昭和にタイムスリップ
2024年5月・・
「久しぶりの事務員採用です!」の言葉と家から自転車で通える距離な条件に踊らされて入社したや否や、私は昭和にタイムスリップするのであった。
制服だっさ!
40手前の私‥
まさかこの年になってこんな激ダサな制服に身を包むとは予想だにしていなかった。
「釣りバカ日誌」シリーズにでてくる昭和~平成初期のOLのコスプレか?と言わんばかりのたたずまいだ。
制服を着させる会社ってどんな目的があるんだろうと日々考えたりした。
「仕事とプライベートのメリハリをつけさせるのが目的?」
そうだとしたら人の気持ちを決めつけて強要しないでほしいと感じた。
会社で制服がある会社って個人的に好きじゃないんだなと自分で自分の気持ちに気づいたいい機会だった。
女性はスカート、男性は作業着の固定概念。
自分の価値観とここで相反するなと。
少しの価値観のずれを我慢できないんだなと自分でまた気づいた。
無駄すぎる会議
毎週・・
事務員だけの会議
営業だけの会議
事務員と営業の会議
社長と事務員だけの会議
社長と営業だけの会議
5つも会議があった。
しかも全て内容を聞いていると会議の内容は全て無駄。
「会社の前にごみが落ちていてだれも気付かないから拾って」
「●●さんが電気消していない」
「社用車が新しくなりました」
本当にどうでもよすぎる。
会社の前にゴミが落ちてたなら発言した人が拾えばいい
誰が電気消してないか特定できてるならその場でその人に言えばいい
社用車が新しくなったことをわざわざ会議にしなきゃいけないネタなの?
内容が無駄すぎる会議なのに昼休憩を10~20分犠牲にすることも多々あり‥
それなのに休憩時間は多く取ったらいけない雰囲気で誰も取らない。
実際に実のある会議にすべきと思ってる人がいなかった!
掃除は就業前にやろう
8:30から就業なのだが社員全員、暗黙の了解‥
8:00には制服に着替えて掃除をし始める。
明らかにやらされてる感満載。
皆の顔から笑顔はない。誰も嫌だと言わないが顔に嫌だと書いてある。
8:30から就業ならそれ以降にするのが当たり前と思っていたので
事務会議とやら毎週無駄な会議の際に私は発言した。
「掃除は本来就業時間内にやるのが原則と認識していたのですが、みなさんどう思われますか」と。
ついでに「会議が長くなり休憩が十分にとれないこともしばしばあるので会議が伸びた分休憩も延長を希望します。」と。
空気が凍り付いた。
社長の奥様が事務会議を取り仕切っていたのだが私の発言が気に障ったのか私を無視するようになった。
結果的に私の意見は多数決で決めようという謎の結果になり、社長の奥さんが怖い社員のみなさんは
・今まで通り掃除も就業時間前に
・休憩は削れても大丈夫
を選ばれてました。
朝礼全員起立!
就業前の掃除を終えて全員社長が登場するまでに当番制でこなさなければならない業務がありました。
それは・・
前日の売り上げと月の売り上げの合計を「弥生」で確認し、尚且つ朝礼で発表することです。
全部就業前にやります。
社長は毎日8:29に従業員の部屋に入ってきます。
8:30になった瞬間に社長が
「はい」と一言。
「はい」の一言で全員がザっと訓練された兵士のように立ち上がるのです。
「釣りバカ」スタイルすぎる。
昭和のOL,サラリーマンです。
正直初日にこの行為にショックを受けた私です。
トラウマな出来事と言っても過言ではありません。
定時退社する人は極悪人です
定時で帰宅したい働くママがたくさんいた会社。
でも定時では帰れなかったんです。
変えれる空気ではなかった。
仕事が終わらなくて会社全体の危機とかそういうことでもないんですよ?
むしろ明日の仕事のネタがなくなるくらい。
よって全員が定時で帰宅可能な状況ですが、なぜか誰も帰らない。
帰れない。帰れれう空気じゃない。
私も一時期謎のその空気に殺されかけて17:30で帰れるところを18:00までいたことありました。
もちろん残業代は0です。
今考えると無駄すぎたと。
変えられないから去った
実は最初の方は少し期待しました。
この会社で長く働ければと。
特段ものすごく嫌な人がいたわけではなかったし、みんないい人だった!
専門的なことを勉強しなければならないけど、長く働いて勉強してみようとさえ思った!
でも自分の中でここゆずれないなっていうポイントがたくさんあることに気づいた時・・
限界を感じました。
長く続く昭和気質の会社。
世界から閉ざされているから新参者の新人の私の意見を聞いてくれるわけもなく。
それならその会社にこだわる必要ないし、私が変える必要もないしそんな労力使うこともない。
自分から去る選択をしました。
結果とてもすっきりしたし、今の会社との出会いもあったからとても感謝しています。
昭和にタイムスリップして令和に帰ることができてよかった。