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【ポーカーチェイス】263戦でダイヤモンドになれたので共有しておきます【初心者向け】
はじめに言っておくと、私はポーカーチェイス前はポーカーのルールすら知らない状態でした。勝負感が麻雀に似ているということで興味は持っていましたが、やる機会がなく、いつかやれたらいいなーくらいの気持ちでいました。
ただ、私の敬愛する多井隆晴がポーカー好きということで思い切ってチャレンジしてみることに。最初はヨコサワポーカーチャンネルの動画からルールを覚え、ポーカーチェイスというアプリがあることを知って思い切って突撃しました。紆余曲折を経て、今こんな感じです。
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ポーカー自体の感想はというと、世界中で古くから親しまれているだけの理由があるなと実感しましたね。基本ベットするかフォールドするかしか選択肢がないのに、こうもゲーム性が膨らむのかと大変感心させられました。
レイズにリレイズが返ってきたら「強い手だな?」と読んだり、フロップからベット・チェック・ベットと一貫性のないベットが行われていれば「もしやブラフでは?」と読んでみたり、相手の行動からハンドを予想するという、麻雀の手牌読みにも似た駆け引きがあるのがポーカー(テキサスホールデム)の最大の魅力だと思います。
前置きはここまでにして、私がダイヤモンドランクに到達するにあたって何を意識したのかを書いていきます。といっても、私自身まだテクニックの半分も理解できていないような状態なので、そんなに難しいことはやっていません。逆に言えば、基本的なことを遵守するだけでダイヤモンドは到達可能です。
ハンドレンジはタイト
当たり前といえば当たり前なのですが、ある程度人数が減るまで参加するハンドは絞ったほうが良いです。世の中には色々なハンド表がありますが、初心者に特におすすめなのがヨコサワハンドレンジ。ヨコサワハンドレンジは通常よりタイトめに設定されているので、何でもかんでも参加するプレイヤーが相手なら初心者でも簡単に勝ち越せます。
そもそもポーカーの参加率は五回に一回くらいと言われているので、何でもかんでもオープンレイズ(自分からレイズを仕掛けること)するのはダメです。UTGならUTGで戦えるハンドで、BTNならBTNで戦えるレンジに絞って参加していくべきですし、そのほうが戦績が安定します。
ステージⅣまでは参加率40オーバーのプレイヤーが大半なので、参加者のうち自分が一番参加率が低いなんてこともザラにあるでしょうが、ここで辛抱できないとポーカーは勝てません。
こちらのハンドが強ければ、ポストフロップでも強気にベットしていけます。もちろん毎回勝てるわけではありませんが、厳選しているだけあってそれなりの勝率は担保されています。
BB以外は基本的にコールしない
完全な初心者を脱しはじめたあたりで知ったのが、「コールドコール」という考え方でした。コールドコールというのは半端なハンドでコールしてしまうことを言います。
例えばUTGがオープンレイズしてきたのに対し、こちらがBTNでJ9o(オフスート)でコールした場合、コールドコールになります。なぜこれがダメなのかというと、まだ後続にプレイヤーがいるので同じくコールされる可能性(複数人・マルチウェイに発展)があるのに加えて、最悪リレイズが返ってくる恐れがあるためです。そうなってしまったら結局降ろされますし、基本的に賢い選択とは言えません。そもそもの話をすれば、コールする時点で弱いハンドなので、その後の立ち回りで苦戦を強いられること必至です。
レイズした側が有利である以上、コールドコールは良くて引き分け、ということがとても多いです。ポーカーは長期的な目線で利益を追求しなければならないので、こうした悪手は減らしておかないと成績のブレが激しくなります。
といっても、特に難しいことをやるわけではなく。BB以外は原則リレイズするかフォールドするだけです。自分からレイズを仕掛ける場合を除いて、ほとんどこの立ち回りをしておけば大丈夫。コールドコールはリレイズするには少し微妙くらいのハンドの時に、たまにやるくらいにしておけば間違いありません。
BBは広くコールする
通常はフォールドするハンドでも、BBならコールするということがよくあります。UTGからのオープンレイズに対してはBBもかなり強めのハンドを要求されますが、BTNあたりからだとかなりの頻度でコールします。SBからのレイズでフォールドするハンドはほぼありません。BBはすでに手数料を支払っている分、他のポジションよりも参加しやすい(参加しなければならない)ようになっています。
こうした立ち回りはBBディフェンス(ブロック?)と言われ、相手にBB分のチップを簡単に取らせないようにするための防衛策になります。
BBディフェンスに関してはヨコサワハンドレンジは非対応なので、専用のレンジ表を調べてみてください。それまでとは全く異なるレンジに戸惑うこと間違いなしです。
リンプにはアイソレート
レイズせず、コールで参加してくるプレイヤーがステージⅣ帯では非常に多いです。リンプと呼ばれるこの参加方法は、上級者以外が用いても基本的には損にしかなりません。
