自分の壁を越えてゆけ。
私は今仕事で一つのターニングポイントを迎えていると思う。
新卒で入社して14年。
ずっと同じ部署にいる。
新人の時から手掛けてきた仕事があって、その時々の上司の方針により、何度も方向転換を繰り返してきた。
それが今、また私の前に「大きな壁」として立ちはだかっている。
ちょこちょこと都合よくルールの改訂を繰り返してきたことで、返ってわかりにくものになっている。
この状況を打破することが、2023年度の私の大きなミッションになることは間違いない。
今の上司からは
「抜本的にルールを見直すタイミングなのでは?」
「一度固定概念を取っ払わないといけない」
とアドバイスをもらっている。
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とりあえず、現状の問題を整理しないと。
頭の中でぼんやり考えていることを、一度全部書き出してしまいたい。
手帳を開こうとした瞬間、Teamsの着信音がなった。
相手は海外赴任中の先輩だった。
私が入社した時に、OJTをしてくれた先輩。
業務のことだけでなく、社会の常識や、働くことの楽しさを教えてくれた人。
今は本社ではなく、海外統括の立場でマネージャーをしている。
ちょうど私が悩んでいる仕事に対しての問い合わせだった。
当時この件については何度もアドバイスをもらっていたから、当然これまでの経緯は熟知している。
その上で、これから私がどのようにしていきたいのか話を聞きたいと言うのだ。
まだ問題の整理ができていないことを白状し、現時点でのアイデア、それを実現するために必要なこと等、愚痴半分でつらつらと話した。
「僕の記憶では、前はこうゆうルールだったと思うんだけど、何故あの時変えることになったんだっけ?」
「グループ会社のベンチマークはしてる?」
「本社のルールを変えるのは影響が大きいから、関係者と定期的に意見交換をして、1年くらいじっくり腰を据えて考えた方が良いかもね。」
等と、適時質問を投げかけながら、私のモヤモヤを引き出し、色々とアドバイスをくれた。
最近は私はテレワークばかりで、他の人が作った会議資料を、黙々と翻訳するという仕事が中心。
自分で情報収集をして、アイデアをまとめ、国内外の意見を集約し、修正を重ね、正式リリースして、関係者へ周知する。
このような長期スパンで取り組む業務は久しぶりだから尻込みする。
最近は人前で発表したり、グループ会社の会合に出ていく機会もないからベンチマークするツテもないし、時短勤務だから時差の関係で海外とのコミュニケーションも取りづらいと、できない理由を並べ立てた。
先輩はそっかと、ただ話を聞いてくれたけど、話しているうちに「で、今の自分はどうしたいのよ?」と心の中でツッコミを入れていた。
次第に、ぐちぐち悩んでる自分が馬鹿らしくなってきた。とりあえずやってみるしかないでしょ。
話の最後、絶好のタイミングで連絡をいただき、ちょうど良い壁打ち相手になってもらえたと、感謝の気持ちを伝えると、また行き詰まったらいつでも連絡してくれていいよと言ってくれた。
そうだ。別に全部自分で抱え込む必要なんてないんだから。私はチームで仕事をしてるんだから。悩みを聞いてくれる人だっている。私は恵まれてる。
なんか色々考えてたら、段々胸が熱くなってきた。こうゆう気持ちは久しぶりだった。
今の仕事が面白くないと思っていたけど、現実を直視せず、ただ楽な方に逃げていただけかもしれない。
まだ始まったばかりだけど、とりあえずできるところまで頑張ってみようと思う。