「まえへすすもう!」スプリンパンとは?
スプリンパンとは?
皆さんご存じのスプリンパンですが、意外とどんなアニメ映画なのか知られていません。一言でいえば「健やかな前向きさを持った」※1ミュージカルアニメです。そうなんです、ミュージカル形式のアニメなんですね。しかも、実際に劇団四季のダンサーがモーションキャプチャーで踊りの収録に参加しているので、登場キャラクターたちはかなりしっかりと踊ります。
作者の井上ジェット氏によると、モーションキャプチャーでの収録は技術的に大変だったそうですが、この努力によって3DCGアニメ(ただしお母さんは2Dとなっております)による、珍しいミュージカルアニメができあがったというわけですね。皆さんもぜひ見てみてください。Amazonやアニブーンショップなどで購入してご覧になれます。
※1 井上ジェット氏の記事より
「短編アニメ「スプリンパン まえへすすもう!」をなぜ作ったか?」
バーチャルいいゲーマーのウスイさんがスプリンパンのゲームに出演しています。
スプリンパンはゲーム化しており、まだ試作段階ですが「カワイイセイバーズ」というタイトルで販売されています。現在、期間限定で無料となっているので、気になる方は遊んでみてはいかがでしょうか。地平線まで続くぐらい前向きな世界観が完璧に再現されており、圧巻です。
なんと、バーチャルいいゲーマーのウスイさんがゲストで出演されており、ウスイさんのファンを驚愕させました。これは、作者の井上ジェット氏が「村人コラボ」としてゲームに出演したい方を募集していたところ、なんやかんやでウスイさんが抜擢されたからです。微笑ましいですね。
画像はスプリンパンさんと会話するウスイさん。このとき初めてウスイさんの語尾が「ウス」であることがわかり、以降、ウスイさん自身も語尾に「ウス」をときどき使うようになります。
考察 謎めいた「ウス」
セリフをよく見てみると、「カチャカチャ…カチャカチャ…」のあとに「ウス、ウス」と鳴っています。これは当然語尾ではありません。なぜなら「カチャカチャ…」は窓を開ける際の擬音であり、これにたいして語尾がつくことはないからです。全く謎めいた音です。新手の心霊でしょうか。
語尾の「ウス」は肯定判断を示す終止形の助動詞です。たとえば「ウスイさんの好物はツナマヨだ」と言ったときの「だ」は、好物はツナマヨ「である」ということをあらわしています。さて、この説明ではよくわからないと思うので、「ニャン」や「ワン」に置き換えてみましょう。これも先の助動詞であり、日頃からよくみる語尾です。たとえば「ウスイさんの好物はツナマヨニャン」という形になりますが、「ウス」も同様なのですね。
「カチャカチャ…」のあとに肯定判断を示す終止形の助動詞がくることはありません。なぜなら、窓を開ける際の「カチャカチャ…」という音を肯定判断として断定することは、常識的にまずありえないからです。皆さんは「(何らかの擬音)だ」と言っている人を見たことがありますでしょうか。つまりこの場合は「カチャカチャ…だ」と言っていることになりますが、ありえないですよね。やはりこの「ウス」は全く謎めいた音です。
ウスイさん自身が「ウス、ウス」と言っていると考えてみても、「だ、だ」と常に何かを肯定判断として断定しており、明らかにおかしいです。
この「ウス」を擬音だと考えるとある程度合点がいきます。つまり、ウスイさんが動作するときの擬音であり、実は「カチャカチャ…」と同じなのです。アニメや漫画で可愛らしいキャラクターが歩いて地面を踏むときに「ピコ、ピコ」と音が鳴る演出がありますね。アニメ「ドラゴンボールZ」では歩く際に「ドシ、ドシ」という音が鳴ったりします。ただ、この「ウス」の場合は、何の動作が「ウス」として鳴っているのか見当もつきません。やはり謎めいた音です。そのため、強引ですが食事場面ならば「咀嚼音」、窓を開ける場面ならば「窓を開けるときの動作音」というふうに理解するのがよいかもしれません。
ウスイさんの饒舌さは相手が非人類であるかどうかがわかる、リトマス紙のようなもの
一般に、ウスイさんは人類と会話するのが苦手だと言われており(これはそもそも人類自体が苦手なためです)、ウスイさんが「普通に喋れている」場合、つまり会話が成立している場合、その会話相手は人類ではない、ということが成り立ちます。かなり強引な論理ですが、これに関しては別の記事で詳しく書きたいと思います。
上の画像だけは会話が成立しているかどうかまではハッキリとしませんが、他のシーンでは普通に会話しています。つまり、スプリンパンさんは人類ではないわけですね。妖精や亡霊の類かもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?