亡くなった母へ「産んでくれてありがとう」
母がこの世を去ってから、もう何年が過ぎただろうか。時間が経つにつれて、母との思い出が色あせることなく、むしろその存在がますます鮮明に心に浮かぶようになりました。今日は、そんな母へ感謝の気持ちを込めて…。
お母さんへ
お母さん、元気にしていますか?そちらの世界ではどんな風に過ごしていますか?こちらでは、毎日が忙しくて、時間があっという間に過ぎていきます。でも、どんなに忙しくても、お母さんのことを忘れることはありません。今日は、あらためて「産んでくれてありがとう」と伝えたいと思います。
子供の頃、私はお母さんの存在が当たり前だと思っていました。朝起きると、いつもお母さんが朝ごはんを用意してくれて、学校に行くときには「行ってらっしゃい」と送り出してくれました。
帰ってきたら「おかえり」と迎えてくれて、夜には温かい晩ごはんを一緒に食べました。その全てが、私にとっては日常であり、特別なことではありませんでした。
しかし、大人になってから、そしてお母さんがいなくなってから、その日常がどれほど貴重で、愛に満ちたものであったかを痛感しています。お母さんが私たち家族のためにどれだけの努力と愛情を注いでくれたか、今ならよくわかります。
介護士としての日々
私は今、老人ホームで介護士として働いています。ここでの仕事は決して楽なものではありませんが、お母さんが私に教えてくれた愛と忍耐をもって、一日一日を過ごしています。お年寄りたちと接する中で、私は彼らが持つそれぞれの人生の物語に触れ、学び、そして多くのことを感じています。
お母さん、あなたが私に教えてくれた「人を大切にする心」は、私の仕事の基盤となっています。お年寄りたちが安心して暮らせるように、彼らの話を聞き、笑顔で接し、一緒に過ごす時間を大切にしています。時には辛いこともありますが、お母さんが私に示してくれた愛を思い出すと、どんな困難も乗り越えられる気がします。
母から学んだこと
お母さんから学んだことは数え切れません。料理の仕方、掃除のコツ、家計のやりくり、そして何よりも「人を思いやる心」です。お母さんがいつも言っていた「人を幸せにすることが、自分の幸せにつながる」という言葉は、今でも私の心の中で生き続けています。
家族や友人、そして私が介護するお年寄りたちと接する中で、お母さんの言葉の意味を深く感じる瞬間があります。人とのつながりの中で、喜びや悲しみを共有し、支え合うことの大切さを実感します。お母さんが私に教えてくれたこの大切な教えは、私の人生の指針となっています。
感謝の気持ち
お母さん、産んでくれてありがとう。私を育ててくれて、たくさんの愛を注いでくれてありがとう。お母さんの存在が、私にとってどれほど大きなものであったか、今なら心から理解できます。お母さんが私に教えてくれたすべてのことが、今の私を支えています。
時には、お母さんに会いたくてたまらない気持ちになることがあります。でも、そんな時はお母さんの笑顔を思い出し、お母さんがいつも私のそばにいてくれると信じています。お母さんの愛が私の中で生き続けている限り、私はどんな困難も乗り越えられると信じています。
お母さん、本当にありがとう。あなたの子であることを誇りに思います。これからも、お母さんが私に教えてくれた愛と優しさを忘れずに、生きていきます。
おわりに
このブログを書きながら、お母さんとの思い出が次々と蘇ってきました。お母さんとの時間は本当に宝物です。これからも、その宝物を胸に、毎日を大切に過ごしていきます。お母さん、どうか見守っていてください。そして、いつかまた会える日を楽しみにしています。
読者の皆さんも、もし大切な人がいるなら、今のうちに感謝の気持ちを伝えてください。その思いが、きっと未来の自分を支える力になるはずです。
産んでくれてありがとう、お母さん。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。