落ちない受験と言えば推薦。でも落ちない推薦(受験生のほぼ100％が受かる)もあれば、落ちる推薦(受験生の８0％が落ちる)もあるよ。推薦によってすごく幅があるんだ。そこの区別がわかってないと。推薦も年々変わってきてるからアップデートしていかないとね。今回は落ちない受験のトリセツ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　元SAPIX講師/室長がズバリ解説する！受験のトリセツ 第18弾！

落ちない受験(推薦)は以下の２つだけ。
 

◎高校受験の単願推薦(公立との併願推薦も含む)
◎大学受験の学校推薦型選抜の指定校制

㊟高大連携、高大接続はデータ不足のため今回は除く。

これ以外の推薦は落ちることあるよ。高校受験の私立間の併願推薦も落ちるし、公立の推薦も落ちる。エントリーできるだけラッキーと言われる推薦だね。大学受験の学校推薦型選抜(学校推薦入試)の公募制の方は落ちるし、総合型選抜(旧AO入試/自己推薦)は当然のように落ちる。倍率も高い。合格率も低い。

だから推薦と言っても安全な推薦もあれば危険な推薦もあるということ。

ただ、上に挙げた２つの受験(推薦)はほぼ100％落ちない。データ上でも僕の経験上でもね。
100％？
ほぼね。
受験に100％はないよ。だって受験だからね。何が起きるかわからない。裏口でも100％はないでしょ（笑）。ただ、未受験や面接時に自ら落ちる行為をしたら落ちるよ。それと書類に不備がなければね。あ受験当日の遅刻、欠席。たいていは理由届を出せば受理させるんだけど、理由を問わず無効になる学校もあるんで、そこだけ注意！とにかくアクシデントがなければ必ず受かるよ。

どうしても合格したい、とにかく落ちたくない。本番に弱い。筆記試験に自信がない。
中学受験で落ちたトラウマがある。いろいろチャレンジしたくない。意中の学校が１つある。こんな人って結構いると思う。そんな受験生が目指すにはいい受験システムだから大いに利用するといいね。

じゃあ、なぜこの２つの受験(推薦)は落ちないのか？

それは、上の２つの受験(推薦)だけは、学校と学校の間での受験(推薦)だからだよ。
言わば、事前相談のようなもの、願書を出せば受かるみたいなね。約束事というか、もう契約だね。受けなかったり、何の落ち度もないのに、落ちたり、落としたりしたら契約違反でしょ。学校間の関係が悪くなる。この２つの受験(推薦)だけは学校間の信頼関係の上に成り立っている。だから落ちない。
でも、他の推薦はそうではない。個人と学校での受験(推薦)だからね。そこは一般受験とそう変わらない。１つの学校に絞った受験じゃない分、リスクはある。推薦とは言え、個人がエントリーするから受験本番での優劣をつけられる。そりゃ一般受験に比べれば基準がゆるいけど、でもやっぱり落ちることも考えておかないといけない。同じ書類を提出して、同じ面接を受けても、受かる子がいれば落ちる子もいる。受験生全員が受かる上２つの受験(推薦)とは根本的に違うんだ。
だから、上の２つの受験(推薦)以外の受験(推薦)を受ける人は落ちた時のことを想定して、一般受験との併願や他の推薦との併願も準備しておく必要があるんだ。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。お疲れ様でした。

ということで、次回「半分アオイvol.19は『子どもから一目置かれる受験知識のトリセツ』」です。
 

では、次回も「半分アオイ」をよろしくお願いします。
 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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