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真空管6万5000円飛ばした男

私はオーディオマニア。16歳の時からだ。彼女はいなかった。あ、それは関係ないね。初めは既製品から。お約束通りですね笑。15万円のバラセットで秋葉原で買ったんです。お姉ちゃんと行きました。それはもう嬉しくて、毎日レコードで中古のアニメソングを聴いていました。でもCDプレイヤーは買ってもらえませんでした。流行歌はほとんど聞いていませんでしたね。

色々あって、技術が向上したのか、いつのまにか半田ゴテを握っていました。スピーカーの自作とかをするように。スピーカーというのはユニットで売ってるのです。専門のお店で1本1万円とかで。買ってきて箱を作ります。ホームセンターで切ってもらって 20Lの長方形の箱とかを作るのです。バスレフ方式と言って、計算式があるのですが、四角い穴とか空いたノズルみたいのが内側に入ったのが出来上がります。

それで共鳴反応で低音を増やしたりするのですけど、それからいつの間にか真空管アンプに行ったんですね。何年もかけて実態配線図と言うんでしょうか、イラスト入りの制作手引きみたいのを見たりして、回路図とかからも作るのをできるようになったりして、適当な所もあるんですけど結局作れるようになりました。子供を産めるようになったんです。ごめんなさい。男ですもんね笑。

そしてお金を貯めるようになり、真空管アンプというのは何万円もします。真空管が1本1万円とかするのです。トランスとかシャーシとかやっぱり万単位 なのです。頑張ってお金を貯めましたね。彼女はいませんでしたね。やっぱり女の子の話ですかね?笑。そうですよ?そんなことしてるから未だに私は独身なんです笑。結局2A3と言う真空管でシングル式という方式で作ったんですね。

それが20年前です。今もあります。最初は能率が低いという、小型のブックシェルフスピーカーで鳴らしていたんですけど良くなりませんでしたね。最近になってオーディオのクラブに入ったのです。そこで会長さんの励磁力というボイスコイルに電気を流して作動させるという、とても古~い戦前の昔のスピーカーで鳴らしたのですね。効率がいいので、少ないアンプの出力でスピーカーがものすごく駆動されるのです。

めちゃくちゃいい音でなりました。死ぬほどいい音だったので死にそうでしたね笑。会長さんはニコニコ。嬉しすぎて色々喋りすぎたので顰蹙物だった様ですが、気に入ってもらいました。それからしばらく後、最近のことなのです。そのアンプに不具合が生じたのです。真空管はだいたいペアで買います。ソケットに差したら不具合が........

アメリカのケンラッドとシルバニアと言うメーカーの、フィラメントとが竿づり方式という、古いタイプのものを装着したのです。途端にピンク色の火花がガラスの中で発生しました。パチパチ言います。電極が光ってそして音が出なくなりました。ケンラッドの1本は何とか生き延びましたが、都合3本が昇天したのです。

私は一応電圧とか測れるのでチェックしました。回路電圧は正常です。色々考えた末に結論はすぐに出たのです。私はオーディオ歴32年ですが、初めての経験でした。上には上がいるのです。秋葉原で会ったこの道50年のおじさんに聞いたのです。「それは 突入電流だよ!ラッシュカレントだ!」私も本でそれは読んでいました。まさか自分のアンプで起こるとは......

突入電流というのは、電源投入の時に規定の何倍も電流が流れてしまう状態です。どの家電製品にもあるのです。フィラメントがその電流で持たなかったのです。ありえないような話なのですが、大抵の場合、普通なのです。やっぱりマニアの古参の人が言っていました。「これは秘伝なんだよ!教えたくないんだよ」と。ひそひそ喋っていたの聞いたことがあります。

その真空管は合計3本で6万5000円でした。私は出会い系アプリもやったことがあるので笑、ごめんなさい女の子好きなんですよ笑。20万近く損したことがありましたのでへっちゃらでしたね笑。真空管では高いもので300Bというのがあります。私が若い時2本で8万8000円でした。真空管はとても異常な価格がつくのです。彼女がいた方がいいですね笑。おいおい!金使うから彼女できないんだろ?笑

精神構造が異常なのでしょうか?6万5000円を何とも思いません。だって自分の不注意で飛ばしたんですよ!納得がいってるのです。それが10月頃でしたか?忙しかったのでもう年が明けてしまいました。対策の改良はできるのです。小さな抵抗器を2つぐらいつければいいのです。制限抵抗と言って、計算値も分かっています。秋葉原の墾意にしているお店からパーツ屋さんから買ってきましたね。

