四季報スコア?
注目理由
四季報オンラインを見ていて、何となく四季報スコアのレーダーチャートを見ていたが、投資するにあたっては根拠がわからなくては参考にするにも心許ないと感じたから。
四季報スコア
毎日データを取り込んで各スコア値を更新している模様。
成長性
売上高(本決算)の直近5期実績を対象にした年平均成長率で評価。
5:10%以上
4:5%~10%
3:2%~5%
2:0%~2%
1:0%未満
収益性
売上高経常利益率(本決算)の直近5期実績の平均値で評価。
5:11%以上
4:7~11%
3:4~7%
2:2~4%
1:2%未満
安全性
直近本決算の自己資本比率で評価。
5:80%以上
4:60~80%
3:40~60%
2:20~40%
1:20%未満
規模
前営業日の時価総額で評価。
5:1.5兆円以上
4:5000億円以上1.5兆円未満
3:2000億円以上5000億円未満
2:500億円以上2000億円未満
1:500億円未満
割安度
今期PER(株価収益率)で評価。
5:10倍未満
4:10倍以上15倍未満
3:15倍以上30未満
2:30倍以上80倍未満
1:80倍以上
値上がり
株価の250営業日前比値上がり率で評価。対象全銘柄を値上がり率で大きい順に5つに区分。
5:値上がり率の最も高い区分(80%以上に相当)
4:次の区分(60%以上80%未満)
3:次の区分(40%以上60%未満)
2:次の区分(20%以上40%未満)
1:次の区分(0%以上20%未満)
総合評価
6つの評価項目の平均値で評価。
5:平均値4.5以上
4:平均値3.5以上4.5未満
3:平均値2.5以上3.5未満
2:平均値1.5以上2.5未満
1:平均値1.5未満
所感
四季報スコアは、何か背景に深い複雑な計算があるわけではなく、シンプルな株価指標に基づいている。株価指標の数値について、感覚的にわからない人にとっては、レーダーチャートで感覚的にわかるという点で優れているが、それぞれの数値は過去の実績に基づくもので、将来を分析しているわけではないということは、知っておくべきであろう。
投資指標に親しんでいる人なら、売上高成長率10%や自己資本比率80%、PER10倍未満なら本当に最高評価であるかどうかは、業種やその他の要因との相互作用などで大きく左右されることを知っていると思うので、逆に意味を取り違える可能性がある。そういう観点で、それぞれスコア値の意味するところを知っておくのは重要だと思った。