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燃えるドレスを紡いで

先日、現在日本人で唯一パリでオートクチュールコレクションを発表することができるデザイナー,中里唯馬さんを題材にしたドキュメンタリー映画『燃えるドレスを紡いで』を観ました。


石油産業に次ぐ、世界第2位の汚染産業であるアパレル産業を生業とする中里氏が自身の仕事と向き合う上で大量廃棄の現場を見ておきたいということで、世界中から夥しい量の行き場を失った服が集まってくるケニアを訪れ、その現実を実際に見て、そこで実際に購入した大きなビニールにキツキツに包装された服のブロックからそれらの素材を再利用してオートクチュールコレクションを作り上げるまでを追ったドキュメンタリー作品となっています。

驕ることも飾ることもせず、等身大でアパレル産業の闇に目を向け、そしてオートクチュールを通じて未来のサステナブルな服作りの在り方をファッション界に提起する。
世界中のファッションデザイナーの多くが中里さんのような考えを持った世の中になれば、どれだけこの世界は素晴らしいでしょうか。


今までもそうしてきたつもりですが、これからはより一層自然素材100%の服を選び、その一着を長い間大切に切るようなファッションの楽しみ方をしていきたいです。

化学繊維はただでさえ生分解しにくい上に、安い服ほど色んな素材が混ざっていてリサイクルすることがほぼ不可能なものが大半です。

この映画を観ない方でも、良かったらぜひ服を買う時には表示ラベルを確認して服を選ぶようにしてみてください。

アパレル業界の環境問題対策として、自分たち消費者ができる一番のことは、生分解性の低い洋服を買わないということです。

ファッション映画というより、環境問題にフォーカスした社会派ドキュメンタリーでした。
ぜひ多くの方に観ていただきたい作品です。

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