マンションのベランダに小鳥がたまに来るのだ。 スズメだったり白黒の名前の分からない鳥だったり。 なんだか愛おしくて、本当はダメなのかもしれないけれどもリンゴを置いてみた。 来てついばんでくれるだろうか。 カラスがきたらすぐ撤去しなきゃ。 カチャカチャとベランダの手摺と足がぶつかる様な音。来たかな? そーっと覗いてみる。 そこにはリンゴをついばむかわいい… ん…?でかいな…ヒヨドリ… 来た小鳥を追い払い、ワシワシとリンゴを食べ、ベランダを糞だらけにして去っていった。 現
とっとと仕事を終わらせて帰りたい。もう私と部長しか残っていない。そんな日の長話。 もうさ、楽しいと感じる事なんか無いんだよね、とポツポツと吐露し始めた部長。え?まだ40代前半でもう?なにをおっしゃるやら。 何か食べて美味しいとは感じる。だけど楽しいとは感じないと云う。自分の感覚よりも、あゝこれは親に食べさせてあげたい、とは感じるらしい。 自分に関心が無くなり、家でNetflixを見ている時が1番リラックスしているとも。 若い時ガチャガチャに飲み散らかしていた人がこうも
サクッと男に捨てられてから2ヶ月程が経過した今日この頃。仕事の忙しさもあって思い出す事も減った。 だが何だろう。フラッシュバックのように日々の隙間に入ってくる。 しんどいのだ。 これは固執なのか、恨みなのか、憎しみなのか。 正体を知りたい。 この歳になると、気合いだけでは生きていけない。日々色々に自分の状態に気をつけてあげないとすぐにバランスを崩して体調不良まっしぐらである。 いつかスカッと忘れて晴々する日が来るといい。 もしかしたら認知症が先に来ちゃうかもだけど。 いい
知人が亡くなった。 私よりも一回り下の若い人だ。 ガッツリのお友達では無いが、何度か一緒にスポーツをしたり、少しお酒の席に同席した程度で連絡先は知らない。人懐こい笑顔と優しい感じのコだった。本当に悲しくて寂しい。 この気持ちをうまく言い表せない。 と同時に死に対する恐怖感。 そこそこの歳になってくると皆賢人の様に悟りを開いた死生観を喋る。 でも私は、死にたく無い。這いつくばっても生きていたい。 死ぬのも怖い。 だからせめてもの足掻きだけれど、酒乱の友達2人にお願いしてお
手酷く捨てられたからなのか。はたまた更年期だからなのか。性欲の減退に気付きました。 古いセフレがおりまして。細々と続いており、数年に一度会う程度。いつもフラットな対応でたいへん優しい人です。 ゆっくりゆっくり時間をかけて優しく体を撫でたり舐めたり。気持ち良さに寝てしまいそうになりますが寝ても良いんだよと言ってくれます。 傷ついた私を優しさでコーティングしてくれてありがとう。 穏やかな気持ちになりました。 がしかし、濡れないんです。困りました。 なんというか、興奮しないん
お尻が痛いのです。 温めなくてはいけません。 お風呂に、そしてサウナに入りたい。だけどお出かけがめんどくさい50代。 田舎のばあちゃんの一軒家、中途半端な古民家ですが敷地内にサウナ位は建てられる余裕があります。 だかしかし。 とんでもない山ん中です。 人もあまりおらず、たまにウォーキングデッドばりのジサマを見るくらい。集落にコンビニ、商店無し。汲み取り便所。 さあどうしよう… 憧れの田舎ライフなんてよく聞くけど、この歳になると不便すぎて…病院も無いし。 でも好き勝手に
皆さん好きなカップ麺は何でしょう。 私はカップヌードルシリーズやどん兵衛をよく選びます。好みが色々分かれるところです。 私どん兵衛の揚げ、捨てちゃうんです。 ああああ、怒らないでください。 コレ言うと大概色々言われるのです。 あの揚げ、好きじゃ無いんです。 でも、本当は捨てたく無いんです。開発者に失礼だとは思ってるんです。だから本当はわたしのお揚げを誰かにパスしたい。 逆に、焼きそば弁当のスープは欲しい。あのスープを最近飲まない若い人が多い。 コンビニのお箸付けますか?みた
18年来の友人Rは一回り下の男子。 身長180センチ越え、永井豪先生が描くデビルマンに似たイケメン。しかし私はちっとも男として萌えない。引く手数多ですぐ女も寄ってくる。 お互い知らない事も無いぐらい仲良しだが絶対にやりたく無い。人の好みはほんとうに様々です。 私には変な性癖というか嗜好がある。 トリュフに性的に興奮してしまう。 しかしどれでもいい訳では無い。最近よくトリュフ味のチップスやおかきなどあるがアレではダメで、イタリアのトリュフ入りサラミに限って興奮してしまうのだ。
