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CA受験を経験しててよかった

大学生の時に、CAになりたくてCA受験を考え始めた。

CAを目指している子たちは皆スクールに通っていた。


スクールなんてあるのか


私はスクールがある事なんて知らなかったので少し出遅れてしまったわけだ。

でも、父親はスクール代を出してあげるから大学とは別で行ってみたらいいと言ってくれました。

当時若かった私。
それでもそのCAスクールに違和感を感じた。

まだCAじゃないのにお辞儀の練習、CAの心得等。
入社してから勉強することじゃないの?とか諸々言わkんを覚えた。

面接対策コースとか、書類対策コースもあったがこれってスクールに入らないと受からないのか?と不安になった。

CAスクールも保険と一緒で不安ビジネスだ。

本来ならば万全の体制でCA受験に挑んだ方が自分としてもいいことは理解していた。

でも大学で英文科に所属していて、自分はCAになりたいとは言え、父親からもらったお金でスクールに行ってCAを受験するのか。

それなら大学入る前に高校時代からCA目指したかったし、専門学校に行けばよかったじゃんとか。

一生懸命働いてる父親のお金を受け取ってスクールに行くのも違う。
※親となった今そんなことは気にせず行ってくれと思うけど当時はそう思えなかった。

それなら大学三年間で少しづつバイトしてスクール代貯めればよかったとか。

後悔先に立たず。

3年間何してたんだ私はと。

色々な感情に惑わされるのでした。

言葉にできない大きな矛盾にスクールに行くという希望を捨てた思い出があります。

自力でやってみた


父親からスクールのお金をもらうことを辞めて、まずは自分でやってみることにした。

書類も書き方のコツをおさえた本を購入し何度も書いてみる。

写真は母親によさげな背景で撮影してもらい

とりあえず応募してみた。

書類に通ることが難しい中で、私は新卒でANAとJAL両方の書類審査を通過することができた。

カルチャーショックすぎた面接


人生初の面接がCAの面接。

かなりハードルが高い中よくやったと思う。

私は見様見真似で髪をシニヨンでまとめ、アホ毛対策のクリームを面接ぎりぎりまでぬりたくり、勝負にでた。

面接は集団面接だったので5人一度に面接。

それほどCAになりたい学生は多いのだなあとその時実感した。

自分の番が来ると緊張で吐きそうになった。

質問の答えをある程度用意していればよかったものの、行き当たりばったりでいいだろうと当時全く用意していなかった。

すると私以外の全員は、面接官の質問に笑顔でスムーズに返答しているではありませんか…。

聞いてないぞ!!と言わんばかりにみなさん上手に答えていた。

これがスクールに行っている人とそうでない私との違いか!
まざまざと見せつけられたように感じた。

自分の番になると緊張で言葉が出てこない…
自分が何をしゃべっているのかもはやわからな状態でした。

結果は見事に全落ち…

その場の雰囲気に飲み込まれてしまいました。
わざわざ名古屋から東京に面接に行ったのにもかかわらず質問の答えも用意していなかった私。

猛省したと同時に次の面接の課題を身をもって発見したのでとても充実感に満ちていました。

常々自分には計画性がないなと実感。

次なる課題は面接にパスすること

私は面接が苦手だということに気づいたので、とことん自身がもてるように自分で面接の質問集を作成しました。

こう聞かれたらこう答えるというものをやっぱりみんなあらかじめ用意していたから、私も早速作ることに。

そもそもCAになる人にどんな質問するかということも大事なということにも気づきました。

自分が面接官だったらどんな質問を学生の立場の私に聞いてみたいか。

そんな深読みをしてみると少しづつではありますが答えが見つかるようになってきました。

今思振り返ると、この時間はとても大切な時間となりました。
自分の特徴を知るのに役立ったからです。
次なる自分の目標「1次面接にパスすること」を掲げひたすらに面接に強くなる方法を模索していました。

いざ一次面接に参らん

実際準備をしてきた一次面接の方が私は緊張したように思います。

なぜなら今回こんなにも努力して面接対策したのにこれで落ちたらどうしようという恐怖が強かったからです。

私が受けたのは当時はあったJEX。
JAL系だ。

勝手な私のJEXの印象はきゃぴきゃぴしているかわいい女子が多いイメージだ。

今で言いうビジュがいい人が多い会社というイメージが強かった。

実際の一次面接でも、
「JEXをイメージしたポーズをしてみてください」という
どんな意図の質問なのかよくわからない質問をされたことが印象深い。

片足をあげてきゃぴってる受験生もおり、内心やべー、と思っていました。
こんな業界を受けた自分正気か?とまで思ってしまった瞬間でもあった。

でも私もその場で面接を乗り切る為必死で対応したのだが顔にも出てたかもしれない、不合格だった。

質問集も作って挑んで、前回よりちゃんと答えられたような気がしてたのに、何で?何で落ちた!
もしやビジュが悪かったか!と色々と絶望していた。

そんな中、私は何でダメだったか考える日々が続いた。

考えた結果「なんでのCAになりたいんだろう、なんでJEX受けたんだろう」にいきついた。

自分がJEXに入って何ができるんだろう。
こんな人間だからJEXに入社したらこんなことができると言えてただろうかと。

結局CA受験も大事なのは「志望動機」だったんだなと。

気づくまでに何年もかかったのですが、スクールに行っていればもしかしたら数か月で、数週間で、一日で気づけてたかもしれないけど、
自分で気づけたことってすごい宝物だなと思いました。

その間私はアパレル販売員としてプロ意識を持って働いていたし、アパレルの世界でも大切なことを多く学んでいたから、自分が選んだ道に後悔はなかった。

もう一度自己分析を0から始めた

私に足りないものは「面接がうまくできないこと」ではなくって
「自己分析」だと気づいた。

それからというものの、自分に100の質問を投げかけるなど、
とにかく自分と向き合う時間をつくった。

どんなことにやりがいを感じるのかとか、
どんなことに怒りを感じるのか等

自分の感情のポイントをまとめることで本当にCAとして自分は活躍したいと思っているのかを振り返ることができました。

それでも自分は人と直接接する仕事に就きたいんだと思えることができたのでとてもいい時間となりました。

最終面接まで進めるようになった

CA受験を進めていくうち最終的には最終面接までたどり着くことができました。かれこれ5年はかかったかと思います。

5年もの間、たくさんの航空会社を受験しました。
その間たくさんの自分の人生の変化があったのも事実です。

母親が亡くなったり、父親も・・・

妊娠、結婚、店長に昇格するからと上京もしました。

目まぐるしい変化に自分もCA受験を優先できなくなっていったのは事実です。

それでも最終試験まで行けたことは自分の頑張りが認められたということだととても自信につながりました。

いつしか店長になって好きな人と結婚をしてCAの夢より家族を持つことの方が自分の人生の夢となっていったことは事実です。

本当にCA受験してよかったなと。

自分が転職活動をする時にものすごく自信になったし、CA受験さえ経験しておけば他の面接なんて怖くないなと思いました。

だからアパレルの面接に関しては無双でした。

今転職を機種変するようにできるというマインドで持って行けたのもこのCA受験の軸があったからだなと。

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