【罪宝蛇眼の取扱説明書】MDで強いデッキって手札誘発が多いデッキなのでは?
イントロダクション
正直R-ACEよりスネークアイのほうが強くね?
皆さんはTRPGとかしたことありますか? 私も学生の時分にはダブルクロスっていうTRPGを結構やったものですが、社会人になってからまとまった時間を取れなくなって、めっきりですねえ……。
TRPGではキャラクターの行動の可否をサイコロを振って決めます。2つの6面ダイスを振ったときに、両方のサイコロで真っ赤な1の目が出ると、これは「ファンブル」と言って大失敗の扱いになります。この真っ赤な2つの目を指して「蛇の目」と呼ぶんだそうでございます。
そんなわけで、レベル1モンスターを展開するテーマ、【スネークアイ】でマスターデュエルをやってきました。
この罪宝スネークアイというデッキ、環境トップに君臨する強デッキでありながら、初心者でも使いやすい良いデッキだと感じています。気軽にランクマッチ周回ができるようにチューニングしてきたので、そんな罪宝スネークアイをご紹介。
また、この解説では以下の非公式用語を使用しています。
デッキについて
デッキレシピ
MDはシングル戦(マッチポイント制ではない一回勝負)で勝率を競います。一定の勝率になることでランクが上がる仕組み。知っての通り遊戯王は先行が超有利。コイントスで負けるだけで、半分くらい敗北が決まります。
そこで、この手札誘発の量を見てくださいよ。なんと脅威の十四枚。こんだけあれば後攻でもギリギリなんとかなる試合が生まれそうじゃないですか。
先行で引いても追加の妨害になりますし、この【スネークアイ】というテーマは継戦能力が高いので、誘発合戦の泥仕合になると粘り勝ちしやすい強みもあります。
また、【スネークアイ】は『クシャトリラ』混合型もよく見ます。先行なら追加の妨害になり、後攻でも相手の妨害を踏みながら捲りの札にもなる優秀なカードですが、今回は「手札誘発」の採用枚数を増やすために採用を見送っています。
確かにクシャトリラは手軽で強いですが、同じ役割なら相手の盤面形成を根本から止められる「手札誘発」のほうが分かりやすく、また非公開情報なので相手のプレミを誘いやすいというメリットもある……というのが私の主張です。むしろ公開情報どうしのやり取りのほうが得意、という方は『クシャトリラ』のほうがいいのかも。
シンクロ型の理由
《ジェット・シンクロン》採用型の【スネークアイ】には、次のような特徴があります。
メリット
万能無効を構えられる
《篝火》と《"罪宝狩りの悪魔"》の重ね引きを「上振れ」にできる
メインデッキのスロットを1枠消費するだけでいい
デメリット
EXをかなり圧迫する
メリットはかなり明確で、スネークアイが苦手とする「魔法・罠」に強くなれる点です。特に《篝火》+《"罪宝狩りの悪魔"》の重ね引きから、ニビルをケアしながら《フルール・ド・バロネス》+《ヴァレルロード・S・ドラゴン》+三素材アポロウーサ+リンクリボーという強盤面を作ることができ、こうなったら基本的に勝ちです。
反面、EXデッキを圧迫するというデメリットがあり、世の中の非シンクロ型【スネークアイ】は、そのデメリットを嫌っていることが多いです。EXを圧迫されると結果的にリンク展開のパターンが減り、対応力が落ちてしまいます。
じゃあなんで私はシンクロ型を愛用しているか、という話ですよね。リンク型では《デコード・トーカー・ヒートソウル》と《ピットナイト・アーリィ》を絡めて手札を増やしながら無効を構えることが出来て強力ですが、ピットナイトは少し使いづらく、私はシンクロ型のほうが好み……という話です。好みの話かよ、と言われるとまあそうなんですが……。
