
絶望の「真空管アンプ♡」
私は趣味で真空管アンプを作る。埼玉県で「彩球オーディオ倶楽部」という、真空管アンプ自作の会に入会している。年配の人ばかりですけどね笑。その真空管アンプのことなのだが、最近問題が起きてる。部品の供給事情だ!
10年以上前、アベノミクスの頃から物価が値上がりした。それに伴い真空管の値段が上昇し始めた!真空管は輸入品が多い。昔の生産したストックなのだ。「新古品」と言って電気を通していない中古品みたいなもの。
現在は昔3000円だったものが1万円もしたりする。とにかく高い。大好きだった「2A3」というのは昔2本で2万円ぐらいだった。今は5万円ぐらいする。驚異的である。不景気だしやめる人も続出した。でも私は続けている。別に金持ちじゃないんだよ。
少しこの趣味に取り憑かれてるんだ!僕の彼女のようなものです!可愛いんですよ?ちょっと色っぽいしね♡あのバルブのところが曲線が何とも、全体のイメージが女の子のボディーラインのようで..…う〜んちょっとエッチ♡♡♡
男性ですからね♡やっぱり機械のようなものは擬人化してしまいます。私にとっては真空管は美少女のようなものです。可愛いんですよKT66。イギリスの美少女ちゃんです!アメリカの2A3はハイスクールの美少女です♡うはうは♡♡♡
本題に入りますが、その真空管が払底し始めたのです。2A3など秋葉原で全滅しました。たまに入荷しますが売り切れてしまうようです。私には「つて」がありまだ手に入ります。それに電子部品が生産中止や欠品が多いのです。秋葉原のパーツショップに行きますがうまく手に入りません。
トランスとかシャーシはまだあるのです。トランス屋さんのおじさんとか部品屋さんのおかみさんとか仲良しの人はたくさんいます。彼らに聞いても「10年やれるかな?うちは2、3年しかもたない」と言います。
私の入ってるオーディオクラブも人の年齢が高年齢なんです。会長さんも80手前。私は50手前ですが一番若い方です。あと10年持つでしょうか?一応役員なので頑張って会の運営に参加しますが多分この会の最後を見届けることになるでしょう。
もうオーディオの分野は特に真空管アンプは斜陽してるのです。濡れ落ち葉です。黄昏ているのです。「あ〜夕日が見える!皆さんお別れですね〜さようなら〜♡」そんな感じなんです。私はこの趣味を始めて32年です。16歳から始めました。
今では「心の一部」なんです。秋葉原のラジオデパートなども将来は消滅するでしょう。頑張ってる人たちもいるのです。応援したいのですが電子部品は小型集積化が進み昔の実装パーツは需要がないのです。いずれはなくなります。
トランスの会社の社長さんとかパーツ屋のおじさんとかは年配の人が多いのです。専門オーディオ自作雑誌の著名な先生方はほとんど他界しました。今残ってる人たちは60代。期待もしていますが多分復活はしないでしょう。姿を消していくのです。真空管技術は100年以上前の技術です。
今も残っているのはある意味奇跡的なのです。真空管の需要は「ギターアンプ」とかです。それ専用の球は現在でも生産していますがオーディオ用はなくなる傾向です。もう時間がありません。私はあり金をはたいて部品とか真空管を買い占めています。破産しそうです笑。
これも運命なんです。私は1970年代生まれ。真空管にとってはちょっと遅く生まれてきた。ファミコン世代です。真空管の自作ができるだけ幸せだったんです。小さな頃から手先が器用でした。独学で電気回路を学んで作れるようになりました。とても幸せでしたね。
その最愛の趣味ができなくなる。もう分かってるんです。別れの時が来てるのです。懇意にしているオーディオクラブの先輩たちもいずれいなくなるでしょう。私は覚悟しています。この趣味は未来は明るくないのです。消えてなくなります。のぞみの可能性はほぼありません。
とても高い費用がかかる趣味なので、頑張って貯金します。他のものは買いません。音響技術はこだわるととてもいい音が出ます。それは絶品です。異常なぐらい機械から凄まじい音色が奏でられます。それに魅了されてきたのです。命をかけてやります。私は覚悟しています。
ある意味この趣味と心中する覚悟です。なくなってしまったらそれまでですが、それまでは付き合います。腐れ縁なんですよ笑。最後まで慕っている彼女にはおしまいまで尽くします。今までいい子だったからね♡添い遂げますよ〜♡
「キャーかわいい♡♡♡愛してるぞ〜!何でもする〜!!!笑」
おわり