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バラード第一番
私はショパンが好きだ。
ショパンが好きな人、ピアノを弾くのが大好きな人なら、一度は憧れる曲、バラード第一番。
私にとっては、逆立しても弾けなさそうな難曲である。でも本当にドラマチックで、素敵な曲で、私は死ぬまでにはこの曲が弾けるようになりたいと思ってる。
YouTubeを見ていると様々なピアニストの方が演奏されていて、それぞれの個性によってこんなにも違う曲になるのかと、聴き比べるだけでも面白い。
この曲の難しい部分や難易度を解説している動画があったり、ただただ練習風景を撮影している動画があったり、いかにピアノを弾く人たちがこの曲が大好きで、そして苦戦しているかがよくわかる。
そんな中でも、最近、普通のサラリーマンの方が2年間練習されて、バラード第一番を弾きあげたという動画を拝見した。うわぁ、すごいなぁと思う一方、私も頑張ったら弾けるようになるかな?と勇気をもらえる動画で、素晴らしい現実化を見せてもらったなぁと思っている。
私が初めてこの曲を知ったのは、戦場のピアニストという映画を見た時であった。物語の中で、主人公のピアニストがナチスの将校の前で弾くのである。
ハラハラするような場面だが、この曲のあまりのかっこよさが衝撃的であった。
調べてみるとショパンのバラード第一番だった。
そこからは夢中になって、何度も何度も聴いている。
約10分間もの長い曲だ。冒頭、物語が今から始まりますよーってな感じで始まる。それから物悲しい印象的なフレーズが様々に展開しつつも繰り返される。徐々に曲は盛り上がって1回目の嵐が始まる。嵐が去ると、ショパンらしい甘美なメロディにうっとりする。私はここの左手の伴奏がすごく好きだ。美しいメロディと最初の物悲しいフレーズが入り混じりながら、急に短いコロコロしたワルツが始まるのである。この展開も大好きだ。ここから曲はいよいよクライマックスに入っていく。甘美なメロディはよりドラマチックに激しくなっていく。それが終わるとまた最初のフレーズが合図となって、最後怒涛の嵐が巻き起こる。ここのコーダが死ぬ程かっこいい。戦場のピアニストでもこの場面が流れていて、どこか民族的な曲調になっている。そして、曲は嵐のまま幕を閉じるのである。