どちらかと言うと、特にリンク型の強みである「複数の先行盤面を使い分けられる」という点が、シングル戦のマスターデュエルでは生きづらいのが評価の分かれ目ですかね。相手のデッキなんてわからないので、複数のルートがあるよりも誰にでも一定刺さる展開が一個あるほうが楽だし、ミスも減ります。
■展開
現在、同じ火属性の強力なデッキとして【R-ACE】があります。まだ《S:Pリトルナイト》がいないMDでは、【スネークアイ】の明確な差別化点はニビルケアしながら強力な妨害を構えられるところだと思います。
・スネークアイ基本展開
この展開は《スネークアイ・エクセル》からの展開です。たとえば、《"罪宝狩りの悪魔"》から《黒魔女ディアベルスター》を持ってきた場合でも、ディアベルスターから《原罪宝 - スネークアイ》を使用することでエクセルをリクルートし、この展開を始めることが出来ます。
つまり、《スネークアイ・エクセル》、《篝火》、《黒魔女ディアベルスター》、《"罪宝狩りの悪魔"》、《ワン・フォー・ワン》の5種類13枚が1枚初動になっており、88%くらいの確率で初手にある計算です。こんなお手軽に4妨害作れるテーマはあんまり無い気がします。
また、オークを素引きした際は、ポプルスの貼り付けをフランベルジュにしてエクセルのリクルート先をオークにすることで、同じ盤面を作ることが出来ます。
ニビルが降ってきた場合は魔法・罠ゾーンのフランベルジュを特殊召喚し、マスカレーナを貼り付けることで最低限の妨害と後続を確保できます。それから、エクセルに灰流うららを貰った場合でも、手札に《篝火》があればポプルスをリクルートして展開を続行できるため、覚えておきたいところ。
・エクセル+ディアベルスター 展開
《篝火》からエクセル、《"罪宝狩りの悪魔"》からディアベルスターをサーチできるので、それぞれデッキに6枚ずつ、つまり3割くらいの確率で初手にある計算です。
3割で特殊勝利みたいなものなので、その強さは説明するまでもないでしょう。また、エクセルやポプルスに妨害が飛んできた場合でも、ディアベルスターから展開を伸ばせるため、先述したスネークアイ基本展開に移行して4妨害を構えることもできます。
展開中にニビルが落ちてもフランベルジュ特殊召喚+シンクロン自己蘇生で展開を伸ばせてしまい、咎姫+アンブロエールの妨害を構えることができます。フランベルジュが魔法罠にいない段階ではサベージが立っているので、ニビルを無効にできます。
・後攻ワンキル
後攻の場合は相手の妨害を踏む必要があるので、展開は一定ではありません。しかし咎姫+任意のモンスター+炎属性モンスターの盤面を作ることさえできれば、由緒正しき咎姫ジーランティス展開でのワンキルが可能です。
デッキ総評
確かに泡影やヴェーラーをエクセルやオークに食らうと展開が止まる、という弱点はありますが、手札次第ではそこから展開を伸ばすことも容易であり、総じて「貫通力が高い」「継戦能力が高い」という2つの性質を持っています。誘発の投げ合いに強いため、シングル戦のマスターデュエルではかなり良い立ち位置のデッキであると言える、と考えています。
冷静に考えなくても、「1枚初動を12枚+α採用できて貫通力もあるテーマ」が弱いわけなく、1枚初動ということは他の4枚が全部手札誘発……みたいな手札でもあまり問題ないということでもあります。この性質のお陰でとにかく後攻の安定感があって、精神的に楽。
(特にシンクロン型では)完成する盤面が異常に強そうなので先行制圧デッキに見えますが、実のところリソース勝負に強いデッキです。一枚初動の多さも相まって、泥仕合でこそ真価を発揮するデッキだということは意識しておきたいですね。
採用カード
■EXデッキ
リンクリボー
海外だと禁止になったらしい。レベル1モンスターを墓地に送ることができるEX、というだけでもこのデッキでは強いのに、バトルフェイズに相手の攻撃力を0にする効果や、墓地からレベル1モンスターをリリースする効果まであります。必須枠というかもはやコンセプトまである。
