見出し画像

老人ホームで働く介護士、全員に好かれようとしていませんか?

介護士としてふと考えたことがあります。私たち介護士は、常に全員に好かれようとしているのではないか、ということです。

老人ホームでの介護の仕事は、多くの場合、愛情と思いやりが必要です。私たちは入居者の方々に快適で幸せな生活を提供しようと努力しています。その一環として、私たちは彼らとの良好な関係を築くことも大切にしています。しかし、時に私たちは自分自身が全員に好かれようとしているのではないかと問いかける必要があります。

なぜなら、全員に好かれようとすることは、時に自己犠牲や無理を強いることにつながるからです。例えば、ある入居者が私のことを気に入っていて、いつも私に付きまとうようになったとしましょう。私がその入居者のために何でもしてあげることで、他の入居者や自分自身のケアを疎かにしてしまうかもしれません。

また、全員に好かれようとすることは、時に自分の意見や境界を曖昧にしてしまうことにもつながります。例えば、入居者の中には時に扱いづらい方もいらっしゃいます。彼らが私の提供するケアやルールに従わない場合、私たちはその行動を受け入れてしまうことがあります。それは、彼らに不快な思いをさせたくないという一心からかもしれません。しかし、時には厳しさや明確なルールも必要です。それが彼らの安全や福祉のためになることもあるのです。

そう考えると、全員に好かれようとすることは、時に私たち自身や他の入居者の利益に反することもあるかもしれません。では、私たち介護士はどのような姿勢で接すれば良いのでしょうか?

私は、全員に好かれようとするのではなく、全員に尊重されることが大切だと考えています。尊重とは、お互いの意見や境界を尊重し合うことです。入居者の方々には、私たちが彼らの生活をサポートするためにいつも努力していることを理解していただきたいです。しかし、同時に私たちの仕事にはルールやガイドラインがあり、それを守ることも重要です。私たちは入居者の方々との良好な関係を築く一方で、自己保護や公平なケアも大切にしなければなりません。

全員に好かれようとすることは、良い意図から生まれるかもしれませんが、時には誤解や問題を引き起こすこともあります。私たちは尊重と公平さを大切にし、入居者の方々との信頼関係を築くことが重要です。そうすることで、より良いケアと支援を提供することができるでしょう。

最後に、私たち介護士が大切にすべきことは、入居者の方々の幸福と安全です。全員に好かれようとすることよりも、彼らのニーズや権利を尊重し、適切なケアを提供することが私たちの使命です。そのために、時には厳しさも必要ですが、それは彼らのためになることを忘れないでください。

皆さんも、介護の仕事をする際には、自己犠牲や無理をせず、入居者の方々との関係を大切にしながら、彼らの幸福と安全を第一に考えてください。それが真の介護の意味だと私は信じています。

介護士の皆さん、あなた方の頑張りに感謝します。一緒に、入居者の方々にとって快適で幸せな生活を提供しましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?