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ダイキン工業のアフリカ拡大

ダイキンはアフリカで住宅用空調の生産網を構築するとしています。

ナイジェリアで組み立てラインを設けたのを皮切りに、アルジェリアでも生産の準備を進めています。

ダイキンの空調事業におけるアフリカ売上高は2023年に143億円で、全体に占める割合は1%以下です。

従来はアフリカで製造を行わず、完成品をアフリカに輸出していたのですが、関税などの負担がありました。
そのため、現地に生産拠点を持つLG電子や中国の珠海格力電器などに苦戦していました。

そこでダイキンは安価な部品をインドから送ってアフリカで組み立てることにし、生産拠点を構築するとしたのです。

完成品を輸出して販売するのに比べて関税負担が下がり、現地生産拠点を設けることで空調価格を抑えられることに成功しました。

依然として中国勢に比べて値段は高いですが、省エネ性の高さなど性能差で購入の選択肢に入るとダイキンは考えています。

アフリカは人口が今後も増加すると考えられており、高い経済成長が見込まれる地域です。

https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2022/b17b51af306ca379.html


アフリカ、波乱含みの4%成長 「債務返済の壁」に直面:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD123MD0S3A610C2000000/


ただ、住宅用の空調は世界全体の普及率が60%程度なのに対し、アフリカは3%前後とかなり低い数字です。

ここにアフリカの成長市場は大きく、ラストフロンティアとよばれる所以です。

ダイキンはこれまで開発途上国に積極的に進出しており、アフリカでも独自に市場開拓を進めていました。

特に「エアコンのサブスク」はダイキンの成長。大きく後押しするのではないかと言われています。

それに加えて今回アフリカでの製造拠点を増やすということは本格的にダイキンはアフリカに進出していこうとしているのだと思います。

世界の空気をダイキンの空調期が豊かにしてくれるかもしれませんね。

ダイキンについては以下の記事で書いていますので読んでいただけると嬉しいです。



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