相手ターンに急に墓地から出てきてアポロウーサを守ったり、フィールドのポプルスを墓地に送ってフランベルジュを無理やり魔法罠に貼り付けたり、ポプルスを墓地に貼ってエクセルのコストを用意したりと、非常に器用な1枚。この【スネークアイ】というデッキを成立させているのはこのカードと言っても過言ではありません。
これはリンクリボー1枚で相手の心を折った時のリプレイ。
サクリファイス・アニマ
ぶっちゃけ無くてもいいカード。《暗影の闇霊使いダルク》とかのほうが使用機会が多そうです。
リンク先モンスターを装備魔法にして装備する、というシンプルすぎるテキストながら、リンク1で妨害を一個踏み抜ける手軽さが魅力です。
レベル1だらけのスネークアイでは相手もこいつを警戒せざるを得ず、デッキに入れなくてもこいつの存在がカードプールにあることが大事……みたいなカードでもあります。EXモンスターゾーンの下にモンスター出してくれる人居なすぎるよ……。
しかしEXデッキに潜めているだけでイージーウィン出来る試合がちょくちょくあり、抜くに抜けなくなっているのが歯がゆいところ。みんなはダルクとからリンク・スパイダーとかにしようね……。
トロイメア・フェニックス
カスみてえな永続罠を破壊するための存在。詰めるときにバック除去するのにも使います。たぶん必須枠。
今更語ることもない汎用カードですね。相互リンク時に発揮されるおまけテキストがどれも地味に強いので、相互リンクできるときは忘れないようにしたいです。
灼熱の火霊使いヒータ
どう考えても必須枠。この子のお陰でモンスター2体でリンク3を作れます。後攻ワンキルのお供。
相手の墓地に炎属性モンスターは要求しますが、この炎属性環境ではそんなもん勝手に満たされますし、ミラーマッチなら相手のオークをパクる動きも強力です。炎デッキじゃなくても灰流うららをパクれば良いので何の問題もありません。
I:P:マスカレーナ
必須枠。フィールドの自分モンスターを墓地に送る役割もこなしながら、相手ターンの妨害にもなり、なんなら自分のアポロウーサに破壊耐性まで与える最強のカード。【スネークアイ】というデッキを成立させているのはこのカードと言っても差し支えありません(二回目)
相手ターンにリンク召喚する効果がマジで凶悪で、《トロイメア・ユニコーン》でデッキバウンスしながら、フランベルジュを墓地に送ることが出来ます。このデッキで一番「やってる」カードだと思う。
トロイメア・ユニコーン
いまさら説明することある? みたいな汎用カード。リンク召喚するデッキなら大体入ります。
手札コストを要求しますが、表裏、魔法罠モンスター問わずに問答無用でデッキバウンスする効果は最強。対象に取られない連中以外はこいつ一人で対処できます。デッキバウンスなのも偉く、ミラジェイドみたいなカードに墓地効果を使わせないのが有難すぎます。
賜炎の咎姫
必須枠。先行の妨害にもなるし後攻の展開札にもなる神のカード。かわいいのも偉い。
先行なら適当に立てて墓地から適当に蘇生してアンブロエールにするだけで2~3妨害になるのが嬉しいところ。誘発喰らいまくっても咎姫さえ立てば妨害が用意できちゃうのが【スネークアイ】の強みですね。
また、後攻ワンキルでも大活躍します。2枚ほしいタイミングが多かったので2枚にしていますが、たぶん上手い人なら1枚で良い気がする。
自分の召喚に炎属性縛りを設ける常在効果があるので、展開中に使う際は要注意です。この効果を逆用して、相手の《三戦の才》などのコントロール奪取効果にチェーンしてマスカレーナで咎姫だけの盤面を作り、咎姫を奪わせて盤面ロックする、というテクニックもあります。
揚陸軍艦アンブロエール
咎姫の相方。炎属性なので咎姫を巻き込みながらリンク召喚することで、咎姫のロック効果を解除できます。またリンク4なのでジーランティスになれるのも偉いところ。
