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恥をかいてでもズカズカ前に進みたい

介護という仕事は、人の人生の最後の瞬間に寄り添い、支えるとても尊い仕事です。

でも、正直なところ、最初は自分に務まるのかと不安ばかりでした。それどころか、何度も恥をかきながら今の自分があるのです。

今日は、そんな私が「恥をかいてでもズカズカ前に進む」覚悟で得た気づきや経験についてお話したいと思います。
 

最初は不安と失敗の連続だった日々

介護の仕事を始めた頃、私は経験も知識もほとんどありませんでした。教科書で学んだ知識はあっても、それを実際の現場で生かすのは全く別の話。

入居者様のちょっとした表情の変化に気づくことができなかったり、声掛けが上手くいかずに誤解を生んでしまったり…。毎日が「失敗」の連続でした。

ある日、入浴介助の際に、ベテランの同僚から「タオルの使い方が下手だね」と指摘されました。

恥ずかしさで顔が赤くなりましたが、その場で「どうすればもっと上手くできるのか」を質問しました。

同僚は丁寧に教えてくれましたが、その場で「分かったつもり」になっていただけで、次回また同じようなミスをしてしまいました。

そんな自分が情けなくて、仕事が終わるたびに泣きたくなる日もありました。

「私なんか、この仕事に向いていないのかもしれない」と思うこともありましたが、それでも辞めなかったのは、「役に立ちたい」という気持ちと、「誰かのために働く」という思いが、私の心の奥底にあったからです。
 

恥をかくことは、成長の第一歩

何度も失敗を繰り返す中で、私は少しずつ気づき始めました。それは、「恥をかくことは、成長の第一歩だ」ということです。

介護の仕事は、完璧を求める必要はない仕事だと学びました。もちろん、入居者様の安全や安心が第一ですが、どんなベテランの介護士も最初はみんな初心者だったはずです。

失敗を恐れて何も行動しないよりも、たとえ恥をかいても、自分から積極的に動き、学ぶことが大切だと思うようになりました。

ある入居者様との会話で、こんなことを言われたことがあります。「失敗するのは若い証拠だよ。恥ずかしいと思えるのも、素晴らしいことなんだよ」。その一言が、私の心を軽くしてくれました。

恥をかくことを恐れずに飛び込むことで、私は入居者様との信頼関係を築く力も少しずつ身につけました。「この人なら安心して任せられる」と思っていただける瞬間は、何ものにも代えがたい喜びです。
 

同僚や家族との支えが力に

介護の仕事は決して一人でできるものではありません。現場でのチームワークが何より重要です。

私も、失敗を重ねる中で、同僚や先輩にたくさん助けられました。ときには厳しい言葉を受けることもありましたが、その背後には「一緒に成長してほしい」という温かい気持ちがあることが分かるようになりました。

また、家族の支えも大きな力になりました。仕事の悩みを聞いてくれる家族や友人がいることで、孤独感が薄れ、また明日から頑張ろうと思えるようになりました。
 

「ズカズカ前に進む」と決めた私

介護の現場は、毎日が挑戦です。入居者様一人ひとりに合わせたケアが必要で、同じやり方が通用するわけではありません。だからこそ、私は「ズカズカ前に進む」ことを決めました。

恥をかくことは、私にとって「自分が変わるチャンス」だと思うようになりました。

どんなに小さな成功でも、それを自分の糧にしていけば、次のステップに進むことができます。そして、その積み重ねが、介護者としての成長に繋がるのです。
 

最後に、同じように悩む人へ

この記事を読んでくださった方の中には、きっと私と同じように、「失敗するのが怖い」「恥をかくのが恥ずかしい」と思っている方もいるかもしれません。

でも、どうか覚えておいてください。失敗は終わりではなく、学びの始まりです。そして、恥をかいた分だけ人は成長します。

もし、悩んだときには周りの人を頼ってみてください。同僚や友人、家族に話すことで心が軽くなることもあります。そして何より、自分を信じて前に進んでください。

私もまだまだ成長中の身です。一緒に「ズカズカ前に進む」覚悟で、日々の挑戦を楽しみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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