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読書会(3)「百年の孤独」ガルシア・マルケス著

ノーベル文学賞受賞の理由としては、「現実的なものと幻想的なものを結び合わせて、一つの大陸の生と葛藤の実相を反映する、豊かな想像の世界」を創り出したことにあった。

南米大陸の殺戮、殺伐、混沌とした状況、誰も信じられない、動物的、エゴイズム、人間の孤独という不幸を描きたかったのではないか。

「百年の孤独」というタイトルに結論がある。

孤独とは真逆が人間の幸福。

釈尊の弟子との対話。弟子が、釈尊にたずねる。
「成仏のために、厳しい仏道修行をやり遂げるには、励まし合う同志が必要なのではないか」
釈尊が答える。
「違う、そういう同志をもてたことこそが、成仏なのだ」

ハーバード大学が、人間の幸福とは何か、60年、調査、研究した。
その結果は「良い人間関係」だった。

現代は、家族、地域社会、職場などの人間関係が希薄化している。
孤独は、人間の精神を破壊する。
犯罪者の多くが、孤独な人間である。

余談。
1965年のある日、アカプルコ行きの車の中で17歳の頃から温めていた構想が一気にまとまったという。18ヶ月間タイプライターを叩きつづけて『百年の孤独』は完成した。38年かかって、形になった。

それまで貧しかったが、急に豊かになった

ベートーヴェンも、22歳のとき、シラーの「歓喜に寄す」を読み、感動し、作品にしたいと考えた。それから23年、第九は完成した。
大作の構想にかかる年月を感じる。

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