咎姫で破壊されたときに蘇生効果が使えたり、墓地効果で対象に取らない破壊が使えたり、とにかく咎姫との相性が抜群です。
必須か? と言われると実は必須ではないのですが、入れない理由のほうがもっと無いので入れたほうが良いと思います。後攻ワンキルで使うしね。
召命の神弓 - アポロウーサ
リンクモンスターで制圧盤面を作りたいとき、一番最初に出てくる人。【スネークアイ】なら3妨害くらいになる上、マスカレーナのお陰で破壊耐性も得られます。
戦闘破壊に弱いという弱点もリンクリボーでカバーでき、かなり強力なカードと言えるでしょう。
もっとも、これ1枚に妨害を頼っている側面も結構あり、各種『壊獣』や《溶岩魔神ラヴァゴーレム》、超融合みたいなカードに弱いという弱点もあります。特に超融合が入ってそうなデッキ相手のとき、バロネスと並べると4妨害が1枚で吹き飛ばされかねないので注意。
世海龍ジーランティス
召喚条件、なんと驚きの「効果モンスター1体以上」。攻撃力0になったアポロウーサや、アンブロエールからリンク召喚します。
フィールドのモンスターを除外してからもっかいフィールドに特殊召喚する、という狂ったテキストをしており、対象耐性だろうが破壊耐性だろうが無視して裏側守備に変更できます。
また、相互リンクの数だけフィールドのカードを破壊できる効果もあり、咎姫・アンブロエールと組み合わせて相手フィールドのカード4枚を吹き飛ばしながら8000点を出す「咎姫ジーランティス」のコンボパーツでもあります。
《アクセスコード・トーカー》と《天霆號アーゼウス》の役割を1枚にまとめられるので、EX枠に余裕がないこのデッキではありがたい1枚。
閉ザサレシ世界ノ冥神
口に出して言いたいカード名ランキング第一位ことサロス=エレス・クルヌギアスさん。相手モンスターを巻き込んでリンク召喚するので、面倒な耐性持ちを除去できるのが魅力。
「対象に取る効果以外の効果を受けない」というクソややこしい耐性を持ち、たとえば《三戦の才》みたいな「選んでコントロールを得る」みたいな効果も受けません。ありがたいね。
また、隠されたテキストで墓地からの蘇生効果を一回無効にできます。現環境は墓地から復活する連中が多い+みんなこの効果を忘れているので意外と刺さります。
必須枠ではないですが、「なんとかなれー!」でなんとかしてくれるカードなので、お守りとして入れています。
フォーミュラ・シンクロン
1ドロー効果とアクセルシンクロ効果(相手ターンにシンクロ召喚する効果)を持っています。フランベルジュと合わせてバロネスを作りながら、フランベルジュの墓地効果を起動できます。実は必須ではないですが、使ったほうがリソースが3~4枚くらい伸びるので採用したほうが良いと思います。
ヴァレルロード・S・ドラゴン
リンク召喚とシンクロ召喚をするデッキで使う汎用カードと言えばこいつ。リンクモンスターを装備するとリンクマーカーの数だけカウンターを獲得し、その・カウンターの数だけ万能無効を飛ばせます。やばすぎ。
無効の回数はカウンター依存なので、装備したリンクモンスターは各種スネークアイのコストにすることも可能。しかもレベル8なのでレベル1チューナーとディアベルスターから出せちゃう。なんだこれ。相性が良すぎる。
シンクロ型にする意味はだいたいこいつなので、シンクロ型にするなら必須です。
フルール・ド・バロネス
今更説明いる? 万能無効と破壊効果を持った最強汎用シンクロ。シンクロするなら入れとけみたいなカード。無効効果飛ばしたあとはフランベルジュを蘇生したりもできて、最後まで味がします。
何気に灰流うらら+ディアベルスターで出てくるので、覚えておくと捲れる盤面が増えるかも知れません。
■メインスロット(モンスター)
ジェット・シンクロン
