東京駅
好きなわけを考えてみたい
実は、私、東京駅が大好きなのだ。
一つの目標として、東京駅に颯爽と歩ける自分になっていること。
なんでそうなのか?
どうして、そんな好きなのか?
そんな理由を考えてみたい。
好きな理由を紐解く
1つ理由があるするなら、私にとって尊敬する人がいた場所なのもある。尊敬という言葉は、この人にしか使いたくないと思えるほど、素敵な人なのだ。中高生の頃、どんな仕事に就くのか悩んでいた時、就くことは決めていても、イメージが湧かなかった時、その人が教えてくれた。口でというよりも、仕事に向かう姿勢、仕事に対するする姿勢、目線が、この人は仕事が好きなんだなって思えた。こんな人になりたいなって。なれるかどうかというよりも、この人に近づくために何をしたらいいのか、まずそれを探ることが必要なのでは?という考えにシフトしてからは、大学をどうするのか、志望学科、その先の職業まで見えた。何よりも、その先のキャリアプラン、目指すべきものが見えたのだ。それだけで、私の中では幸せなことで、一気に視界がクリアになった。何も恐れずに、この人が通った道、この人が通ったであろう道に沿えばなれると思った。そんな素敵な人がいた街。だから好きなのもある。
雰囲気
あとは、街の雰囲気も好きだな。碁盤のように整備された道とそこに敷かれる石畳、そこを彩る様々な施設、でも個性を主張するのではなく、ひっそりとその街に溶け込むような色やデザインが、より心をくすぐる。ちょっとシックで、大人っぽいのに、よく見ると、カラフルな色が顔をのぞかせる。それに気づくと、心が躍る。道にある街路樹も、点々としている美術作品も、ライトアップされていることだけで、何かストーリーを感じてしまう。この街を歩くだけで、一分一秒ごとに恋に落ちていく気がする。ここに来れば、いつかここで働きたいなと思いつつも、私の背をシャッキンとさせてくれる
、緊張もあるけど、その緊張がいい意味で、私の心を体を奮い立たせる。どんなにつらいことがあっても、前を向く力をくれる。
ニューヨークを歩くレイチェルの気持ちもちょっとわかるような気がする。
好きな人だらけ
ここで会う人たちがみんないい人で、好きになる人ばかりなのもある。近くに、帝国劇場・シアタークリエ・日生劇場があるから。そこで出会った人たちは、私にとって、色々な世界を見せてくれた。世界の広さだけじゃない、何を真剣にやることの大事さ、何かに突き動かされてがむしゃらに動くことの楽しさ、感情を相手に伝えること、感情を大にして届けることの大切さを感じた。ここで会う人たちはみんないい人で特別で、いいことが毎回更新されていく、どのページをめくっても、美しいところしかない。ここで会う人は、いい人であってほしい、いつまでも関係が続く人であってほしいと願ってしまう。
だからか、私にとって特別な場所であり、嫌なことをリセットできる場所。きっとどんなにつらいことがあっても、この街で働くと、何もかもが全部、小さなことのように思えて、歩くたびに、一個ずつ落ちていくような感覚になるんだろうなと思う。誰にも教えたくないし、何なら、自分ひとりの特別基地みたいな気持ち。きれいな思い出とそこで出会った特別な人たちを汚すようなことはしたくないんだよね。
そんなわがままと共に、いつも舞台を見に行くたびに、東京駅から歩いて、劇場に向かいます。