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【NTT】IOWNで目指す産業用ロボット
NTT東日本と三菱電機は「IOWN」を使った産業用ロボットの遠隔操作に成功したと発表しました。
従来の通信環境では遅延によるズレが大きく、技術者が現地に赴く必要があったのですが、IOWNを使うことで遠隔でもズレがなくなったということです。
遠隔操作できれば工場の立ち上げや生産ラインの改造などを効率化できると期待されています。
産業用ロボットとは主に工場での搬送・加工・組立・洗浄など、人間に代わって様々な作業の自動化を行うロボットのことを指します。
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産業用ロボットを導入するメリットとして、人手不足の解消と省人化が挙げられます。
現在の日本の人口は減少に転じており、ものづくり業界でも労働人口の減少による若い世代の深刻な人手不足が問題となっています。
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(https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2020/honbun_html/honbun/102011_1.html)
ここにロボットを導入することで省人化や省力化が期待できます。
また、不足する労働力を補うだけでなく、これまで複数の人の手で行っていた作業などを、決められた作業を手順通り正確にこなすロボットに代替えすることで製品や部品の生産性・品質の向上が期待できます。
産業用ロボットを工場に導入するには実際の動作を学習させる必要があります。
ただ、学習に使用するパソコンとロボットの距離が遠いほど通信の遅延が大きくなり、想定外の動きや動作のズレといったリスクがあるため、これまでは実地での作業が一般的でした。
そこでNTTと三菱電機はIOWNを活用することでこの課題を解決しました。
IOWNとは最先端の光技術を使って、豊かな社会を創るための構想です。
電力効率が100倍に向上することでスマホは充電を意識せずに使い続けられるようになると予想されています。
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また、データ伝送容量が125倍に向上することでオンラインゲームの配信アップデートが一瞬で終わらせられます。
また、遅延もほぼないという技術になります。
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この低遅延を生かし、NTTはリアルタイムで遠隔地をつないで映像を配信するイベント向けに提供しています。
そして今回は低遅延のIOWNを製造業に使用することにしたのです。
三菱電機に関しては、ロボットを学習させるエンジニア向けの研修を手掛けています。
IOWNを使って遠隔でもほぼ遅延なくロボットを動かすことができれば研修を遠隔で実施できるようになり、効率的な人材育成につながります。
人口減少が避けられない日本は、ITを活用して生産性の向上を図る必要があります。
そのため、低遅延で大容量のIOWNは今後の日本においてカギになる技術だと思います。
社会課題に対する解決策を提示し続ける企業は応援していきたいですね。
NTTについては以下の記事で企業研究していますので読んでいただけると嬉しいです。
また、新NISAも始まり新しく投資を始めようと考えている方もいるかと思います。
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