レベル1炎属性チューナー、というスペックのお陰で『スネークアイ』と組み合わせられることになった奇跡のカード。蘇生効果もあるのでリンク展開を伸ばすのにも使えるため、手札に来てもあまり腐らないのがありがたい。ほんとにすごいよこのカード。
メインデッキにこれ1枚いれるだけでシンクロ展開できるようになるのでお手軽。デッキコンセプトなので1枚必須。2枚以上はいらないです。
スネークアイ・エクセル
スネークアイの最強の1枚初動。『スネークアイ』のサーチ効果とリクルート効果を持っています。は? 欲しいもの全部あるじゃん。スネークアイ界のフジファブリックだよこんなの。スネークアイのすべて。
相手ターンにエクセルのサーチ効果を使う時は、次のターンに使うためのエクセルを持ってくるのが一番丸いです。そうです。同名サーチまでできますこいつ。令和のカード過ぎる……。
スネークアイ・ポプルス
サーチ効果で手札に加わると特殊召喚できる、という狂ったテキストのお陰で、エクセルだけでなく篝火からも出てきます。ゆるゆる特殊召喚条件と裏腹に召喚時効果は凶悪で、スネークアイ魔法罠のサーチが可能。
蛇眼神殿や原罪宝で展開を伸ばすことは勿論、反逆の罪宝を持ってきて後手まくりに使うことも可能です。
さらには墓地効果も優秀で、墓地の炎属性モンスターを魔法罠にすることが可能。フランベルジュや蛇眼神殿、各種コストなど使い道は無限大。スネークアイの足回りを支えるカードと言えます。
スネークアイ・オーク
墓地・または除外されたレベル1炎属性モンスターを蘇生する効果と、スネークアイモンスターをリクルートする効果を持ちます。言ってることヤバ。どう考えても1枚に詰め込んで良い効果量じゃねえだろ。
ご察しの通り除外された《ジェット・シンクロン》を蘇生することも可能で、そうでなくても【スネークアイ】の展開力を保証する優秀な足回りです。
2ターン目以後には初動としても使えるため2枚くらいなら採用しても良いのですが、枠がなさすぎて1枚です。
スネークアイ・ワイトバーチ
炎属性モンスターがフィールドに居る、というゆるゆる条件で特殊召喚できるスネークアイ。ポプルスが居なくなった山札からエクセルでサーチして疑似ポプルスとして使ったり、適当に出してリンクを1伸ばしたりできます。
また、展開途中で誘発を食らった際、《篝火》を貫通札に変えることができるため、1枚は採用しておきたいです。
蛇眼の炎竜
スネークアイズ・フランベルジュドラゴン。名前がかっこいい。
リンクばかりが注目されがちですが、実際のところこのデッキの切り札はこいつです。攻撃力3000守備力2500という男の子が大歓喜するスタッツもさることながら、3つある効果すべてが超強力。
フィールド・墓地のモンスターを魔法罠にする効果は自分の展開にも使えるほか、相手の厄介な墓地効果持ちモンスターを除去したりすることも可能。特にペンデュラムゾーンにモンスターを押し込むことができれば、ペンデュラムデッキは爆発四散します。
また、魔法罠扱いのモンスターを特殊召喚する効果も、自分で魔法罠に押し込んだモンスターを再展開することは勿論、除去した相手の厄介なモンスターを自分のモンスターにすることも可能。バロネスやドラゴスタペリアを奪ったときの脳汁だけでも、このデッキを使う価値があります。
墓地に送られたときにレベル1炎属性を2体も蘇生することができ、この効果のお陰でスネークアイの継戦能力は保証されている、と言っても過言ではありません。
ニビルケア展開のためには2枚必要なので2枚の採用。手札に来て嬉しいカードではないので、3枚は不要だと思います。
黒魔女ディアベルスター
超絶汎用カード。スネークアイの場合は《原罪宝スネークアイ》周りのシナジーがあり、このデッキの場合はシンクロ召喚するので、レベル7であることも重要です。
