奇天烈 ワルイミーム ~この数字を宣言するのは恥ずかしいことなんだよ~

インターネット。それは人類の悪意と虚構と傲慢さが全て詰まった現世の地獄。
もちろんそれは多様な面の一つに過ぎないが、決して無視できないのも事実である。

さて、本日はこの記事をご覧いただきたい。

https://dm.takaratomy.co.jp/coverage/dmgp2024b_final02/

TCG「デュエルマスターズ」の大型大会。その決勝の様子を事細かに記録したものだ。
彼らはいたって真面目に、真剣に勝利を目指して戦っていたのだが……途中で何かを察した方もいるのではないだろうか。

まぁこう、なんというか、アレだった。
 声が入らなくてよかった。

https://dm.takaratomy.co.jp/coverage/dmgp2024b_final02/

彼らの繰り広げていた「悪いインターネットミームを使った会話」…これはいわゆる「淫夢ごっこ」であったことがほぼ裏付けられている。
インムってなんだ、そんなことができるのか、と疑問を持った方。そんなあなたも、もしかしたら知らないうちに「淫夢語録」を使っているかもしれない。
今回は記事でも大活躍だった《奇天烈 シャッフ》になぞらえ、「数字」に着目して軽く「知識としてのインム」を頭に入れてほしいと思う。
無限に繰り返すシャッフループの中で、適当に数字を宣言したくなることもあるだろう。されることもあるだろう。そんなときに、この記事を思い出して「この数字を出しちゃうと恥ずかしいな」「あっこいつ"知ってる"んだな」といったことを思い出してくれれば幸いである。

公共の場で淫夢ごっこは恥ずかしいことなのだ。


なお、コンテンツの都合上、精神を汚損する可能性があるため、詳細は最低限にとどめる。ご了承いただきたい。

宣言しないようにしようね(数字一覧)

真夏の夜の淫夢

元日ハム・TDNKZHT投手。若さゆえに金を必要としていた彼は、焦りからか不幸にもAVに出演してしまう。
監督に見つかり大騒ぎになった多田野に対し、悪意に満ちたネット民が言い渡した同ビデオの扱いとは…。

といった経緯でインターネットに君臨し続ける、男性同性愛者向けAV(以下ホモビ)である。全四章。当然出演者はみんな男である。
その絶妙な低予算感、AV特有の稚拙な脚本、決して演技力が高いとは言えない演者たち、それでいて妙に耳に残る台詞回し…そういうものがヒットの秘訣なのかもしれない。ヒットされても困るが。

893:問題のビデオである一章は、多田野演じるサッカー部員たちがヤクザの車に追突してしまうところから始まる。とはいえヤクザに"893"の数字を当てはめること自体は決して珍しくもないため、これだけで決めつけるのは早計というものだろう。

1,1,1:やらかしてしまった彼らは暴力団員・谷岡に免許証を奪われ、床を這いずり犬のマネをすることになる。シャッフで同じ数字を宣言する必要はないので、三回言ったらまず確信犯。「いち」ではなく「ワン」だったらもうジャッジ呼んでいい。

810:野獣。淫夢四章「野獣と化した先輩」の主演である先輩こと田所の呼び名である。妙に声が高く、肌は汚く、判明している役柄は悪辣なものばかり。好青年ではあるようだが、学生にしては年齢が高く、自身の下着がブリーフだとかたくなに認めない。そんな彼が何者であるか、誰も知らない。知ってても名乗り出てこれないレベルで人権を踏みにじられているので、今後も詳細が判明することはないのだろう。

114514:いいよ!こいよ!…おそらくもっとも有名なやつ。四章において、野獣が後輩の射精を受け止めんとする気概を見せる名シーンである。「胸にかけて胸に!」と続くが、無情にも白濁は先輩の顔を汚すのだった…書いてて気分悪くなってきた。

1919:イキすぎてイキまくっている野獣。妙に枕がデカいのもネタにされる。顔文字で(首)と表されることも。

2180:二次創作動画「睡眠に悩む先輩」において、『30分くらい昼寝しようと思ったら1145141919分も寝ちゃった…』と嘆く野獣に対しコメントで「約2180年」と無慈悲な注釈をつけられたことが由来。先輩がいまだに特定されないのはどこかでコールドスリープしていたからだった…?

迫真空手部

野獣が出演していたことでメジャーになってしまった作品。オーソドックスな凌辱ものであるが、野獣の露骨なアドリブと先輩・三浦の妙にやる気のない演技、後輩・木村の情けない雰囲気が光る。

364364:木村に対して「俺らが着替えてた時チラチラ見てたろ」と難癖をつけた三浦が、「見たけりゃ見せてやるよ」とアレを取り出したシーン。普通に「見ろよ見ろよ」とサーチしたカードを見せられることもあるかもしれない。やめてくれよ…!