勤務時間が終わり、帰ろうとして職場の電気を消して回っていたら声も立てずさめざめと泣きながら鳴らない携帯を見つめている女がいた。 もう、連絡してくるなって。 と呟いてひたすら涙を流すのを見て胸が苦しくなった。同じタイプの女であるからだろう。喚く訳でも騒ぐ訳でも荒れる訳でもなく、ただじっと耐えているのだ。なんと痛々しい。 2年ぶりに彼から連絡が来る。 元気? 返事を返せばまた便所女の日々は始まる。 沢山の聞きたい事をグッと耐えてこの爛れた関係を続けていく。昨年1度会いに行き、
ポテトチップス海苔攻めののりしお味。最高に美味しいです。皆さんは何攻めが好きですか? 私を便所女に仕上げた彼は男性自身のスクショを送りつけるのが好きであり、LINEの写真は彼の男根攻めになってしまった。 正直、困ります。 親戚のおばちゃんが言っていた事を思い出す。 歳を取ると付き合う男のレベルがドンドン下がっていくから気をつけるんだよ、っつってね。 そんな事は無いと思うんだけど、あまり良い事が無いとついふとよぎってしまう。 自分がゲスいのか。はたまた相手か。 連絡はよこ
彼から既読無視を喰らって一年半後。 元気?と。 何事もなかった様に。 そこからまたゆるゆると始まってしまう。卑猥なやり取りと、気まぐれな頻度の連絡。 同時期あたりに、アレルギー反応が酷く眼科に行くとアレルギーはいいとしてー、緑内障だよ。と言われる。あゝ更年期… じわじわとポンコツになっていく様よ。 緑内障は遺伝による所が大きい。母も祖母も思い返せば緑内障… 私、緑内障なの。と言ってみたが彼はそんな事より下ネタである。 私なんかにゃ関心が無いのだ。 ふぅ、と一息吐いてから
お尻が痛い。 長いこと時々切れるのを繰り返すと同じ場所が切れる様になり、裂肛になる。 普段は痛みも無いのだが、おトイレで難航すると切れ、出血する。 じわじわと長患いしている。 以下、下ネタになります為苦手な方はご遠慮下さい。 彼から連絡が途絶えた時、少しホッとしたのはお尻の事。 彼はいわゆる両穴イケる人で、私はといえば未体験。お尻もしてみようと言われて嫌悪感は無かったけれど痛いのだけが気がかりでグズグズしていた。 物は言いようだが、初めてなら俺だけのモノだねと言われちょっ
今頃は乗る予定だった飛行機も飛んだ事だろう。 成田経由だったから東京まで行って1人ぶらぶらしてもよかったけれど、今東京に友人もおらずダークサイドに落ちたダースベイダーだから旅行する気分でも無し。飛行機に乗るのはやめにした。 初めて彼に会った日に 不安?身分証明書見せようか?と言われた。 金銭の要求をされてるわけでも無し、なんだか変なの、と思いそこまでしなくても大丈夫ですよ…と、お断りした。 オンラインゲームでの名称で呼ばせてもらっていたけれどその後何回か名前を聞いてみたが
初めての日をよく覚えている。 暖かい土地の独特の空気感。空の青さ。風。 空港まで迎えに来てくれた彼を初めて見た時、緊張が増してしまった。とても好きな顔立ち。 しまった、これはどハマりしてしまう。 会う前のやり取りから好きだったが故に、はまり込んでしまうのが怖くてどうか見た目が好みではありませんようにと思っていたのだけれど。 饐えた臭いのビジネスホテルに昼過ぎに着き、夕方食事でも行こうかと話す。 時間が少しあるからどうしようか。 少し大きくなっている彼自身を見て、おずお
明後日、本当は飛行機に乗っているはずだった。 1週間前に彼から唐突に もう、会うの辞める。と。 そしてブロックされる。プチパニック。 理由も分からず。返ってこない飛行機代。LCCだしね… 12個下の友人Rは、そんなのあるあるじゃん?と笑った。飛行機とホテルとらせといてそこまでしないけどね。とも。 彼の生活圏は遠かった。私は北国、彼は暖かい地域。お互い家庭持ち。 連絡先を知ってから、彼は毎朝おはよう、とLINEをくれる。ソワソワしながら過ごす朝の時間。二言三言の日常会話。
8年前に始まり先日終わったしょっぱい不倫 よくある話ではあります。 どこかに吐露したくなり、noteへ。 このしょうもなくもダサい不倫を成仏させなければ。 始まりはオンラインゲーム。 初老にもかかわらず少しハマり始めたオンラインゲームの中に彼はいた。 当然の事ながらオンライン上である為言葉遣いや挨拶等大事である。 同じゲームをしている職場のAは女の子だと優しくしてくれるのさ、だから僕はネカマなの。と、ニヤリとした。ふうん、と言ってはみたものの初心者にはピンと来ず、とり