一歩。箱根駅伝の人気シューズTOP3を比較
「走る」という運動を始めるにあたって、まず必要なものは「ランニングシューズ」。
ランニングシューズなんて沢山ありすぎて、どれを購入したらいいのかわからない人も多いのでは?
『ランニングシューズ』は大きく「ウォーキング」「ジョギング」「アスリート」「トレイル」に分別される。スポーツ用品店に行っても、ランニングシューズは各メーカーごとに分かれているだけなので、買うときは自分のランニングスタイルに合うものを探すことが必要だ。
2024年、箱根駅伝出場した大学生最強ランナーが装着したTOP3を調べてみた。
1位はナイキ。230人中、98人(42.6%)。2位はアシックス。57名(24.8%)。3位はアディダス。が42人(18.3%)。だった。この3社だけでで80%を占めている。「アスリート」になぜ人気なのか、各社の特徴を紹介する。
2021年の箱根駅伝大会では、210名中201名、95.7%がナイキを着用。この時よりはナイキの着用率が下がってはいるものの、今だに高い人気だ。ナイキは2017年から厚底シューズの販売を開始。軽量化された厚底は優れたクッション性と、反発力のカーボンファイバー性のプレートが内蔵されたことで、余分な力をかけなくても跳ねるように走ることを可能にし、「靴底は薄い=速い靴」という常識をなくした。
とはいえ、厚底シューズはつま先から着地する「フォアフット」用に開発されたものが多い為、走り方が「ヒールカウンター」(踵から着地する)の場合は効果が発揮しずらい。また、厚底故に着地の際、バランスを保つのが難しく履き慣れない人は転倒や怪我の原因にもなる。要するに、履きこなすだけの筋肉が必要で、スピードを重視する中距離・長距離のアスリート向きと言える。
同じ厚底タイプで売り上げを伸ばしているのはアディダス。アディダスには「TORSION SYSTEM(トルションシステム)」が搭載されている。シューズの中足部にある機能で、中足部のねじれをコントロールし、足の安定性を向上させる役割がある。踏み込んだ時の体のブレが軽減されるので、運動中の安定性とエネルギー伝達を高める。厚底シューズに慣れていない人でも安定した走りを可能にした。
また、昨年のドイツ・ベルリンマラソン2023でティギスト・アセファ選手が2時間11分53という驚異的なタイムを出し、女子の世界記録を塗り替えた。その時に履いていた「ADIZERO ADIOS PRO EVO 1」にキスをするシーンがネット上で話題となった事もあり、来年の箱根駅伝では、さらに着用率が増える可能性が高い。
アシックスは強みは何か?
まずは日本製のため、日本人の足の形を最もよく研究している。日本人の足の形の特徴としてよくいわれるのが、幅広、甲高、踵なしだ。アシックスは日本人向きの型があるので、ナイキやアディダスで自分の足にフィットするものが見つからない時はアシックスだと靴擦れや踵の擦り抜け問題が解決するかもしれない。
次にアシックスにはクッション材「ゲル」が組み込まれているので、衝撃緩衝性にも優れている。ゲルの効果で踵や膝に負担がかからないので、体重がある人や長時間走る人には向いている。「ヒールカウンター」(踵から着地)する人向けの販売を粘り強く続けているので、根強い人気がある。また、空気抵抗を考え、飾りも極力抑え、薄く軽くを地道に研究開発している。
今回は「アスリート」向けのランニングシューズ3社の特徴を調べてみたが、私のようにジョギングを始めたばかりの人は、大まかにこんな特徴があるんだ。という基本情報を元に自分の「RUN」にあったシューズを見つけて欲しい。因みにアシックスの公式HPに「シューズファインダー」機能があるので、ある程度自分の足に合うタイプが探せる。絞り込みをしてから店頭に買いに行くと時間短縮ができる。
私自身が最初のシューズを購入する時、このHPの機能を知らなかったので、大変苦労した。普通に大型アウトレットのスポーツ用品店で何の機能もわからず、値段と見た目の可愛さだけで購入している。それでもウォーキングや軽いジョギング、ジムの室内履き用には問題ない。今回の情報が少しでも役に立てれば幸いだ。
天候の悪い日が続いている。雨や寒い日は無理せず、今日も一歩。
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