私は58歳の電子回路系エンジニアで、定年が近づいています。これまで福祉や保育の仕事には縁がありませんでした。実は、保育園での思い出もほとんどありません。お遊戯が大嫌いで、先生に立たされたという苦い思い出が微かに残っている程度です。こんな私が保育士になるなんて考えてもいませんでした。技術の世界で30年以上を過ごしてきたのです。
3人の孫ができて、昨年の11月頃にふと目にした新聞記事に保育士は養成校に通わなくてもなれる事を知りました(保育士には、大学等の学校を卒業して保育士資格を得る方法と国家試験をクリアしてなる方法です)。その時は試験だけでなれるんだ程度にしか考えていませんでした。でも、あの衝撃的な事件を直ぐに思い出したのでした。
2022年9月5日牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児が送迎バスの中で閉じ込められて死亡した事件です。この事件が孫を持つ者として如何に悲しい出来事で、しかも二度目の事件だった事。何故こんな酷い事が保育の現場で起こるのか私は憤りを禁じ得ませんでした。
もちろん、その時は孫の送迎で数回程度しか行ったことのない保育園。それも数分程度。保育という世界は別世界で私の住む世界とは遠い存在、こんな酷い事が二度と起こらないでと思う程度だった事を記憶しています。
その記憶が何気なく読んだ保育士資格が国家試験だけで取れる事とふと結びついたのです。もしかしたら、私にもこの悲惨で酷い事件を防ぐために何か少しでも役に立つ事ができるのではないかと。
昨年の11月中旬、私は保育士試験の内容を調べました。試験は年2回(春と秋)に実施され試験科目は9科目、二日間で行われます。これが筆記試験で、筆記試験をパスすれば実技試験(音楽 ピアノ等での弾き語り、言語表現 課題のお話を選んで素話をする事。造形表現として 色鉛筆で指定された絵を描く事。この三つから2つ選んで)を受験できます。
もちろん、私はピアノは全くできません。音楽といえばバイオリンを自分で買って(これは高校生の時アルバイトして買いました。)そのまま眠りについているぐらい。クラシックは大好きでも自分で弾く事など考えた事もなく当然、今から特訓など無理だとわかっていたので選択肢は造形表現と言語表現の二択です。
春の試験は4月、半年程度で筆記試験対策、筆記試験が終われば実技試験対策(2023年は4月22日、23日が筆記試験、実技試験は7月2日)というスケジュールで試験対策すればなんとかなると(勝手に)思っていました。
そこで、急遽ネットで参考書類を検索しテキスト、過去問の問題集(一問一答)などを取り寄せました。
更に、妻に保育士は試験だけでなれるから一緒に受験しようとそそのかしたのです。
ここから私の試験勉強が始まります。
今日のお話はここまで。
保育士試験の筆記試験は、9科目
保育士試験の実技試験では、「音楽に関する技術」「造形に関する技術」「言語に関する技術」の3つが求められます。
例えば、音楽に関する技術とは、子どもたちに音楽を楽しんでもらうための方法や知識のことです。具体的には、楽器を演奏することや歌を歌うことなどがあります。
造形に関する技術は、子どもたちが絵や工作を通して自己表現をするための方法や知識のことです。具体的には、絵の描き方や工作の作り方などがあります。例えば、子どもたちにお絵描きを教えるときには、絵の具の使い方や基本的な描き方を教えます。そうすることで、子どもたちは自分の思いを絵に表現することができるようになります。
言語に関する技術は、子どもたちの言葉の発達を促すための方法や知識のことです。具体的には、子どもたちの話し方や言葉の理解力を育てる方法などがあります。例えば、絵本を読み聞かせることや歌を歌うことなどがあります。例えば、「りんご」という単語を使って、子どもたちに果物の名前を教えると、言葉の理解力を育てることができます。
このように、保育士試験の実技試験では、音楽に関する技術、造形に関する技術、言語に関する技術の3つの能力が問われます。