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中高生、その保護者の方々へ           新学年、新学期に入る前に是非読んでほしい!     成績をアップさせる勝負のタイミングというものが存在することを!                 元SAPIX講師/室長が熱く語る第7弾!          

中高生の成績アップはスタートダッシュでほぼ決まる話。
つまり、○○(〇〇〇)に入る言葉は、二期制なら「前期」、三期制なら(1学期)が答。
単純な話、第一印象と同じ。第一印象がとても大事だということ。学校の場合、対象は当然、教科担当の先生全員。もし第一印象が好印象であれば、後期、多少成績が崩れても先生からのフォローが期待できるけど、第一印象が悪いと、後期、倍頑張らないと印象は変わらない。
1年間を通して成績が上がるチャンスはそうない。なぜなら、学校の成績は相対評価だから、例えば定期テストで良い点を取ってもまわりがそれ以上に良ければ成績は上がらない。言ってみれば、学校の成績というものは自分との闘いというよりまわりとの闘いと言っていい。
 
じゃあ、まわりが頑張らない、頑張れない時期のテストがあれば成績アップの大チャンスだ!大事な定期テストなのにそんなことって???
 
あるんです!!
 
年間を通して行われる定期テストは2回~4回。これ、すべて同じではない。何が?成績アップのチャンスが。もちろんテストの回数だけチャンスはあるのだが、成績アップのチャンスは等しくはないということだ。有利不利が存在する。それが何なのかを今回は話していこうと思う。
 
まず、定期テストに関係なく1年間ずっとのんびりしてる生徒は除くとして、誰もがどこかのタイミングでスパートをかけるものだ。そのスパートの大半が後半に偏る傾向がある。いろんな要因はあるが、人間の本能、いや特に日本人はスロースターターで前半から飛ばす国民性ではない。後半に挽回、巻き返し、これが日本人の習性だし、逆転が好きだ。でもこの後半勝負を実行すれば当然まわりも追い越し派が多いわけだから競争が激化する。
 
習性の話は僕の持論だけど、でもまあ生徒たちの一年間の行動を見てると毎年そう思う。いくら後半の逆転が好きでも、そういうタイプの人間だとしても、スパートするタイミングが悪い。後半自分がどんなに頑張ろうとも、まわりも頑張れば目立たない。大勢の中に埋もれてしまうだけ。くたびれもうけだ。こうなっては成績アップどころではない。相対評価で良い成績を取るには目立たってなんぼだ。
 

勝負のタイミング


成績アップには勝負のタイミングというものがある。何度も言うが、後期勝負は倍の努力がいる。コスパが悪すぎる。おススメはしない。
 
まだ学校も始まっていない、授業も当然ストップしてる、この4月から高校生になるという人なんて高校の教科書すらまだ手にしていないかもしれない。そういう状態で何ができるの?って感じだろうから少し話しておこう。
 
まずは前学年の総復習、特に苦手な単元をやってほしい。
それで大丈夫?
大丈夫!
だって前期(1学期)のテストは半分が前学年の範囲だし、4月、5月は行事やGWで授業が進まない。かと言って範囲が狭くなるというわけではない。そのせいでレベルが薄くなるというか、基本問題が出題のほとんどだということ。数学なんて計算問題が半分を占めるだろう。ケアレスミスさえなければ50点分は確保できる。まさにサービステスト。「前学年の単元とか基本問題なら余裕!」という人、要注意!春休みからテストまでの間、遊びほうけていると、遊び疲れと学校行事疲れでケアレスミスを連発するから要注意。第6弾でケアレスミスの座談会を記事にしたが、あの記事の中でケアレスミスの原因として余裕がないがあったと思うが、まさにそれ。4月、5月は自分のペースで勉強できない。ペースを乱される。何に?学校行事と世間のフワフワ感と暑さにだ。これがほかのテストの時期と大きく異なる点だ。肝に銘じて過ごしてほしい。
 
では、月別に詳しく書いていこう。
 
3月
3月下旬から春休み期間まで
 
今年はコロナも落ち着き、この時期日本列島は第一次民族の大移動だ。中高生も同じ。TDRやUSJなど旅行や外出が増える。新しい生活が始まる前にひと遊びするのが春休み。受験も終わり、学年末も終わり、次のテストまで2ヶ月ちょいもある。だから大いに遊べ!と言いたいのは山々だが、今年は成績を上げたいと思ってる人は我慢してこの記事を参考に励んでほしい。1年間ずっと張り詰めたまま頑張れ!とは言わない。定期テストというのは、相対評価なのでまわりがのんびりしている前期(1学期)がチャンスなのだ。
そんなことを言うと、「GW明けからでも間に合うよ!」と言う人もいるだろう。確かに間に合う人はいる。テスト1週間前でも余裕の人もいれば1日前でも余裕な人はいる。そんな例外を自分に当てはめてはダメだ。自分はどうだ?ということ。自分のこれまでの結果を振り返って考えてみるといい。ちゃんと準備して余裕を持って本番に臨んでいるだろうか?そして結果が伴っているだろうか?
 