1029:風呂に浸かっていた野獣が画面外で発した謎のセリフ。なんとなく「菅野美穂」と聞こえるためそのように扱われていたが、ある投稿者が大枚はたいて買ったAI音声書き起こしソフトによって「とんにく」であることが判明。まだまだ人間の立場は安泰だ。

拓也

男相手に体を売って金を稼ぐ、いわゆる「ウリ」の男性。傍らでホモビにも出演しており、その際の衝撃的な姿から漫画家の久保帯人と関連付けられて語られることもある。なお本業の方は芳しくないようで、実際買った人たちからは「顔がね…」「顔見たら二度目はない」「北京原人」「乾燥途中の干し柿」「上半身に対して下半身が貧弱」「胸だけ鍛えてる」「セックスで稼げる人じゃない」「男優の〇〇〇にそっくり」「○○○には全く似ていません」と無慈悲な感想が寄せられている。一応、耐久性と礼儀正しさには一定の評価があるようだ。

9315:くさい子。無慈悲な感想の一つ。本人の書いたブログでも「セフレに呼び出されたのでシャワーも浴びずに向かう」といった描写がそれなりにあり、あんまり身だしなみに気を遣わない人間なのは本当なようだ。
水商売ですよね?

3000:発掘された拓也の料金表にあった「拓也の射精:3000円」の記述が由来。彼がバリウケ(掘られる側)だからなのか、あるいは一律でそうなのか。ともかく、彼の射精を伴うプレイには追加料金が必要らしい。

20以上30以下:ブログの一記事「ウリで狂ったあと」で示された人数。セフレに集められた大量の男たちと大乱交を繰り広げた拓也は「こんなことしてたらオレマジに壊れるな」と流石に弱音を隠せなかったようだ。

30以上:同じくブログ「ウルトラマン拉致」での一幕。客の要望によりウルトラマンのマスクをかぶせられた拓也は、よく知りもしないウルトラマンになりきってイメージプレイを行う羽目になる。

ウルトラマンが拉致されて
腹筋ボコボコにパンチ食らって
胸のランプが点滅すると あと3分で力尽き果てる
その時のウルトラマンの苦しむ姿にドキドキするって
ヒーロー凌辱だぜ!
仮面かぶった拓也ゎ前見えねぇし
息ゎ苦しいし
ウルトラマン最後の3分間ゎ30分以上にわたり
絶対負けるはずのないウルトラマンが倒れる
そんなのあり得ない!

…どうも「カラータイマーが鳴ってから三分」と勘違いしているようだ。
最終的に拓也は酸欠で気絶しながら盛大に射精したのだが、この客は射精オプションの料金を払ってくれたのだろうか。

変態糞土方

拓也がプロならこっちはアマ。掲示板で募った同世代のホモ二人と中年スカトロ3P野外ホモセックスを敢行した男の記録である。なるべく人通りの少ないところを選んだり、地元に金が落ちるように食べ物を近所で調達したりと結構良識的な面が目立つ。

8,16,7,14,22:もっとも有名な投稿である「やったぜ。」の投稿日時(8月17日水曜日7時14分22秒)。この順番で言ったらまず確信犯だ。やめようね!

163,90,53:投稿者の身長と体重と年齢。他の投稿だと体重が85だったりもする。

165,75,60:「やったぜ。」に登場する同志である「浮浪者のおっさん」の以下略。まあ浮浪者ならネット掲示板とか使えないだろうしな。

NKTIDKSG(ネクタイデカスギ)

その名の通り妙に大きなネクタイが特徴の人物。「ジムに週二回通ってる」と豪語しており、とくに胸囲とお尻には自信があるようだ。

110弱:そんな彼が自己申告した胸囲。最近測ってないとはいえ、これならまあ自慢にはなるだろう。というわけで、実際測ってみよう。

10…5くらい?:ん?

100ぴったりくらい?:ああ落ちたね…落ちましたね…

見栄張ってんじゃねえよ!!

肉体派おじゃる丸

当然そんな名前ではなく視聴者からの通称なのだが、実際その姿を見れば確かに「ガタイの良いおじゃる丸」「間寛平」と言われても仕方ない髪形をしている。下半身もしっかり鍛えてあるが、笑い方がちょっと気味悪い。

120くらいじゃないっすか?:そんな肉おじゃの胸囲。ネクタイ負けてんじゃねえかよ。

ふたいたいはこうだよ(あとがき)

いかがだったであろうか。
淫夢並びにホモビデオコンテンツは、インターネットの裏でたくさんの人を巻き込みながら肥大化を続けてきた。もはやこの蔓延を止めることは不可能に近い。
だが忘れないで欲しい。すべての始まりは「悪意」であったことを。
調子に乗って語録を使い続けていれば、いざ貴方が晒されたときに誰も助けてはくれないことを。

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