腹話術の話題その2 げっぷの音は故人の声
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古代ギリシアでは、胃から発せられる音は故人の声であり、故人と対話できるのは腹話術師であると信じられていた。「腹話術」という言葉は、ラテン語の「ventri」(胃を指す)と「loquis」(話す)という2つの言葉に由来する。
時代を通じて、腹話術は悪魔憑き、黒魔術、異教徒の偶像崇拝に関するキリスト教の議論と密接に結びついていた。ジョセフ・グランヴィル(Joseph Glanvill)は、1681年に出版した『Saducismus Triumphatus』(サドカイ派の凱旋ー直訳)(下記追記)という魔術に関する著書の中で、「腹話術、すなわち腹の底から話すことについては、魔術のどのようなことよりも奇妙で考えにくいことだと思う」と述べている。
18世紀後半になると、腹話術は変貌を遂げ、超自然的な現象から娯楽の一形態へと進化した。この時期、腹話術師たちは人形や人形の演技を取り入れるようになった。
1772年、数学者であり発明家でもあったジョアネス・バプティスタ・ド・ラ・シャペルは、著書『腹話術(Le Ventriloque, ou l'engastrimythe)』を出版し、腹話術は芸術であり、変調、ミスディレクション、筋肉のコントロールを含む実践的な技術であり、超自然的な援助や並外れた天賦の才能を必要とするものではないと結論づけた。19世紀になると、腹話術師は霊に取り憑かれたというよりも、魔術師や奇術師として認識されるようになった。
(参考Wikipediaより)
Saducismus Triumphatus についての別な解説
編集者はヘンリー・モアであったと推定され、彼は確かにこの巻に寄稿した。スウェーデンの魔術に関する時事的な資料はアンソニー・ホルネックによって後の版に提供された。1683年までには、これは長い付録として掲載された。ホルネックの貢献は1670年のオランダのパンフレットからもたらされた。その構成は、『ジョン・オーブリーの雑記』(Miscellanies of John Aubrey)のなかで目に見えない力による伝送の章で言及されている。
この本は、魔術の悪意ある超自然的な力を持つ魔女の存在を肯定し、その能力に関する懐疑論を攻撃した。グランヴィルはこれらの懐疑主義者を、魂の不滅性を否定したと言われるイエスの時代のユダヤ教の一派であるサドカイ派になぞらえた。この本はまた、初期のポルターガイストの話である「テッドワースのドラマー」の記述や、魔術に対抗するお守りである魔女の瓶の使用に関する最古の記述でも知られている。