東の空の月
今、ふと窓の外を見たら月が見えた。
少しオレンジがかった色の月。
こんな時間に東の空から昇ってくるんだ…
天体には詳しくない。
だから月の動きもよく知らない。
でもなんか、そろそろ寝ようかって時に、ひっそり昇ってくる月って魅力的。
今見たら雲に隠れてる。
私が寝たあとに、空高く昇って煌々と夜空を照らすのだろう。あるいは雲に隠されるか。
下半分がまあるく見える半月みたいだ。下弦の月?
子供の時、夜眠れなくて夜空を眺める時があった。田舎だったから、ここよりも月や星がよく見えた。とくに冬。空気が痛いほど冷たくて澄んだ冬の夜の満月。自分が宇宙にいるかのように輝く星。青白いのや赤いのや、寒さも忘れて魅入っていた。
今私はたくさんのコレクションを手放している。
物がなくなってきて、これからどんな気持ちになるのだろうと思っていた。
正直不安もあった、手放したことを後悔しないかとか。
でも窓の外には怪しく光る月や、目を凝らせばだんだん見える数が増えてくる星がある。
所有する物が少なくなっても、私には見て感動できるものがあった。しかもタダで笑。
なんでこんなにも物を手放したいのかよくわかんないけど、たぶん大丈夫。まだ生きてる。