の経験でも、お金では買えない「本当のありがたさ」に気づけたのは、損失を差し引いても自分的には大儲けだ。


こうして、僕らのプチ被災は収束した。
が、今現在でも余震は続いている。



◆あとがき。
いざ、ネットをつけてみると・・・・SNSや、まとめサイトなどでは謎の北海道叩きが横行していました。
やれ「計画停電食らっとけ」だの、「道民は民度が低いから」だの、民度の高い方々からの崇高な声がそこら中に。

今は逆に、電気やネットが使えない時の、妙な安堵感が懐かしく思えます。
海外ドラマなどで、電気が使えなくなり、犯罪や殺人が横行する世紀末伝説的な世界の話を観たけれど・・・・・


案外、今以上に優しい世界になるんじゃないの?と思ったり。


少なくとも、今回の震災で見た人たちは、皆穏やかで思いやりたっぷりでした。

そして、一つ発見。今回一番の収穫。
ろうそくの明かりは、その辺のコスメやら何やらよりも、女性を美しく魅せるという事。
少子化対策は案外簡単なのかも?

と、いうわけで、レポートはここで終了です。
読んでくださった方、ありがとうございました。

ホントはまだ2本ほど書き溜めたテキストがあるんですけど、
実際のところ、カットを書くのが大変なので、100円記事で出そうかなと思ったりしてます。


「◆必要なもの・役に立った物」
(これは命を守るために役立つ情報なので無料で。僕の知っている事・今回知った事。ぜひ有事の際に活用してください。近い内に更新します。)


「◆予知か!?震災前の不思議な出来事」
(こちらはどうでもいい感じの、いわば嗜好品なので、100円記事で。
 読みたい人だけ買ってみてください。不思議な事が色々ありました。)


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特にサポートは。(笑)

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