ケロッグ ~シリアル食品の世界トップブランド~
概略
ケロッグは1906年に創業されたアメリカのミシガン州に本社を置くシリアル食品や菓子などを製造する食品メーカーです。
コーンフレークや穀類加工食品製造業においてトップクラスの規模を誇ります。
現在は21か国以上で製造を行い、約180か国で販売を行うグローバル企業です。
創業地であり現在も本社を置くミシガン州のバトルクリークはケロッグの寄付金で設立されたケロッグ・コミュニティ・カレッジなどがあり、ケロッグ城下町として知られています。また、「シリアル・シティ」とも言われているようです。
ビジネスモデル
ケロッグのビジネスモデルは主にシリアルとスナックフードの製造・販売に焦点を当てています。
ケロッグと言えばシリアルと簡単に想像ができるように世界でもシリアルが有名でマーケットシェアは約30%と1位を誇っています。
また、シリアル以外にも実はクッキーなどのお菓子や冷凍食品まで製造しています。更にはプリングルスも現在はケロッグが商標権を持っています。
実は現在ではシリアルよりもスナック菓子の方が売上が大きいのです。
このように多くの商品ブランドを持ち、世界中で製品を販売することによって多くの国で市場シェアを獲得しています。
また、ケロッグは長い歴史を持つブランドであり、ブランドの認知度も世界中で非常に高いです。
そのため、消費者の信頼も獲得しており安定した収益を上げることができるのです。
各種指標
ここからはケロッグの売上高、営業利益、営業利益率を見ていきたいと思います。
まず売上高は成長率は高くないですが徐々に上がっており、安定成長と言えると思います。
食品業界はすでに成熟しているので大幅な成長はないですが逆に大幅な減少もないでしょう。
営業利益率も10%前後で推移しているのが読み取れ、この数字は食品業界の中では非常に高いといえます。
競争力がある商品を販売している証拠なので、さすがブランド価値が高く100年以上続く企業と言えますね。
今後の展望とまとめ
以上のようにケロッグは世界で多くの製品を販売しており、そのブランド力を生かした戦略を展開することで安定した利益を上げる企業だと考えられます。
また、コロナ禍以降、家庭におけるシリアルの需要が大きく伸長しています。健康に対する意識も世界的に高まっており、糖質オフタイプや甘さ控えめの商品、オートミールなどの需要は今後も高まっていくことが予想されます。
子供向けの甘いシリアルはもちろん、グラノーラなどの大人向けの商品の需要も堅調であり、この需要を獲得できればさらにケロッグは安定した収益をあげることができるでしょう。
ただ、ケロッグの独壇場ではなく、競合他社も同様にこの需要を取り込むべく工夫を凝らしています。シリアル市場が激戦区となるのは間違いありませんが、圧倒的な知名度を誇るケロッグが優位にあると個人的には考えています。
朝食にシリアルを食べるという習慣を作ったといわれるケロッグ。
今後も様々なジャンルのシリアルを製造販売することで世界の食を支えてくれるでしょう。
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