魔法罠を「セット」する効果であることが偉く、灰流うららが効きません。とは言え、サーチ先のカードでサーチしたりするのであまり意味はありませんが……。逆に言えば、無限泡影などの無効札を切らせることができ、エクセルやオークを守ることが出来ます。
初動にも貫通札にも上振れ札にもなるカードで、手札にあると嬉しいので3枚フルでの採用です。
■メインスロット(魔法罠)
ワン・フォー・ワン
制限も当然の超絶パワカ。
エクセルを持ってきて1枚初動になる他、召喚権を使わないので召喚権をとっておいて展開したり、あるいは展開中に誘発を食らって止まっても貫通札になります。
3枚入れたいけど制限カードなので泣く泣く1枚採用。
反逆の罪宝 - スネークアイ
ポプルスとディアベルスターでサーチできる除去札。クソ強い千本ナイフだと思ってもらって良いです。このデッキなら除去した相手のコントロールをあとから奪えるので見た目以上の強さを持ちます。
1枚入れておくだけでディアベルスターやポプルスを捲り札として使えるようになるので1枚採用。2枚目以降は先行での素引きが重すぎるので無いと思います。
原罪宝 - スネークアイ
自分の表側カードを1枚墓地に送って、レベル1炎属性モンスターをリクルートします。
ディアベルスターとポプルスからアクセスでき、各種スネークアイモンスターやジェット・シンクロンをリクルートできます。
これがあるお陰でディアベルスターが初動になり、ジェット・シンクロンを使えるようになり、ポプルスに召喚権を使っても展開を伸ばせるようになる、という重要なカードであるため、1枚は必須です。
また墓地効果も強力で、墓地のスネークアイを山札に戻しながら、レベル1炎属性モンスターをデッキからサーチできます。墓地のポプルスを山札に戻しながらエクセルを手札に持ってこられるので、2ターン目の初動になります。たとえ《罪報狩りの悪魔》の墓地効果が使えるとしても、戻すカードがこれしかないなら戻さないほうが良い、と言えるくらいには強力です。
召喚権と任意のモンスターさえあれば初動にもなるので複数採用も圏内ですが、枠がないので今回は1枚です。
蛇眼神殿スネークアイ
レベル1炎属性モンスターに対するパンプ効果がありますが、これはおまけです。本体となるのは発動時に山札からスネークアイモンスターを魔法罠に設置する効果と、相手の特殊召喚に反応して魔法罠のモンスター特殊召喚できる効果です。
特に相手の特殊召喚に反応して魔法罠からモンスターを展開する効果が強力で、相手ターンの妨害にもなる他、ニビルケアとして超優秀です。このカードのお陰で【スネークアイ】はニビルに強い、と言えているようなものです。
1枚は必須であり、除去された際に再展開する方法がないので2枚くらい採用したいところですが、素引きしても初動にならないこと+枠がないため1枚での採用です。
"罪宝狩りの悪魔"
黒魔女ディアベルスターをサーチできる魔法カードで、黒魔女ディアベルスターの4~6枚目と考えて差し支えないと思います。速攻魔法であるためドローフェイズにも使用可能で、その場合は《ドロール&ロックバード》の効果に引っかかりません。
また、墓地効果で謎の1ドローがついておりリソースを伸ばすことも可能。ディアベルスターが手札にあると嬉しいので(2回目)3枚フルでの採用です。
墓穴の指名者
解説いらないと思うカード。うららGヴェーラードロバ、ぜーんぶ止まります。後攻なら相手の墓地効果も止まるし、ミラジェイドの墓地効果とかも止まります。先行で引いてると勝てるので3枚入れても良いのですが、準制限カードなので2枚採用。
抹殺の指名者
先行で引けてると勝てるカード。3枚使えたら3枚投入も全然あるカードでしたが制限になっちゃったので1枚の採用。
■手札誘発
エフェクト・ヴェーラー
墓穴食らうしモンスターだし相手ターンにしか使えないしで、どう考えても無限泡影のほうが強いのですが、レベル1チューナーなのでこのデッキだと展開に絡むこともあります。