春休みなんてボーっとしてたらあっという間に過ぎる。
受験学年の中3だろうが、高3だろうが、この時期、気が緩む子はたくさんいる。集中力を欠くし持続できない子が大半だ。強敵ではない(後半は強敵だらけになる)。みんなボーっとしてまだまだ変な余裕を持っている。
 
春休みに前期(1学期)のテスト勉強をする奴なんて天然記念物と揶揄されるだろう。でもこれは大チャンスなのだ。塾や予備校の春期講習を利用するのもいい手だ。春期講習は前学年の復習と新学年の予習を兼ねるところがほとんどだろうからテスト対策に好都合だ。春休み中に貯金をするつもりで頑張ってみるといい。
何もしないと春休みはすぐ終わる。
 
 
4月
入学式など行事多数。年間を通して最も行事が多いのがこの4月だ。
学校全体が新入生中心となり、例年授業が進まない。すると授業が進まないからと油断する生徒がたくさんいる。習ってないからまだいいとか授業が進まないからテスト範囲も狭いだろうとか…甘い。極端なことを言えばたとえ授業がなくても、先生が教えてなくても、テスト範囲はあまり変わらない。テスト1週間前に超高速授業で乗り切る先生もいれば、テストに間に合わないから宿題で帳尻を合わせる先生もいる。つまり定期テストに言い訳は通用しないのだ。習ってなくても、授業が進まなくても個人個人で準備しておかなければならない。学校のペースに合わせていたらとんでもないことになる。あ、それと授業が進まないから宿題が増えることも覚悟しておく必要がある。増えると言えば小テストも増える。宿題と小テストで4月が終わることは珍しいことではない。ということでボーっとしてると4月は3月以上にあっという間に過ぎる。
 
5月
GW
民族大移動パート2だ。
この1週間の休みをどう過ごすかで前期(1学期)のテストがほぼ決まると言ってもいい。ここで遊び惚けると春休みから頑張ったことが半分パーになる。宿題もあるだろが、この1週間で前期中間テストの5教科(英数国理社)に手を付けてほしい。なぜ5月の前半を急ぐかというと、その後の5月は運動会の準備と本番、中3や高2は修学旅行の準備(グループ共同作業)と旅行、帰ってきてから旅行後記などでとにかく時間を取られ暑さも加わり疲労度がMAXになる。ということでボーっとしてなくても5月は3月、4月よりもっとあっという間に過ぎる。そして中3や高2は修学旅行(9~10月にある学校もあるが)から帰ってきてわずか2週間程度でテストを迎えることになる。
本番まで残り1か月。しかしテスト対策の時間の確保は超厳しい。
GWで5教科のインプットを7~8割終わらせることが出来たら本番が楽になる。これで春休みと合わせてだいぶ貯金ができる計算だ。春休みとGWを遊び惚け、4月、5月を「疲れた!」「授業が進まない!」とぼやくばかりで時が過ぎていくまわりとの差は歴然だ。
 
6月
本番2週間前。数々の行事も終わりようやくテスト対策に集中できる。が、2週間でどれくらいできる?テストが近づくと同時に宿題も小テストも山のように出されるよ。まわりもやり始めるよ。それで差をつけられる?何度も言うけど、内申も相対評価。自分が頑張ってもまわりがもっと頑張れば評価は上がらない。点数も内申アップもまわりが油断しているタイミングで頑張って結果を出さないとダメ。まわりが油断するのは春休みと4月とGWと5月だよ。6月に入ればみんな頑張るよ。
 
 
以上、これが現実です。6、7月なんて遠い遠い。まだまだ先のこと。だってまだ3月だよw。毎年みんな同じこと言ってます。1年のうちで一番準備不足に陥るテストがこの前期(1学期)のテストです。油断しまくりの3~5月。でも今からしっかり準備すれば無敵です。後期に逆転するには相当な力を要します。学力、自力が必要です。なぜなら後半になればなるほど、定期テストとはいえ、テストの内容も広くなり、難易度も高くなるからです。まわりから何で3月から??の疑問の嵐でしょうが気にせず前期のテストに備えましょう。きっと例年にない、いいスタートが切れますよ。そして1年間を先行逃げ切りで駆け抜けることができたら、その先の受験にいい弾みに必ずなりますよ。

何事も先んずれば人を制す!です。
 
 
◎新学年最初の定期テスト(前期/1学期)が勝負!
◎内申も前期/1学期が勝負!
◎前期中間テスト対策期間は、春休み~GWまでが勝負!
 
 
 
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。お疲れ様でした。
 
 
ということで、次回「正直アオイ塾(アオイnote)vol.8は、『定期テストで差をつけ易いテストは何月のテスト?』」です。
 
 
では、次回も「正直アオイ塾(アオイnote)」をよろしくお願いします。
 
 
 
                                      アオイナオ
 
 
 
 
 
 
 

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