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春と修羅

宮沢賢治の詩って難しい。
あの分厚い春と修羅の詩集。正直意味がわからないところも多くて、全部は読めない。

けど、大好きな詩も何編かあって、
そのうちひとつが、春と修羅mental sketch modified。

メンタルスケッチ?モディファイド?
ん?修正を加えた私の心のスケッチってことかな。

そこからして本当によくわからないけど、
ひとつひとつの言葉が沁み入るのだ。

この詩を読んだ時の私の心。
荒れ狂って、ざわざわする。
賢治の心のように。

そう。多分この詩を書いた時の彼の心はびゅんびゅん荒れ狂っていて、胸の中ですさまじい嵐が巻き起こっているのだ。
それが修羅の俺。
そして修羅の俺から見た荒れ狂う自然は、やはり限りなく美しい。
その賢治の痛々しいまでの尖った心と、紡ぎ出されるひとつひとつの言葉からイメージされる、まさに春の嵐のような風景が、私の心に重なり合い、吹き荒び、私はこの詩の虜になる。
何度も何度も読みたくなる。

彼の苦しみ悲しみ怒り寂しさ、色々混ざったものが、いつまでも腹の底でじくじくしながら

ZYPRESSENが心の中で揺れている。

こんなにも心を揺さぶる詩は、やはり賢治にしか書けない。

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