環境的にスネークアイやR-ACEみたいなテーマが多く、ストラクの影響で増えた相剣なんかにもブッ刺さるので、無限泡影と合わせて3枚フルでの採用です。抹殺の指名者を採用している関係で、減らすとしても1枚は残しておいたほうが良いかも知れません。
増殖するG
手札誘発で一番強いカード。手札が増えると相手の盤面よりも手数が多くなるので、結果的に相手の制圧盤面の意味を無くせます。
あの禁止された強欲な壺ですら2枚ドローなので、相手ターンに使えて無限にドローできるカードが弱いわけもなし。
投げるだけで大体の展開デッキが妥協盤面にせざるを得ないので3枚採用。環境の5割が【ふわんだりぃず】になったりしない限り、減らすのはありえないと思います。
なんでこんな強いカードをゴキブリにしちゃったんだよ。美少女とかゆるキャラであるべきだろ。
灰流うらら
手札誘発でいちばん有名なカード。
大雑把に言えばデッキからのサーチを止められる強力なカードですが、最近はうららくらいなら貫通してくるテーマだらけなので優先度下がりがちです。抜けてるリストも結構見ます。
とは言え環境で一定数居るラビュリンスにブッ刺さる他、たまにいる環境外テーマにマジレスできるカードでもあるので3枚採用。
原始生命態ニビル
ニビル投げて勝てないデッキのほうが珍しいので採用。
先行1ターン目の盤面を崩壊させるのにも使う他、リソース勝負になった中盤以降にニビル投げると本当にゲームセットに出来るので2枚採用しましたが、さすがに一度に2枚以上引いて強いカードではないのでこれ以上の採用は見送り。なんなら1枚でも良い。
抹殺の指名者を採用している関係上、1枚は必須枠だと思います。
無限泡影
《エフェクト・ヴェーラー》の項で触れましたが、役割は一緒です。墓穴を喰らわない手札誘発、というところに大きな価値がある他、ケアを怠った【R-ACE】を粉砕することが可能です。
先行で引いても実質モンスター無効が1回増える他、後攻1枚目のドローでも強いのが魅力。
罠カードであることで【斬機】の《リングリボー》などでケアされることはあるものの、概ねエフェクト・ヴェーラーより強い機会が多いので、減らす際はエフェクト・ヴェーラーから減らすべきですね。
抹殺の指名者を採用している関係上、1枚は必須枠だと思います。
採用圏内のカード
■EXデッキ
まじでこのデッキEX枠30くらいほしい。
暗影の闇霊使いダルク
ディアベルスターやリンクリボーを素材にして召喚が可能で、相手のディアベルスターをはじめとしたモンスターを素材に展開を伸ばせます。
ぶっちゃけサクリファイス・アニマより使用頻度多そうなのでこっちで良いと思います。
リンク・スパイダー
相手から食らったニビルトークンをリンク1に変換できます。とはいえニビル後に展開伸ばそうとしたとき、このリンク1を有り難いと思えたタイミングが無さすぎたので抜けました。
アクセスコード・トーカー
まあ入ったほうが強そうだよね。わかる。対象に取らない破壊がマジで強く、とくに【御巫】のカチカチフウリをどうにかしたい時の一番手軽な手段ではあります。「まあ厄介な耐性持ちを吹き飛ばすのもワンキルするのもジーランティスでええかあ」となって不採用。
スプライト・エルフ
リンク先耐性付与が強く、マスカレーナあたりと絡めてキモい展開ができるようになります。先行展開で使わないため、枠との兼ね合いで不採用。
ピットナイト・アーリィ
リンク型なら必須枠。炎属性なのも偉い。入れてもいいけどEX枠のパワーが下がって見た目がかなり弱そうになってしまったので不採用。
デコード・トーカー・ヒートソウル
リンク型なら必須枠。ピットナイトと組み合わせることで、ドロー伸ばしながら妨害を立てられるので、今以上に持久戦に強くなります。たぶんウーサ展開セットとの選択になるんですが、個人的にウーサ盤面のほうが強く感じている+ウーサ展開のほうがEX枠が節約できるので不採用。
