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漢文訓読のための古典文法

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漢文を訓読していくために必要な日本語の古典文法(訓読文法)を、なるべく網羅的にまとめていきます。  古典文法と訓読文法はある程度は重なってはいても、異なっているところもあります。…
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2024年7月の記事一覧

漢文訓読のための古典文法【要約版】

■はじめに ※詳細は、『はじめに』参照。 「漢文訓読の古典文法」という記事をアップし続けていたら、結構な分量になってしまったため、要約版を作成し、そこから各記事にとべるようにしました。 このシリーズは、漢文を訓読するための文法と、平安文学に基礎を置いている古典文法にズレがあることに、やりづらさを感じていた私が、個人の用途として書き綴ったものになります。 本記事に現れる活用表等は、次のpdfファイルにまとめてあります。適宜、ダウンロードやプリントアウト等をしてご活用下さ

助動詞編(5) 《なり/たり》&形容動詞~漢文訓読のための古典文法

【はじめに】  本企画は、漢文訓読に用いられる日本語の古典文法について、なるべく多くのことを盛り込みつつまとめたものです。 想定以上にボリュームが膨らんでしまったため、まずは次の要約版から入って頂けるとよいと思います(各種活用表のpdf版もダウンロードできるようになっております) *** 1.概要《なり》と《たり》には使い分けがある  一般の古典文法の参考書では《なり》と《たり》が、一緒くたに「断定の助動詞」と括られ、その違いについては、「《たり》は漢文訓読調の文章に