真空管アンプというのは故障もしますが修理もいくらでもできるのです。やりたい放題です笑。直せば 直して10年でも20年でも30年でも使えます。アンプの先生で著名な方が「君たちの一生ぐらいの寿命があるね」と言っていたのを思い出します。普通の電化製品ではないのです。トランスもめったに壊れませんし、真空管も大事に使うと何十年も持ちます。作る時は10万円とか20万円とかするのです。

しかしえらく長寿命なんです。今のスマホとかPC のものとは比べられないのです。旧製品なので世代交代はありません。真空管技術は1960年代に絶頂期を迎えているので、何にも関係ありません笑。普通の人だったらびっくりするかもしれませんが、こんな趣味なんですよ真空管。お金がかかってても非常にスローなのんびり趣味なのです。

本当は大事な真空管だったんですけど、回路に丁寧に結局は保護回路がついてなかったのですね。それが意地悪なところで、普通の回路図には制限抵抗は入っていない場合が多いのです。各自がつけなければいけないのです。料理に例えると、秘伝のアクセントと言うか奥義は教えてもらえないのです。だからマニアの皆さん!初心者の方は私の言っていることを覚えておいた方がいいですよ。割とこれは内緒の話なんです (ヒソヒソ.......)

フィラメント回路に制限抵抗を入れることは、ちょっとしたアクセントでもありますが、鉄則でもあるんです。計算して平常電圧が2.5vであれば1/10の0.25vを落とすように計算して抵抗を入れるのです。そうすれば電圧も落ちますし、少しですけどね。それに突入電流が抵抗で阻止されます。異常電流がやんわりされて強く流れなくなるのです。

それ本当に大事なんですよ!真空管アンプを作られる方は覚えておいた方がいいです。特に直熱管というフィラメントがダイレクトに電流が流れるという古いタイプのものを使っている人は是非使用していただきたいと思います。傍熱型という新しいタイプのものでは必要ないのかもしれませんけどね。私の老婆心です。全然つけなくて飛ばすのも楽しいですよ笑。うはうは笑。

これだけ書いておいてマニアの人は無視する人がほとんどです。結構勝手な人多いんですよ。「回路図の通りに作れば大丈夫だろう?」←「そうじゃねえんだよ〜泣、俺の話聞けよな〜!おいおい笑」年が明けましたので暇になりました。1月中にでも改修しますよ私のアンプは。私は割と優しい性格なので皆さんにお教えしてるんですよ。これは豆知識なのです。

noteの投稿の人たちのアンプの自作の方達の実力を見ていますと、ベテランがいませんね笑。私も真空管アンプに関しては、超ベテランでもありませんけど、中級クラスでしょうか?そう何台も作ったわけでもないのですが、一応知識はあります。なかなかこのアンプの世界は難しいのです。経験則がほとんど幅を効かせるので大抵秘伝にされてしまうのです。

たまにはこうやって開示してくれる人もいるんですよ♡お役に立てたら幸いです。普通の常識で考えたら6万5000円はとても高いんです。私は根っからの マニアなので損失も当然と思いますが、他の方で1本 飛ばして1万円で身にこたえている人もいました。私の感覚が異常なのでしょうが、オーディオアンプという世界はおかしなもので、お金はいくらでもかかってしまう世界なのです。

そろそろ私も結婚したいので、多分奥さんをもらったら、本格的にはもうやらないでしょうね。楽しい日々でしたね。でも秘密があるんですよ!もうだいたいストック持ってるんです笑。うはうは笑。お金などそれほどかけなくても、アンプは10数台分のストックがありま~す笑。1年に1台作っても10年分以上ですかね?笑。

今はいい時代なので、スマホにBluetoothイヤホンで聴いてれば、Spotifyで一応十分なのですよ!それ以上は普通のカミさんより、すごい美女を求めるような話で、ある意味荒唐無稽なのです。分かっちゃいるけどやめられない。お前は奥さんがいてもまた手を出すのか!笑。男の心理なのでしょうか?オーディオというのは際限がないのです。

見果てぬ夢なのですね。そもそも機械で電気再生で素晴らしい音を出そうとすることはむちゃくちゃです。でも出てしまうんですよ綺麗な音が。ただ代償があります「むちゃくちゃ費用がかかる」。それは事実なのです。ですからお金を貯めるのです。だから彼女はいなかったのです笑。また女の話かよ?笑。だって好きなんですもん真空管。あのバルブの腰のくびれ具合が何ともかんとも....…(やっぱり女なの~?笑)

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