神聖魔皇后セレーネ
アクセスコード・トーカーが入るなら入れたい枠。各種霊使いから展開できるので、リンク2からアクセスコードまで行けるようになります。アクセスコードが不採用なので不採用。
■メインスロット(モンスター)
倶利伽羅天童
レベル1炎のクソ強捲り札。エクセルからサーチできて偉い。刺さる相手にはとことん刺さって気持ちよくはあるものの、デッキによって刺さり方がまちまちなのと、先行で引いた時にあまりにも邪魔だったので不採用に。
■メインスロット(魔法罠)
スネークアイ追走劇
採用するならシルウィアとセット。1枚で1妨害追加できるのが強そうに見えるし実際強いのですが、シルウィアがそもそも相性悪いな、と思ったので一緒に抜けました。
裏切りの罪宝 - シルウィア
万能無効なんですが手札かフィールドにディアベルスターを要求してきます。
増殖するGを打たれた時の止まりどころとしては最高なのですが、それ以外の展開でディアベルスターが盤面に残ることが無さすぎ、素引きも重く、もっぱらディアベルスターのコストくらいでしか使っていなかったので抜けました。
睨み統べるスネークアイズ
使ってる人あんまり見ないけど使用感はかなり良かったです。ポプルスに対する増殖Gの止まりどころにもなれるのがGOOD。
そうでなくても蛇眼神殿の効果と合わせて実質コントロール奪取として機能し、かなりキモい妨害になって嬉しいですね。ポプルスからサーチできるのも良く、蛇眼神殿を素引きしている際に妨害が一つ増えるのも好感触。
ただ手札誘発ガン積みにしている都合上枠がカツカツであり、そこまでしなくても勝てることのほうが多いので泣く泣く抜けていきました。諸行無常。
超融合
ホンマに最強の捲り札。入れられるなら入れたほうが良いんですが、これを採用するということはEXデッキを2~3枠使うということであり、そんな枠は無いので不採用になりました。
禁じられた一滴
捲り札としても強く、先行で伏せる妨害としても強いです。手札コストがネックではありますが、【スネークアイ】ではむしろ墓地効果の起動に使えるため、相手の妨害を踏みながら展開が伸びるという夢のようなカード。
しかし誘発をガン積みする都合上、どうしても手札誘発と枠を食い合い、どっちつかずになって微妙だったのでいっそのこと全抜きしました。環境次第では超融合や倶利伽羅天童と合わせて、手札誘発のみなさんと入れ替えても良いかも知れません。
■手札誘発
ドロール&ロックバード
超重武者がこれで止まってた時代はヴェーラーよりも優先して採用してたんですが、なんか連中がドロバを無視しながらカラミティしてくるようになったので消えました。抹殺の指名者のために1枚入れてても良いんですが、そもそも【スネークアイ】はドロバが重くないテーマなのでいらないと思います。環境が変わったらまた検討する枠。
最後に
そんなわけで、この【スネークアイ】デッキについて紹介してきました。正直かなり強いデッキだと思いますし、リトルナイトの居ない現状のMDでは【R-ACE】より強いと感じます(私がまだR-ACEに慣れていないだけ説はある)
しかし、この【スネークアイ】、MDでは一個だけ明確な弱点があるんです……。
デッキが高すぎる。
みんなもURじゃぶじゃぶ手札誘発ブン投げデッキ【スネークアイ】を使おう!!!!とは言えないですね。いやほんとに。持ってない人は今から《エフェクト・ヴェーラー》作るより《超融合》とか作ったほうが良いですよホント。
最近のランクマッチはずっとこれを使ってて、【R-ACE】もわざわざ組んだんですが【スネークアイ】のほうが勝率高くて結局戻ってきてしまいました。リプレイなどもちまちまアップロードして行く予定です。そのときはよしなに。