助動詞編(3) 《ん/む》《べし》~漢文訓読のための古典文法
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【はじめに】
本企画は、漢文訓読に用いられる日本語の古典文法について、なるべく多くのことを盛り込みつつまとめたものです。 想定以上にボリュームが膨らんでしまったため、まずは次の要約版から入って頂けるとよいと思います(各種活用表のpdf版もダウンロードできるようになっております)
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1.推量の助動詞について 前記事において、時を表わす助動詞として《り》,《たり》,《き》《ん》をピックアップしました。うち、《ん》は、前三者と異なり、未来を表わし得る言い回