体温よりも高い温度

「ねぇ、もしも残ってはいない記憶を呼び起こしたり見せてくれる装置が出来たらどう?AIで生成するとか未来道具みたいなさ」

「?」

「あるじゃん、記憶に蓋をするとか想い出すとかそーいうの」

「あぁー、あるね、映画とか小説とか漫画とかね。学術的にもあるっていうハナシだね。」

「見たい?」

「わはっっ!!ww唐突でおもろ!!」

「見たい?」


「どうだろ、、、。俺って、俺の記憶と経験の集合体だからなぁ。。」
「うん」
「だとしたら、ブランクはブランクのままのほうが合理的だしその景色はきっと今の俺の意図や意思にそぐわないのだろうから、チョット要らないのかもね。潜在的に蔓延っているのかもしれないけどさ、まぁ隠し味は隠し味のままでいてもらいたいっていうかwww」
「良いね、君のそういう動物っぽい感覚、好きよ」
「そっちは??どうなの?」

「なんだろうか、脳みその意図にはそぐわない景色も焼き付いているっていうか、フィルムって知ってる?感熱なの」「へー、、。知らないな。」「焼くんだよ、映像や一枚絵にするために、温度で」「それって何度ぐらいなの?それ。」




知らない、たぶん体温よりも高温。



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