漢詩
私は、「坂の上の雲」を読んで乃木希典の漢詩の美しさに魅了され、「漢詩のレッスン」などの本で独学し、詩を作ってみました。
生而奮志,必戰不息 ,破闇求明,光耀千古
(この世に生を受けた以上、ただ挑戦あるのみ。闇の中にこそ光があろう。それを見つけ永遠と輝かす)
意訳はこんな感じになります。直訳で表現すると、「は?」となる恐れがありますのでニュアンスを再構築しました。
漢詩は、一句の字数が四で一章となります。それを四言詩(シゴンシ)と言います。
その他、一句の字数が五の「五言古詩」や「五言律詩」などがありますが、難易度高いので、これが今のところ限界です。
スーパーニッチジャンルですが、そもそも「詩」は、好きなのでなにかの役に立てればと思い勉強してみました。
そもそもの出会いは、子供の頃に放映されてた日曜日の朝の漢詩の番組に、深い哀愁を抱いたのが始まりです。曹植の漢詩の朗読は全く理解できず、「これ日本語じゃないよね」と思っていました。でも不思議と心に訴えかけるものがあったのです。
現在YouTubeで公開されてる漢詩の朗読は、魂を感じることができませんので微妙です。
漢詩の持つ原作者の意図を汲み取らず、ただそれっぽく読んでるだけ。芸術作品に対するリスペクトすら感じられない。ただの模倣。だと思いました。
そのような意味において、昭和50年代初頭の朗読スペシャリストは、神の領域だったんだと改めて思いました。