大半がレイズできないような弱いハンドですが、ボード次第ではAAでも逆転されたりします。なので、自分の手番までリンプしてきたプレイヤー×1BB分レイズを上乗せして勝負の土俵から蹴ってしまうのがおすすめです。アイソレートされた時点で殆どのプレイヤーがふるい落とされるでしょうが、コールしてくるプレイヤーもいます。その時はマルチウェイを受け入れるしかありません。
たまに使えるスクイーズ
前のプレイヤーがレイズしてきて、それをコールしたプレイヤーがいて、そこから自分の手番が回ってきた時、スクイーズというテクニックが使えます。リレイズは通常3もしくは4倍で行いますが、スクイーズは4倍や5倍にレイズ額を設定します。
スクイーズの利点は最初にレイズしてきたプレイヤーが降りてくれたら、戦わずして利益を得られるという点にあります。ステージⅣだとそれでもコールしてくるプレイヤーが結構いますが、このテクニックは覚えておいて損はないと思います。
ブラフは適度に行う
ブラフを覚えたあたりの私がそうだったのですが、ブラフできそうなハンドは何でもかんでもブラフしていました。もちろんブラフが成功してポットを回収できることもありましたが、それと同じくらい相手にレイズを返されたりしてブラフが失敗に終わるケースが増え始めたのです。
一般的に、ブラフは三回に一回混ぜるべきとされています。フロップでのアクションのうち、二回はバリュー(ナッツ・トップペアでベットする)、一回はブラフ、という頻度ですね。
その事に気づいてからは気持ちブラフの頻度を下げることを意識しました。ブラフのバランスを考え始めたあたりから成績が向上し、ダイヤモンド到達が少しずつ見えてくるようになりました。
初心者帯だと降りないプレイヤーが多いこともあり、あまりブラフしなくてもよかったりするのですが、ブラフを一切しないまま勝つことは難しいです。しかしブラフもやりすぎる(ブラフ過多)と、相手にブラフされていることを見抜かれて反撃される可能性が上がってしまいます。
一度警戒されるとブラフはかなり通しにくくなってしまうので、見抜かれない範囲で行わなくてはなりません。本来は威力があるCBも、ブラフだと思われてしまうと一気に弱体化します。
ブラフは一貫性を持たせる
ブラフの中でも特に有効かつ、比較的見抜かれにくいブラフがCB(コンティニュエーションベット)です。レイズしたプレイヤーがフロップでもベットすることをいいますが、これは傍目からだとブラフなのかそうでないのかわかりにくいようになっています。ボードにAが落ちていればAがヒットしているように見えますし、AKと落ちていれば更に強そうに見えます。マージナルハンド(セカンドペア以下)はこの時点でフォールドしたくなるのが常なので、とりあえずやっておけば損になることは少ないです。
ただし、ターンでベットしなくなると途端にCBは効力を失います。相手視点からするとブラフの可能性が高まり、プレイヤーによってはブラフキャッチを試みてきます。そうなってしまうとこちらはお手上げなので、ブラフかそうでないかの線引を曖昧にするためにも、ブラフは一貫性をもたせておくべきです。たとえ一枚もヒットしていなくても、最後まで打ち続ければ案外相手は降りてくれます。
ブラフの駆け引きは単純な損得を超える「ガッツ」の分野になるので、ブラフする側もブラフを見抜く側も強靭な精神力が求められます。特に、ブラフキャッチされればこちらが飛ぶ、というような状況下だとなおのこと自分のブラフを信じる度量が試されます。
チェックレンジを調整する
ワンペアが揃ったからといって必ずベットしたり、ヒットしていないからといって必ずチェックしているようだと、相手にハンドを簡単に読まれます。「こういう状況ならチェックする」という指標のようなもののことをチェックレンジといい、これが弱いと相手につけ入れられるので、適度な調整を行う必要があります。
有効かつ簡単なのが、キッカー(役とは無関係なカード。K6なら6のこと)が弱いハンドではトップペアでもチェックし、キッカーが強い時は最初からベットする、という方法です。バリューベットの一部にこれを混ぜておくことで、自分がチェックしたときも相手の判断を惑わせることができるようになります。
チェックレンジとは少し異なりますが、チェックレイズという、ペアが揃っているのにあえてチェックしてみせて、別途してきた相手にレイズを返すという反撃技もあります。チェックレンジと併せて意識してみるといいと思います。
オッズを意識してみる
相手のベットにコールする時、それが利益的なコールなのか、そうでないのかを見極める方法があります。いわゆるオッズ計算と呼ばれるもので、これに合う合わないでコールするかしないかを選びます。
これができるようになると、コールの判断が簡単になるのでオススメです。具体的にはストレートドローやフラッシュドローの価値が可視化され、「どれくらいのベットまでならコールできるのか」がわかるようになります。
初心者のうちはできなくても大丈夫ですが、ルールをそれなりに覚えてからはぜひ挑戦してみてください。割と世界が変わります。
人数が減ってきたら立ち回りを変える
ポーカーチェイスはその性質上、少しずつ人数が減っていきます。最終的には一対一のヘッズアップにまで発展し、八割九割のハンドで参加して殴り合うというとんでもないゲームに変貌します。
ヘッズアップほど極端ではないにせよ、残り三人、残り四人、などでも少しずつゲーム性は変わっていきます。具体的に何が変わるのかといえば「順位点」と「ハンドレンジの拡大」です。
まずは順位点から触れていきましょう。ランク戦において、3位と4位は天と地ほどの差があります。特に昇段間際ともなれば、他プレイヤーとのポイント差による補正で4位でも結構ポイントを持っていかれます。3位で+1なのに4位で-7とか減らされます。ポーカーチェイスを始めたばかりのころはこの総合ポイントによる補正のことを知らなかったので、「雀魂よりマシかも」なんてヌルいことを考えていましたが、実態は同じ地獄でした。
昇段間際は3位以上を取らないとかなりのマイナスを食らわされるので、とにかく4位以下にならないように気を配る必要がありました。例えばオールイン勝負にすれば結構な勝率が見込めそうなところを見送ったり、スタックの浅いプレイヤーが飛ぶまで時間稼ぎしたり、他人が見たらかなり見苦しいこともやった覚えがあります。
ただ、ステージⅣはスタックが深いうちからプリフロップオールインをするプレイヤーがちょこちょこいるので、何もしていなくても開幕すぐに二人沈んだりします。そうなってくれたら後は普通にプレイするだけで3位は固かった印象です。
とにかく、意識すべきことは「順位を落とさない」ことです。特に3位が近い時はかなり慎重に立ち回らなければなりません。順位点のために、分のいい勝負を捨てる勇気も求められます。
ランク戦の配分に対する不満はここまでにして、次は「ハンドレンジの拡大」について触れていきます。
4人までならそう大きくレンジが広がるわけではないのですが、3人になると体感かなりレンジが広がります。それまでは参加しなかったようなハンドでオープンレイズする機会が増え、当初とは異なる積極性が求められるようになります。ヨコサワハンドレンジでいえば白の部分から更に2・3段階くらい広がるイメージです。
3人しかいないということは、今までの倍BBが回ってくるということで、積極的にアクションしていかないとどんどんジリ貧になります。後この辺りからBBで支払うチップが爆増していくので、場合によってはプリフロップオールインを検討しなくてはならなくなるでしょう。
幸運を手にしてどうにか残り二人になることができれば、いよいよ終盤です。
ヘッズアップは別ゲー
一対一の状況下で行われるこのゲームはまさに「何でもあり」です。ほぼ毎回レイズで参加しますし、本来はやらないリンプもやります。ブラフは積極的にやらなくてはなりませんし、ブラフキャッチも可能ならチャレンジしましょう。
ヘッズアップはとにかく引き出しが多いほうが勝つゲームです。ただ、ここまでくるとBBに要求されるチップ量がとんでもないことになっていたりするので、時間が経てば経つほど技術介入度が減って運ゲーと化していきます。最終的にはパワーナンバーで期待値があるハンドを全部オールインするようになります。
ヘッズアップについては私もまだよくわかっていないことが多いです。残り3人の時点でプレイヤーの癖を見つけられると、比較的勝ちやすくなる印象があります。
ヘッズアップ後半は一回の勝負あたりに動くチップ数が大きくなっている事が多く、時にチェックレイズしてみるのも有効です。それから強いハンドをリンプしたりしなかったりして、相手にハンドを読ませないようにする技術もできた方が良さそうです。
先も述べた通り、ヘッズアップはテクニックをより多く持っている方が勝つゲームだと思っているので、持てる全てを総動員するほかありません。できることをすべてやったのなら、あとは運に身を任せるだけです。
おわりに
去年のクリスマス過ぎくらいからポーカー(チェイス)をはじめて、二週間未満でダイヤモンドになれました。直近はずっとポーカーのことしか考えてなかったように思います。間違いなくポーカーに恋してましたね。
プラチナに上がった段階で、いつかダイヤモンドになれたらいいなーと漠然と考えていました。ポーカーに関するいろいろな知識を吸収するうちに、なんとびっくり、現実になってしまったのでした。しかも思ったより早く。
これまで未開放だったシーズンマッチにも参加できるようになり、一気に視野が開けた感じがします。ただまあ、これからダイヤモンドを維持できるとは思っていないので、そのうちしれっとステージⅣに帰ってくることになるでしょうね。そうなったらまた頑張ります。
私がポーカーを勉強するにあたって、特別な教材は使用していません。ヨコサワポーカーチャンネル、ショートのポーカー冒険譚、銀河 -POKER理論解説-。この3つのYoutubeチャンネルの動画を見まくっただけです。後は別途ダウンロードしたハンドレンジ表くらいですね。
パワーナンバー表に関してはあるとないとでは勝率に直結するので、持っていない人は必ずダウンロードしてください。スタックが浅くなってきたときの生存力が目に見えて変わります。
ポーカーで勝つうえで必要なのは、基本に忠実であることと、期待値という神を信じることだと私は思います。たまに裏切られることもありますが、「それでも」と信じ続けなければ長期的に勝ち越していくことは難しいでしょう。
たとえ99%を外すことがあっても、次も同じように99%を選ぶべきなのです。1%に浮気した時点で負けです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、感想記でした。